各種人物紹介

  • 獅波 秋水

    ! ! ! 注意 ! ! !

    このキャラクタープロフィールには
    TRPG【マルチジャンル・ホラーRPG インセイン】
    のシナリオ【楽園】の特大ネタバレが含まれています。
    未プレイの方は服装以下の文章は決して読まないでください。

    ! ! ! 注意 ! ! !

    名前:獅波 秋水(しば-しゅうすい)
    芸名:波音 秋水(なみね-しゅうすい)
    異名等:地上のセイレーン・電子の海で歌う人魚姫
    種族:人間
    性別:女性
    年齢:17歳
    身長:156cm
    体重:55kg
    スタイル:意外と絞ったダンサー体型
    参加作品:インセイン『楽園』PC2

    台詞等:
    「みーんなーっ!聞こえて、いますかーっ!私はーっ、今日もーっ、歌っていまーーーーすっ!!」
    「はーい、波音秋水です!新曲、『星海から愛を込めて』はもう聞いてくれたかな?」
    「ゔあー……新曲のアイデアがでーなーいー……」
    「お腹空いたなあー……ナギちゃんのご飯食べたいなー……今度の休み帰ろっかなー……」
    「(ヴォーカル・ドロイドとのコラボ楽曲の調整に集中している)」

    髪:焦茶色のミディアムショート
    体:小柄で普乳、引き締まった体
    肌:日焼け止め使用の白い肌
    頭:左側頭部に白い蝶3匹が連なったバレッタ
    目:紺碧色、まんまるで幼そうに見える
    首:アクセサリなし
    胴:ノースリーブのハイネックチャイナ風白トップス
    背:アクセサリなし
    腕:ヒトデと貝のワンポイントつき二連シルバーリング
    手:アクセサリなし
    腰:海色のミニスカート
    足:底がやや厚いスニーカー
    下着:薄い空色のスポブラとショーツ
    他アクセ等:大きなキャリーケース
    その他:出張やら旅行やらロケやらが多いので全部キャリーケースにパンッパン
    性格・特徴:大元気・声がよく通る・歌手・歌声は優しい・友達が少ない

    海辺の街出身、漁師に囲まれて育った強気で元気な女の子。歌が好きで地元で歌いながら過ごしていた所を
    スカウトされて歌手デビュー、その陽気で快活な姿とは逆にさざ波のような優しい歌声を持ち、
    その癖悲恋を描いた歌のレパートリーが多く、そのギャップから多くの人間を魅了した。
    インターネット上での活動も手広くおこなっており、最近は歌う機械ことヴォーカル・ドロイドとの
    コラボ動画にも力をいれていて人気は広がる一方。ライブに配信、テレビ出演と引っ張りだこの人気歌手である。
    こと歌に関しての才能はすさまじく、作詞作曲は勿論のこと、ヴォーカル・ドロイドとのMIX、
    動画作り、演出等、それらすべてを単独でこなせるほどの腕を持っている。

    本来は愛着ある海辺の街に留まっていたかったのだが、「潮風が喉に悪いから」という理由から
    半ば強引に上京させられ、今は都内の寮住まいとなっている。歌手活動を始めてから暫くは
    よく地元に戻っていたのだが、最近は設備の有無や多忙も手伝って滅多に帰れない日々を送っている。

    歌手としての活動は多忙以外に表せる言葉が「地獄」とか「無休」とかであるが、
    本人が歌に関する物事に対してはワーカーホリック気味である事も手伝ってなにも問題なく過ごしている。
    稀にぶっ壊れてグラビアの仕事を取っては牛柄ビキニで下乳見せて地元に帰った時
    友人から凄い目で見られる事もあったりなかったりするとかしないとか。
    また、ステージ上で歌う際は魚のヒレをイメージしたような柔らかな振袖や
    引きずるほど長いスカートなどの変わった衣装を着る事も多く、
    ファッション業界でも『様々な衣装で着飾ってなお本人が映える』と評判がいい。

    地元には月森渚(つきもり-なぎさ)という気の置けない、かつ数少ない友人がいる。
    同じ学校の先輩である彼女は、どこか掴み所がなく、それこそ海の波を思わせる存在でもある。
    彼女もまた大好きな海と同様、隣で一緒に歌ってくれた。ナギちゃん・アキちゃんと呼びあう仲で、
    幼い頃から共に歌い楽しんできた彼女に並々ならぬ感謝と尊敬と敬愛の気持ちを持っている。
    そして、こと追い詰められたような時にそれは盲目的な――狂信的な、信頼となる事もあった。
    普段は純粋に距離の近いお姉ちゃんという感じで付き合っているが、
    好感度で言えばMAXを突き抜けている為、異性との噂が絶無なのはそのせいでは?と
    ごくごくごく一部のファンの間では囁かれている。実際、キスくらいなら全然出来る、する。した。

    都会では石動優(いするぎ-ゆう)というマネージャーであり信の置ける大人の女性に守られている。
    右も左もわからない自分を仕事と精神の両面で常にサポートしてくれている、
    都会において数少ない安心出来る相手だ。ライブ直前であっても月森への便宜を図ってくれる事も多く、
    休日は地元に人が押し寄せるのを好まない秋水の為にフェイク情報を流したりと
    昨今ではプライベートへのサポートもしてもらっており、感謝の念が尽きない。
    こちらもまた好感度MAX勢であり、見守ってくれている親に近しい愛情を感じている。
    絶対にありえないが、もし石動から迫られるような事があれば強く断る事は出来ないだろう。
    そういう事がないからこの信頼を勝ち得ている訳で、絶対にありえないのだが。

    ――という設定の下、コールドスリープ処置されて電脳世界の夢の中……【楽園】で歌い続ける大罪人。
    それが獅波秋水という人間だった。現実世界でも歌姫であった彼女は、その歌声を戦争に利用されていた。
    彼女の歌が世界をゆっくりと滅ぼしていく。その影響が初期の段階で判明した時、
    獅波は冷凍刑に処される事となった。理由は不明だが共に眠らされた月森と共に、楽園で平穏な日々を過ごしている。

    ある日、その楽園に異常が起きてしまった際、楽園サーバーの緊急メンテナンスプログラムである
    石動によって世界の真実を伝えられ、異常を修正する為に死ぬ事を決意し、月森と共に実行。楽園より一時脱出した。
    脱出後、サーバーの再起動に際して自らの罪を知るも、月森や石動と共に居た世界を愛していた獅波は、
    誰に言われるでもなく、再起動の後自らコールドスリープの道を選んだ。

    今も、彼女たちは穏やかに過ごしている。【楽園】が紡ぎ出す、優しいゆりかごの中で。

    以下、キャラシより抜粋。
    【特技】
    芸術(職業):自らの好きを認めてくれる世界がある。それは、傍であり、遠くであり。
    悦び(職業):歌う事で誰かが喜んでくれるのなら、それは自分の悦びになる。
    電子機器:今の世では、電子の海を揺蕩う歌姫も珍しくはない。秋水もまた、その海に漕ぎ出したばかりだ。
    人類学:相手を知り、自分を知り、理解するよう努め、そうして初めて人の感情に手が届く。
    哀しみ:心を揺さぶる為には、経験と、強い感情と、そしてそれと相反する感情が必要だ。
    物音:音を嗜むものとして、それらとは仲がいい。
    刺す:人の心の柔らかい部分を、狙って――。

    【好奇心】
    情動:心の機微を、確かめたい。誰が、何を、どうして考えるのか。

    【恐怖】
    乗物:沈む船はいつだって恐怖の対象だった。帰らない人、海に呑まれる人、朽ちてしまった船。
  • マイナ

    名前:マイナ・セプタパス
    異名等:幸せの青い[ラッキー・ブルー]
    種族:スキュレー
    性別:男性
    年齢:6~8?(不詳)
    身長:137cm(着座時、頭頂から最も長い足先までの体長は324cm)
    体重:81kg
    スタイル:瑞々しいスレンダー
    参加作品:大トバトバ

    台詞等
    「超・幸運のボク参上っ☆マイナだよ~っ☆」
    「運ざ~っこ♡幸運のカケラもないっ♡宝くじ毎回100円当たりっ♡」
    「大体ボクが負ける訳ないんだって、だって幸運なんだから~っ☆」
    「ぴえっ。お、脅かすなんて大人げないと思うんだけどーっ!」
    「誰かを食べる事をいちいち厭ってたら、ニンゲンじゃなくても生きていけないよ~っ?」

    髪:深海のように深い青色・ぶわーっと大きく広がったツインテール
    体(上半身):肋骨がギリギリ浮かないくらいの細身・鼠蹊部ギリギリ付近がタコとヒトボディの境目
    体(下半身):青い表皮・裏は白のタコボディ 8本足の内1本は根元の辺りで断面が見えている7本足
    肌:青白い肌(やや異種を感じる、白がかなり強めの肌)
    頭:セーラー系の帽子 またはタコ足型のヘアゴム
    目:明るめの青、時々悪魔瞳してるかもしれない(ヤギのような横長瞳孔)
    首:なし
    胴:白&紺のセーラー服・スカーフの色は気分で変えてる
    背:なし
    腕:抜けた牙で作ったブレスレット
    手:なし
    腰:水着パレオ・基本は紺だがビキニやセーラーに合わせた色に変えてる
    足:(タコ足)
    下着:クロスホルタービキニ
    アクセ等:指先に気を遣ってるらしいので付け爪かマニキュアをしてるらしい どちらの場合も色は黒
    その他:臍まで届く長い青紫色の舌がある 口内の色は暗い青(タコの血は青い為……) 排泄孔はタコ側に準拠
    性格・特徴:メスガキ(♂)・語尾に☆・煽りがち・攻めてると強く攻められると弱い・巨根(足)

    半人半蛸、所謂スキュレーと呼ばれる生物。見た目はほぼ女子だが男。可愛い方が色々お得でしょ?との事。
    女子と呼ばれるとボク男だよムーブをするし、男子と呼ばれるとこんなカワイイ男でごめんねムーブをする。
    生まれつき足の一本が欠けており、尚且つその断面に青い星が浮かんでいる極希少種の一人。
    その希少性から「見ると幸運を齎す蒼い星」と呼ばれ、その噂による言霊か実際にメチャクチャに運がいい。
    運の良さで全てを解決する程度には運がよく、そのせいで割と大分かなり増長している。いた。
    その運を試す為にカジノ……もとい、『大トバトバ』の舞台に参戦。ヒト達との関わり合いの中、多少増長は鳴りを潜めた。
    最終的には得たcoin全てを溶かしたが幸せな状態にたどり着いた為、完璧ではないが幸運である、と再度確信を得た。

    蛸足のうち1本は本来のタコ同様生殖器であり、その1本は他の足に比べて特に大きく太く長い。
    同族の内でもかなり大きい部類らしく、マイナはそれを一種のステータスとして誇りに思っている。
    なお足はいずれも高い再生能力を持つため、千切ったりもいでもその内生えてくる。
    ただし痛みは普通にあるのでマイナがやられると汚い声で泣き叫びのたうち回る。
    また、生殖器の足はもがれたりする度に弱点を隠そうとする為か小さく短くなっていくらしい。
    5回以上の切断で発狂するらしい、と過去に捕えられた同族の実験結果をネットで見て震えていた。

    運が全てであり、その為戦闘などはからきし。筋肉も泳ぎに使う蛸足が中心で、ヒト側の腕はひょろひょろ。
    ジャムの瓶とか絶対開けられないタイプ。まあ、蛸足を使えば普通に開けられるのだが。
    肝心の蛸足は常に動いている為か非常にしなやか、かつ強靭。だがとにかくヒト部分が弱い。前フラミンゴに負けた。
    魔法も使えず、頭もそれほど良いわけではない。が、運が良いので戦闘に巻き込まれる事はほぼない。
    いざ襲われた際はタコ特有の墨吐きと、唾液に含まれる麻痺毒を使用して逃げの一手。運が良いのでほぼ逃げ切れる。
    訓練を積み全力を出せば、タコとしての強さを発揮できるのかもしれないが、本人にそんな気は一切ない様子。

    現在は海底魔都『レヴィアタン』に棲んでいる。都とは言うが、超超超巨大な海生生物の死骸を元に
    その周辺に次々と建造された建物やら、体内に続く穴やら、体内に出来た街やらの全てを指す総称であり、
    マイナがどこに住んでいるかは知られていない。曰く「安全で見つからない所っ」らしい。
    そんな場所の都合上、ほとんど誰とも会う事がなく割と寂しく過ごしていたようだ。
    交流はごく稀に海に出たりヒトと関わったりしていた程度(それも一方的な関りだったらしいが)。
    煽りがちなのはあまりコミュニケーションがわかっていないから……か?

    日頃はトバで知り合いその人生を買った『時天空 小月』(通称:おっちゃん)にべったりな他、
    偶然知り合いその生い立ちや同じ孤独を知る者として友人になった
    世界渡りのプリミティブジェリー、『シェント・アーエン』と交友関係を持っている。
    一人だった頃の虚勢に比べて、ずっと幸せそうに笑顔を浮かべているようだ。
    なお、おっちゃんとは普通に肉体関係を持っている。
  • コノハ

    名前:コノハ
    異名等:"影討ちの"
    種族:人間?
    性別:男性
    年齢:11歳
    身長:136cm
    体重:29kg
    スタイル:小柄・痩躯
    参加作品:百合鏡・SoLA(本番)

    台詞等:
    「…………何か?」
    「コノハと言います。シノビ兼、メイド兼、その他諸々。以後、お見知りおきを」
    「拝承しました。僕に出来る事ならば喜んで」
    「正面切っての戦いは苦手ですが――参ります」
    「全力の戦を求むるなれば……お相手致しましょう。――全てを呑む影狼よ、来たれ!《ミニチュア・ガーデン》!!」

    髪:黒髪 半メカクレ無造作ヘア・腰より長い尻尾髪
    体:細く小さく脆そう
    肌:白めの肌
    頭:防御の符が仕込まれた狐のお面
    目:海に雪を降らせたような煌めく濃青
    首:真っ赤なマフラー
    胴:ぴっちりしたノースリーブの黒インナー+緩めのサラシ
    背:とくになし
    腕:とくになし(鉤爪やクナイを取り出す為の影を纏わせた糸を手首周りに巻いている)
    手:とくになし
    腰:丈の短い黒い腰巻+背中側横向きに忍刀(ホルダーで鞘を括っている)
    足:足袋 時々ブーツ
    下着:幼老忍者ふんどし風下着 要は紐パン 黒
    アクセ等:黒のサイハイソックス 左腿に小刀用のナイフホルダー
    その他:エルフに似た長耳
    性格・特徴:シノビ・敬語・従者・物静か・子供・暗殺者・なんでもする

    箱庭の魔女、カチュア・エルプリズンの従者であるシノビの少年。
    身軽で小柄で素早く、影の力を操る。一般の人類より遥かに身体能力が高く、一跳びで屋根の上まで跳べるほど。
    カチュアの能力によって全身余す所なく改造されており、高い身体能力や長い耳もその一端。
    人間に見えるが色々とパーツ換装や強化されているのでテセウスの人間である。面倒なので人間ですって言う。
    主人に絶対服従を誓っている一方、指示がなければ無言待機しがちで主人は悩み中。
    現在はラメルディアに派遣され、斥候という名の社会見学中。主人としてはコノハが独り立ち出来るなら
    自分の所から巣立つ事も吝かではないが、勿論無為に放り出すつもりもないのでこれまた悩み中。

    散々肉体改造(物理)された果て、実践訓練と称して影に潜む狼型の魔物と戦闘させられ、これに勝利。
    その魔物に認められ力を譲り受け、以後自らの周囲の影を操る事が出来るようになった。
    影に『奥行き』や『深さ』を持たせる事でいろいろな物を呑み込ませる事が出来るほか、
    基本的に平面の影を立体的に呼び出す事で刺突・足場の作成などにも利用する。
    影自体の性質を変化させ沼、或いは水のようにその中に沈み泳いだり、固めたりする事で攻撃や防御、回避に転用している。

    戦闘スタイルは早さと鋭さを両立させた殺害優先の立ち回り。非殺傷の場合でも結構遠慮なく殴りがち。
    腰の忍刀と影から取り出すクナイ・小刀、そして影による奇襲攻撃を扱う。
    軽い身体と身のこなしを利用して高所から一方的に襲う事を好む他、影を扱う都合上障害物が多い場所ほど得意。
    逆に跳ぶ為の足がかりがなく、影が足元にしか存在しえない開けた場所は普段の戦法を活かし辛く苦手。
    集団戦においては人の影に潜むなど、取れる手段が変わるので開けた場所でも多少はマシになるか。
    常より扱う愛刀《黒葉影狼》は尋常ではない切れ味を誇る片刃で小ぶりの忍刀。主人からの贈り物らしい。
    元より一般刀に比べてヤバい逸品だったが、ラメルドで様々な存在を斬りすぎてそろそろ妖刀になりそう。

    性格は無口、従順、時折自罰的で、ふとした瞬間にはやや子供っぽい。
    依頼などで協力関係にある人にはそれなりに人懐こい一方、害あると判定した相手には近寄らないし耳すら貸さない。
    従者としての立場が身に染みており、大抵の相手には敬語で話す。一方、年の近い同性には稀に敬語を外すことも。
    貞操観念はそれなりに薄く、協力相手が望むなら当然のように体を開く。受け攻め両方可。
    なお裏切られる警戒も含めて影は常に纏っており、真に信頼した相手には明るい場での求めにも応じる。

    日頃の食事は基本シノビの糧食であるヒョウロウガンとスシが中心。空腹環境に慣れる為に基本は粗食。
    スシの中ではタマゴが好き。誰かに連れていかれるとちゃんとしたご飯も食べる。洋食も食べる。
    卵料理が好きなのかオムライスとか頼みがち。見た目よりは大食いだが、腹の中に影の狼を飼っているせいという噂。

    魔女にしか使えないと言われる結界、《ミニチュア・ガーデン》のプロトタイプを所持している。
    本来の箱庭の魔女達が使うような強大なモノではなく、使用者の周囲に夜闇を広げ、影の操作範囲が広がる程度。
    それでもコノハにとっては十二分な性能であり、昼間でも夜のように戦えるのが最大の武器。
    開発者のフィルロズ曰く『さあ。僕様達みたいに強い意志がないと。本物は目覚めないんじゃないかな。』とのことで、
    いずれ強い意志を持てればその強度や効果も上がるかもしれない。

    元居た世界では海都と呼ばれる国家より遥か極東の生まれ。孤児。
    一山いくらで売られる最下級の労働奴隷のうちの一人として扱われ、海都に出荷されていた。
    出荷の際に乗せられた船が難破、辿り着いた島で船員達が救助を待つ間の慰み者として扱われ、
    夜間に隙をついて森に逃げ込んだ所、無事原生の魔物に捕縛された。
    他の人間の臭いから海岸線に居た船員も魔物に襲われ全滅、そこに残っていた奴隷達共々森の奥へ連れ去られる。
    樹木の魔物に精気やらなにやらを吸われながら交尾(受粉?)相手にされ、精神が砕ける寸前で
    暇潰しに島へ現れた現在の主に救われた。それ以後、命を救われた大恩を全てを捧げる事で返すとした少年は、
    幸か不幸か助けた魔女の好みだった為全身隅々まで弄られ尽くして懐刀の位置に納まり、現在に至る。
    なお、この過去から植物に対して良い思いをしていないようで、あまり花や植物が好きではない模様。
    また、植物の魔物と戦う際勝てる相手ならば問題なく戦えるが、自分より強い魔物だった場合
    身体が屈服してしまう可能性があるので戦闘時は注意が必要。克服できるといいね。
  • 逆夜 雨彦

    名前:逆夜 雨彦(さかや あめひこ)
    異名等:水も滴るイイ男
    種族:人間
    性別:男性
    年齢:27歳
    身長:167cm
    体重:72kg
    スタイル:がっしり筋肉質

    台詞等:
    「今日も雨天でイイ男!逆夜雨彦、ここに参上!」
    「カッカッカ!そいつぁいいや、俺っちにも一枚噛ませてくんな!」
    「アヤカシ相手にゃァしたかないねい。なんせあんなに恐ろしい連中もありゃァしない」
    「おうおう、ちび達よう、さっさと起きねぃと朝餉がなくなっちまうぜ?」
    「ヨッ!天下一!水も滴るイイ男!これなるは雨に好かれた男、その名も逆夜雨彦の終幕でぃ!……ってか」


    髪:オールバックに撫でつけた黒髪
    体:がっちり筋肉質
    肌:ほぼ雨天なので日焼けしてない
    頭:アクセサリなし
    目:つぶらな黒目・気持ちツリ目
    首:アクセサリなし
    胴:翡翠色の襦袢+褐返色の長着
    背:墨色の羽織
    腕:アクセサリなし
    手:異界の釣り竿
    腰:(羽織姿の為袴なし)帯は紺青色
    足:履き古しの草履
    下着:白の褌
    他アクセ等:なし
    その他持ち物など:懐にコンペイトウの包み
    性格・特徴:自称イイ男・雨男・釣り好き・飼育好き・風邪引かない・終了済み

    日本出身、商家の次男坊。自称イイ男。顔自体は実際そこそこ良い。
    次男坊の為に家の跡取りとして扱われず、それどころか極端な雨男の為に「アヤカシ(=人ならざるもの)の子ではないか」などと
    言われ、兄以外からの扱いは非常に悪かった。故に子供時代は若干スレている。
    が、その一方で兄は雨彦を大切な弟として散々に可愛がり、雨彦も兄ィ兄ィとよく懐いた。
    「お前は顔のつくりが良いからきっと性根もよいだろう、身体を鍛え愛想よく笑え、そうすればきっと色男だぞ」と兄に言われ、
    その言葉を本気にしてその言葉に違わぬように過ごした結果、現在のイイ男を自称する2.8枚目くらいになった。
    なお兄の顔はあまり良くない。その似てなさもアヤカシの子扱いに繋がっていた。

    雨に恋されたと称されるほどの雨男で、産声より外で降る雨音が勝っていたと本人が語るほど(本当にそうだったかは不明)。
    生まれてこの方27年、晴れの空を見た事は両手で数えるに足りる程度しかない。
    基本的に外に出れば雨、笑えば雨、泣けば雨、怒れば雨、寝ても雨と何しても雨が降る。
    出先で誰かに傘を貸すのはしょっちゅう、時にずぶ濡れで歩いていたら助けられる事もあり、
    そういったところから縁を広げて気付けばそれなりに顔が広くなっていた。
    なお雨に慣れきった結果か、単に鍛え上げた肉体のおかげか、どれだけ濡れても風邪とは無縁の肉体を持つ。
    何とかは風邪引かないとも言う。高い所も割と好き。

    10代半ばになる頃には兄の影響ですっかり自信を持った自称イイ男になっており、
    その顔と明るい性格を元に大量の客を呼び寄せた為に家からの(現金な)信頼も得ていった。
    それからはむしろ跡取りになる必要がない事から、客寄せ以外では気ままに過ごせており、本人もそれで良いと考えていたようだ。
    雨彦が20代前半の頃に兄が店を継ぐ。兄が来るか?と聞けば応とも!と雨彦も喜んでその下についた。
    店では日用品の類を扱っていたが、雨彦のせいというかおかげというか一番売れていたのは傘だった模様。

    幼少の頃より兄と共に釣りに出かけ、それ以来釣りが好き。雨天のおかげか大物を釣り上げる事も多く、
    やがて一人で夜釣りに出かけるようになる頃には釣り名人な腕前になっていた。
    転じて焼き鮭、きすの天ぷら、そしてタコの刺身が好物になった。兄も同様。

    ある日の釣りの帰り道、兄の店を快く思わない商売敵からの襲撃を受ける。
    雨彦は傷を負いながらも、唯一持っていた道具……釣り糸で相手の首を絞めて殺した。
    当然簡単ではなかったが、残念な事にそれほど難しいわけでもなかった。
    以降、同じ事が三度あった。仕方のない事だったが、みんな殺した。そうしてすべて、海へ捨てた。
    する度に、慣れていった。なにせ、それは魚を誘うのと同じ事だったから。
    自分という餌をちらつかせ、誘き寄せ、釣り――否、『吊り』あげる。

    五度目が起きた時、雨彦はため息を吐いて、釣り竿を手に、"釣り堀"へ歩いていった。
    夜の雨は風切る竿の音をかき消した。離れた所から釣り上げ、落とす。
    或いは締め上げ、或いは勢いと共に折り、或いは切断した。
    十と八。雨彦が『吊り』上げた魚の数だ。それきり、兄の店に厄介な客が来る事はなくなった。

    そして20代も半ばを超えた頃、兄は良い妻を家に迎えた。商売も軌道に乗って安定していた。
    雨彦は、自由気ままに過ごしていた。池の鯉に餌をやり。店前で客を呼び。兄の笑顔に同じように返し。
    兄とその妻の幸せを祝った。そのつもりだった。だが、そうではなかった。
    虚ろだった。雨に降られたからではない。兄を取られたからではない。
    もう、そこは自分の居場所ではなかったからだ。数にして二十二。両の手足の指でも足りない。
    真っ赤な魚達は雨彦を責めるのだ。毎日のように。時には空から雨と共に落ちてきて。
    時には布団の中を埋め尽くし。時には食卓の魚がわめき出すのだ。

    「ここらで少し休んだらどうだ。気分が晴れるまで店は俺がどうにかするから」
    兄は優しくそう言った。もう休んでもどうにもならないとわかっていたが、
    兄の言葉はいつだって正しかった。だから雨彦はそうあろうとした。
    「そうだねぃ、そしたらちっと諸国漫遊、釣りの旅にでも出てみるかい!」
    にっかり笑ってそう言って、幾らかの食料と金と、そして釣り竿を手に旅立った。
    ――6日後、雨彦が乗った漁船が嵐によって転覆し、海の底へ沈んだと兄に伝わった。

    その大嵐の果てに雨彦はフタハナの場に――「アヤカシ達の集会場」に招かれる事となる。
    もう誰にも死んで欲しくなかった。例え相手がアヤカシであっても。
    それでも、それは叶わなくて。ならばせめて、形だけでも弔いたくて。
    それすら出来ていなかった。後悔した。兄を、その言葉をまた裏切ってしまった気がした。
    雨彦は駆けだした。……そして全てを賭した弔いの為に、雨彦は森へと消えた。

    「ヨッ!天下一!水も滴るイイ男!これなるは雨に好かれた男、その名も逆夜雨彦の終幕でぃ!」
    雨彦は最期の最期まで、にっかりと笑っていた。それきり、その姿は翡翠に溶けてなくなってしまって。
    雨は、止んだ。今は、くもひとつない青い空が広がっている。
    雨が降っていたことすら、雨男が居た事すらも幻だったかのような――幻想的な『蒼い』空が。


    ――と、いうのが本来の終幕であった。
    あったのだが、一体の蜘蛛人形によって幕が再び上げられた事で「第一部の」終幕と相成った。

    フタハナという場において今まで達成される事がなかったモノ。
    それは、参加者達の頂点に立った二人の存在――即ち『フタハナ』の成った証。
    フタハナの二人、その片割れの蜘蛛人形が唱えた、
    綺麗な終わりを壊すような、生き汚さの象徴のような、
    誰も彼もが思っても口には出さなかったような、そしてなにより、
    多くの者が歓喜の声をあげた願い。

    『脱落した者達が望むなら、望んだように蘇る』という願い。

    その願いの一端を受けて、逆夜雨彦は望んだように目を覚ました。
    雨は最期のその時と同じく止んだまま、雲を呼び寄せる事もなく立ち上がる。
    『吊り』の記憶は失せ、それらはただの釣りの思い出となっていた。
    ああ、これくらいならば奇跡とも喜劇とも、或いは綺麗な結末が台無しとも言えるだろう。

    それから……あの森に関わった者達もまた、皆そこに立っていた。
    森となってその枝葉を広げていた坊主に、
    その傍で寄り添って眠ったちびすけに、
    その二人を自分より先に弔った勝気な女、
    雨彦が弔いの花を集める最中助けてくれた娘、
    最後まで立ち、願い、それから……まあ、坊主と色々あった、蜘蛛人形。
    そこにちゃっかり自分が加わって、6つの違った影が並んで歩く。
    ああ、ちびすけは何故か赤子になっていたから、5つの影か。
    兎にも角にも6人6色、なんだか妙な道になりそうで、
    こいつぁ中々面白い幕引きだと思うだろい?

    こうして逆夜雨彦は、鉄の船に乗り込んで、歓喜渦巻く島を後にしたんだと。
    それからはどこへ行って何をするかも決まっていない、6人の旅が始まったのさ。
    ん?その後?どうなるんだろうねい。
    なんせ後の事なんか誰にもわかりゃァしない、人生ってなそんなもんだろい?
    幕が開いたり閉まったりで忙しいが、退屈ぁしちゃいねいぜ。
    ま、今後どっかで見かける事があったなら!
    相も変わらず、雨が降るのを心待ち!
    雨が降ったら6人で一等、水も滴るイイ男!
    逆夜雨彦、一丁宜しくお願い致しやす!カカカッ!
  • 青海 昼子

    名前:青海 昼子(あおみ ひるこ)
    異名等:クソレズ札束関西女(他称)
    種族:人間
    性別:女性
    年齢:17歳
    身長:146cm
    体重:38kg
    スタイル:堂々としたチビっ子

    台詞等:
    「ウチは昼子、青海昼子!ヒルちゃん~とかあお~とか呼んでな~」
    「れっきとした高校生やっちゅーに。まあ?確かに?周りに比べたらチビっちゃいけどな?」
    「にひひ、せやで~ヒルちゃんは良い子で優しいんや。ナイショにしといたるよ」
    「んー?金を借りたい?……ええで、なんぼ必要なん?……ほい、ほなら書類よく読んでここにハンコ押してな~」
    「返せへん?そらあかんよ、当たり前やん?書類、書いたんはキミやろ?きっちり返して貰うで、利子つきでな」

    髪:やや明るい黒髪ストレートのセミショート、前髪は左寄り、後ろはぱっつん切り揃え
    体:健康的だが色々ちっちゃい
    肌:そこそこに日焼けした肌
    頭:右分け髪をヘアピンの代わりに青いリボンで縛り飾っている、自宅では青のアンダーリムメガネをかけている
    目:青が強いくりくりした大きい目
    首:アクセサリなし
    胴:学校指定セーラー服(襟などの色は滑らかな薄いグリーン)
    背:こげ茶色のダボついたパーカーコート
    腕:アクセサリなし
    手:アクセサリなし
    腰:学校指定セーラー服(色は同上、スカートはかなり短め)、登校時は体操服下を着用
    足:運動用スニーカー
    下着:白のクロスホルタースポーツブラ&ボーイレッグインナーパンツ、日によっては下着の代わりにボーイレッグ系の水着
    他アクセ等:紺or白のソックス、学校指定通学バッグ、ヘソに小さめの銀ピアス
    その他:財布がブランド物、自宅に金庫、私服はマイナーメタルバンドのロゴ入り黒シャツ+ホットパンツに春物コート
    性格・特徴:口元(左目側下部)に黒子・元気っ子・運動娘・契約屋・女好き・指が長い

    一般的な女子校に通う高校二年生女子。水泳部副部長。元気で明るく活発、ノリも成績もよく教師からの評判は良い。
    友人も多く後輩からは何度か告白されたりもしたくらいには顔も良い。ちなみに告白はやんわり断っている。
    実家はそれなりに金持ちで不動産も複数所持。その内一軒の小さな家を親から借り、現在ペットの蛇と一緒に一人暮らし中。
    ちなみに大阪生まれ大阪育ち。母が英国人で父が日本人、目が蒼いのは母の遺伝と思われる。
    家に友人を誘う事は無く、代わりに友人の家に遊びに行く事は多い。ゲームは割と下手な為賑やかし要因になりがち。
    カラオケでは何故か演歌を好んで歌うがあまり上手くない為友人からは不評。声質がアニメ声なせいかアニソンはやたら上手い。
    交友関係は他校にまで及び、ご近所付き合いも欠かさない為街を歩けば挨拶があちこちから飛んでくる程度には顔が広い。

    しかしその実態は女好きの金貸し屋。表向き順調な学校生活を送る傍ら、裏では他の学校の生徒などを相手に金貸しと買春をしている。
    金貸しは上限5万円、一律500円の手数料、返済日までに返せば利子なし、返済日は給料日の後など、条件が緩い為それなりに人気。
    その代わりきっちりと書類を作り「契約」をし、さらに返済期限を守らない相手には利子が発生。取り立ては大変厳しく、
    どうしても本人が返済しない・出来ない場合は実家やバイト先にまで押しかけ契約を盾に返済或いは訴訟を迫る執念深さも持ち、
    一度返済期限を過ぎてしまうと必ず凶悪な出費をさせる事から昼子ならぬ『蛭子』と呼ばれていたりもするとか。
    買春の方は頻度こそ低いが、一度の行為を非常に長く行うので色々と酷い事になる。口止め料も含めた金払いがいいので人気は高い。
    ちなみに性質としてはタチでリバ可、清楚なタイプの子が好み。おもちゃを使うのが得意な他、口も上手い。
    気に入った相手には痕が残るほど唇で愛す為、こちらでも『蛭子』だとか言っててやかましい。

    他には借金を返済出来ない相手が同性かつ見た目がいい場合に利子の代わりに"身体"を要求し、満足したら解放するなども行う。
    身体を要求と言っても買春のような相互的なアレコレではなく、一方的に相手を弄りまわしそれらを撮影するというモノ。
    撮影された映像は個人的に楽しむ以外に使うつもりはなく、また残りの借金が完済されたら消去する。
    分別があるのかないのかよくわからないが、自身で決めたルールには従って動いているようだ。
    ちなみに一方的かつ粘ついた責めは泣こうが喚こうが続くのだが、それにハマってしまう者もいるらしい。
    現在は2人ほど『キープ』しているようで、それら相手には代金と引き換えに色々とシてやっている。
    なおこちらはキープしている本人達からの強い希望で撮影された映像は消去せず所持しているようだ。

  • 法螺 主人

    名前:法螺 主人(ほらぬしひと)
    異名等:ホラーゲームの主人公
    種族:人間
    性別:男性
    年齢:20歳
    身長:172cm
    体重:63kg
    スタイル:平均・やや筋肉質

    台詞等:
    「名乗る必要ないだろ」「ステータス画面見ろよ」「NPCなら」「見えるはずだ」
    「は?見えない?」「嘘つけ」「Xキーで開けよ」「わかるだろ?」
    「……本当にわからないらしいな」「いいね」「俺は法螺 主人」「よろしく」
    [エモート]<ぴっ [挨拶]<ぴっ
    法螺は気さくに挨拶をした。しかしなにもおこらなかった。

    髪:少し明るい黒髪、無造作な短髪
    体:やや筋肉質
    肌:日焼けしてない肌色
    頭:(なし)
    目:深く暗い黒、ハイライトがない
    首:(なし)(冬はロングマフラー)
    胴:血汚れの目立たない黒地に赤でバンド名が書かれたシャツ
    背:小さいリュック
    腕:安物の腕時計
    手:(なし)
    腰:迷彩柄のカーゴパンツ
    足:スニーカー型安全靴
    下着:薄っぺらいトランクス
    他アクセ等:星空の描かれた鍵を肌身離さず持ち歩いている
    その他:リュックにバール、ドライバー、ペンチなどの工具
    性格・特徴:無個性・人間嫌い・姿勢がいい・ホラーゲームの主人公

    大学一年男子。ホラーゲームの主人公を自称し続けて14年。完全に頭がおかしい扱いを受けている……
    かと思いきや、普段はそれなりに猫を被った日常を過ごしているのであまりそういった扱いは受けていない。
    6歳の時に風邪をひき、母に連れていかれた病院で初めての"ホラーゲーム"に巻き込まれる。脱出までの累計死亡回数276回。
    脱出直前に殺したボスは異形と化した母だった。この時点で法螺は自分の人生はゲームなのだと理解した。
    以降20歳までの14年間で73度のホラーゲームに巻き込まれた。累計死亡回数は4382回。
    12歳の時、修学旅行で行った登山先のロッジがホラーゲームの舞台になり、友人が全員ゾンビ化した際に「もうこんな人生嫌だ」と諦め
    そこで2500回ほど無抵抗で死んだ。死亡→即リスポーンタイプの死にゲー舞台だった為死ぬペースがやたら速く、
    股間の大事な物を男友達のゾンビに食われた時に流石にキレて真面目に攻略した。これ以降の法螺は
    「ふざけんな」「俺の人生だぞ」「こんなクソゲー絶対クリアしてやる」の気持ちで片っ端から"ホラーゲーム"をクリアしている。

    このホラーゲームはある種の異能のような物であり、法螺自身を中心として引き起こされ、尚且つ周辺を巻き込んで行われる。
    通った病院でゾンビが出たり、学校に殺人鬼が侵入したり、気付くと見知らぬマンションにいたりするし、
    母が異形になったり友達がゾンビになったり父が実はマッドサイエンティストだったりととにかく巻き込まれる。
    また、ホラーゲーム本編で起きた出来事は本編の外(つまりは日常)において無視されるように現実改変が行われる。
    例えば母の件では迎えにきた父に「やっぱり家政婦と一緒にいかせるんじゃなかった」と言われたり、
    ロッジは脱出して場所を伝えたらその場所には朽ちた山小屋が1つぽつんとあるだけだったとなったり。
    また、ホラーゲームの舞台は全て屋内になり、中庭やバルコニーなどの僅かな外以外には出られないようになっている。
    勿論お約束として柵を無理矢理乗り越えたりすると強制バッドエンドが待っている。

    ゲーム外の日常においては他人と深い関わりを持たぬよう目立たず生きる事を心掛けている。
    これはホラーゲームの舞台生成に他人を巻き込まない為であり、余計な死亡要因を増やさない為でもあり……
    そしてなにより、現実改変のせいで他人に裏切られ続けてきたので誰も信じていないからでもある。
    法螺自身がどれほど壮絶な経験をしても、他人からは冗談か絵空事にしか捉えられず、耳を貸してくれない。
    耳を貸してくれる人が稀にいても、そいつは確実にホラーゲームに巻き込まれて死ぬ。
    「無駄だ」、そうゲームから伝えられているようだった。法螺もそう考え、自分以外の全てを"NPC"として扱う事に決めた。
    グッドエンドなんて目指さず、トゥルーエンドなんてどうでもよく、とにかく自分が生き残る事だけを重視し続けた。
    自分以外は全てハリボテだ。全て盾だ。全て敵だ。そう考える事で、生き続けた。クリアし続けた。
    そうしなければ、心がもたなかった。父も母も自らの手にかけ、にも関わらず誰も裁いてくれないこの世界では。

    20歳を迎え、それなりの大学に入学。ゲームクリアの為に勉学に励んだ結果特待生入学で学費は然程心配せずに住んだ。
    しかし最も心配していた事態は夏頃、当然のように起きた。大学キャンパスのホラーゲーム化である。
    もう80回近くプレイして慣れてはいた。慣れてはいたが、初見殺し相手にはどうしようもない。
    法螺は扉を開けた瞬間の爆発で4383回目の死を迎えた。いつも通り暗転。いつも通りの「Continue?」いつも通りの「はい」。
    ……しかし、その日は中々復活のロードが終わらなかった。首を傾げた頃、ひらりと手元に舞い込んだ一枚の手紙。
    ――それは「フタハナ」への招待状であった。法螺は首を傾げつつもサインし……そして、デスゲームの舞台へと降り立った。

    結局死ぬような場所なのか、と思いつつ、周囲を見渡す。妙な連中ばかりだ。それこそゲームの化物のような奴から美少女まで。
    それらもどうせNPCなのだろう、と思いながら……いつもと違う"屋外"というシチュエーションに、法螺は心が震えるのを感じた。
    「ここは」「今回は」「何かが違う」「特別な舞台だ」、と。そしてそれは実際、そうだった。
    ふと、会話した相手の言葉尻を捉えて数年ぶりに聞いてみた。「お前もプレイヤーか?」相手はプレイヤーでこそなかったが、
    その人は生きていた。NPCではなかった。会話しても死ななかった。表面上悪態をつきながらも、胸が踊る。
    久々に"ゲームの主人公らしさ"を捨てた。全力でクリアを……特別な、トゥルーエンドを目指して走った。
    信じてくれた人を、人間である事を思い出させてくれた恩人を思いながら。全力で走って、走って、走って。
    自分のステータス画面にいつの間にか追加されていた"クエスト"を全てクリアすれば元の人生を取り戻せると知った。

    そして、あと二つという所まで到達した。『誰かと???になる』『誰かを???』。その二つの達成で元の人生を取り戻せる。
    ひとつは、きっと「誰かとバディになる」だろうと予想がついた。そしてもう一つ、クエストの一番最後の欄。
    デスゲームにおいて、最後の目標になるものなどひとつしかない。『誰かを"殺す"』。そう法螺は結論付けた。
    法螺はナイフを握り締めて立ち上がり、数度会話した人々に向けて刃を向ける事を――クエストを達成することを、やめた。
    クリアは出来ない。それが結末だ。全力を傾け、それでも無理だった。そして、時間切れ――フタハナの終了が迫っていた。
    バディを見つける事はできても、"生きている"誰かを殺す事はできない。
    法螺はクエストの達成を諦め、海へと向かった。ホラーゲームに巻き込まれる日々では自由に見る事の出来ない景色を求めて。
    辿り着いた夜の海はどこか恐ろしく、冷たく、深く……そして、広かった。悔しさが粒となって頬を伝い落ちる。
    ああ、結局クリアは出来なかった。……間もなく時間切れ。法螺はナイフを自らの腹に突き立てた。誰かじゃない、自分を殺す。
    システムの思い通りにゲームオーバーなんかしてやるものか。同時に、これでクエストをクリア出来たなら"次回"に繋がる、とも。
    ……法螺主人は死んだ。ずっと忘れていた死への恐怖。クリア出来ない事からくる諦め。
    最期に思い浮かんだ、フタハナで出会えた恩人への感謝。それらが複雑に絡みあいながら、法螺の意識を暗闇に埋めていった。

    クエストクリアのファンファーレが鳴り響いた。『誰かを???』。それは――『誰かを"信じる"』。
    今まで信じる事を辞めていた男に最後に課せられたクエストは、この死と混沌の島で信じられる誰かを見つける事だった。
    ……最後の最後、死の直前になって漸く完全に誰かを信じることが出来たが、ゲームはもう終わった。
    そして……フタハナに、コンティニューはない。法螺の人生は全てが"なかったこと"になった、はずだった。

    *NEWGAME*

    法螺は同じ人生を歩んだ。ただ、同じでありながら違う人生を。幼少の折から、トゥルーエンドを目指して進んだ。
    ひたむきに、諦めずに完璧を目指した。人をNPCと言わなくなった。そして、"クリア"の後は必ず夜空を見上げた。
    空には満点の星が、いつだって必ず見えていた。それを見る度、涙を流す。涙の理由はわからないが、星空を見る度必ず流れた。
    心には温かい気持ち。どこの誰かもわからない名前が口をついて出て、笑顔もこぼれる。
    法螺は何も覚えていなかったが、どこかの誰かへ感謝しながら、他人と共に"生きて"いる――。



    ――後年。法螺主人、御歳92歳。主人公は独り身のままそんな歳まで生き延びていた。
    老化と共にホラーゲームとの関わりも随分減って、すっかり痴呆が進んだが、巻き込みたくないからと断固として深い仲の者は作らなかった。
    しかしある時電撃が走ったかのようにベッドから飛び起き、ホームヘルパーの手を振り切って近所の古びた館へ走る。
    そして居合わせた3人の若者達と当然のように"ホラーゲーム化"した館を探索し、
    本棚から不死化する術の情報を手に入れ、その術に失敗して出来上がった化物と遭遇、これを退けた。
    結果、お約束のように炎と共に崩れる館。必死に脱出する4人。そして……法螺を除いた3人は脱出に成功した。
    足腰のせいか、煙のせいか、或いはそれ以外の理由か……法螺は途中ではぐれ、行方知れずとなってしまった。

    法螺がどうなったか知る者はいない。
    館は崩れ落ち、その場にはもはや廃墟しか残っていない。
    誰もそんな場所で何かを探さない。誰もそんな場所知らない。覚えてない。
    ホラーゲームは現実には決して持ち込まれないから。
    ただ、……その誰にも知られない場所の廃墟からは、星空が綺麗に見えるのだ。恩人が見せてくれる、最高の星空が。
    「だから」「これが俺にとってはトゥルーエンドだったってワケ」「サンキュー布施くん」
  • 灯守 仄香

    名前:灯守 仄香(ひもりほのか)
    異名等:なし
    種族:人間
    性別:女性
    年齢:16歳
    身長:172cm
    体重:59kg
    スタイル:不摂生・猫背

    台詞等:
    「ひ……ひひ、灯守……仄香、だ、だよ……よろしく、ね……」
    「あ、あ、怪しいって?よ、よく……いわ、言われる……ひ、ひ……」
    「し、しゃべ、りかた?き、き、き……緊張、すると、こ、こうなる……ほ、放って、おいて……よ」
    「ボ、ボ、ボク、灯の……そ、傍が、いい。お……落ち着く、んだ……少し、だけ」
    「……一人は落ち着く、なあ……人前でもこれくらい……落ち着ければなあ……」

    髪:黒寄りの茶髪、前髪は長め・もみあげはボリューミー・左右髪がロングで後ろはショート
    体:長身痩躯で胸はない
    肌:不健康に白い
    頭:眼鏡(赤スクエア・アンダーリム)左前髪に赤ばってんヘアピン1、赤ラインヘアピン2
    目:黒・瞳が大きく暗い印象
    首:アクセサリなし
    胴:黒ハイネックノースリーブ+赤オフショルダーニット
    背:小さなリュックサック
    腕:アクセサリなし
    手:アクセサリなし
    腰:オリーブ色のハーフパンツ
    足:ややボロいスニーカー
    下着:白のブラ&パンティ
    他アクセ等:黒サイハイソックス
    その他:リュックにロウソクとマッチが複数、睡眠薬、鎮静剤など
    性格・特徴:太眉・猫背・火や明かりが好き・軽度の対人恐怖症

    花も枯れ果てた通信制高校一年生女子。両親が溺愛とそれに伴う軟禁を重ねたせいで幼少期を他者との関わりを持てずに育つ。
    肝心の両親はと言えば、仄香が10歳の時に恐喝および殺人未遂の罪により逮捕された。両親は「娘への誕生日プレゼントを買いに行ったが、
    どの店舗でも売切れ。近くを通った人がその品を所持していたので譲って貰おうとした」と供述。なお被害者は腹部をペンで刺され重傷。
    その取調べの最中に帰宅しようとして止められた両親は、娘と会えないならこんな世界!と思い切りよく揃って自決。
    結果、家に残されていた仄香は両親からの食事提供などが途絶え死に掛けるも、自宅に踏み込んだ警察により発見、無事保護された。

    保護された、のだが。両親以外の人間と会う事はほぼなかった仄香には多数の警官が家に踏み込む音と声は恐怖の対象でしかなく。
    突如家に上がり込み全員同じような服装で、自分の部屋へ侵入、突然自分を捕らえてどこかへ連れ去ろうとする集団としか認識できず。
    それは彼女に人間に対する恐怖を刻み込むには十分過ぎるほどの効果があったようで。結果、対人恐怖症を患う事となる。
    以後6年はごくごく小規模な児童養護施設で生活。幸い、施設長及び職員は大変優しく、精神面のケアを中心に仄香に教育を施した。
    入所当時は喋ることすら難しかった彼女が吃音塗れであっても他者とコミュニケートできるようになったのはこの施設によるものが大きい。
    今でも対人恐怖症ではあるが、以前に比べればずっと軽度の物となっている。ただし、未だに怒鳴り声や乱暴な音などを聞くのは大の苦手。

    施設での精神的ケアで長く付き合ってきた「火」が心の拠り所。精神が不安定になった時も火を見るとある程度は落ち着くことが出来る。
    本人もそれを重々理解しており、常日頃からロウソク・アロマキャンドル・マッチ・ライターなどを欠かさず持ち歩く。
    また、これらの他に睡眠薬や精神安定剤の類も複数持ち歩いており、何かしらの事情で火が持ち歩けない場合は薬の量が増える。
    現在の目標はアンティークのランタンを買って肌見離さず持ち歩く事。しかし非常に値が張る為、学費との両立が出来ず困っている。

    といった所に今回のデスゲームの招待状が届いた。内容は知らないが、ゲームに勝てば1000万円。
    背景画像や機械や本、そういった物の絵を頑張って描いて納品してやっと得られるお金に比べれば、それはずっと魅力的な報酬だった。
    嬉々として仄香はこのゲームに飛びついた。こっそりと溜めた旅費をポケットに突っ込み、人混みを避けるようにすり抜けて、
    ようやく館に辿り着いて笑みをこぼす。なにひとつ、そのゲームの内容がわからない事など疑いもせずに。敗北の事など、考えもせずに。

    以下、短い版を適当に。

    170cmを超える身の丈を誇るが、猫背と細さでむしろ頼りなさを感じさせる女子。
    人と接する時は常におどおどしており、それは軽度の対人恐怖症によって引き起こされている。
    大きな音や声を嫌い、吃音が酷い彼女との会話には忍耐が必要だ。

    火と絵を描くこと、そしてゲームを好み、この館にも嬉々としてやってきた。背負った鞄にはロウソクやマッチ、
    ライターに油など火に関係する物が詰め込まれている。それから、精神安定薬や睡眠薬も。
    賞金でアンティークのランタンを買い、常に持ち歩くのが夢。
    余ったお金は恐怖症の治療と学費の支払いに使う予定。

    黒にほぼ近い茶髪が赤縁の眼鏡にかかっていて、黒目がちな瞳が不安に揺れている。口元には、震える笑み。
    ハイネックノースリーブに、赤い長袖のオフショルダーニット、オリーブ色のハーフパンツ。
    動きやすそうなスニーカーと…少し臭う、リュックサックを背負っている。
  • シェント・アーエン

    名前:シェント・アーエン
    異名等:太古の流体
    種族:ジェリー
    性別:無性別・擬態時は可変だが両性具有状態はほぼない
    年齢:400歳以上・擬態時は16歳くらいの姿を好む
    身長:擬態時30~300cm(可変)148cm前後を好む
    体重:28kg
    スタイル:可変流体・少年少女趣味

    台詞等:
    「我はシェント。シェント・アーエン。太古より生きるジェリー族の生き残りよ」
    「生存こそが我の全て。死ぬ訳にはいかんな、少なくともこの場では」
    「戦闘は苦手なのでな、我は退かせてもらおう。我を捕まえる?貴様らには不可能だろうよ」
    「どうしても我を捕えるというのなら――貴様を殺す事で我は生存するとしよう」
    「……貴様、今何と言った?スライムだと?あんな下等な下水のぬめり共と我を一緒にするんじゃあない!!」

    髪:群青色のショートヘア(毛先に行くほど青が深くなる・人間の髪から水滴が常に滴っているような見た目)
    体:細身で平坦
    肌:空色のゲル体
    頭:髪色と同じ舌にピアスのように小さな赤い宝石
    目:右目はエメラルドグリーン、左目はガーネットレッド、ツリ目
    首:なし(人間に比べて細い)
    胴:白いマイクロビキニ(胸部布地二等辺三角形×2)
    背:なし(水着の紐)
    腕:ゲル製のリング(青・水流のように回転)
    手:なし(5本指、攻撃時は一元化、伸縮、鋭化して突き刺すなど)
    腰:白いローライズビキニ(鼠渓部ラインが見える程度)
    足:なし(指無しの足)
    下着:なし(常に水着など最低限の布or全裸)
    アクセ等:なし
    その他:左目が核・女性擬態時は平坦・男性擬態時は短小
    性格・特徴:ゲル娘・神経質・逃げ足速い・生存特化

    太古の昔から生きてきたと自称するゲル娘。正確な種族名はプリミティブジェリー。
    スライムとクラゲの間のような種族で、しかしクラゲと違って海では暮らせない面倒な種族。
    海に入ると際限なく水と混ざり合い崩壊して死ぬとは本人の弁。でもプールや川は普通に泳げる(?)らしい。
    ジェリー族自体はその体の味が良く、他の生物に長きに渡って狙われた結果ほぼ絶滅しており、
    各地に点々と残るジェリー達の中ではシェントが最年長。それでもシェントは寿命から考えると"年若い"部類らしい。
    ちなみに知名度の都合上勘違いなどで散々煮え湯を飲まされた(らしい)為にスライム族を目の敵にしており、
    「下等な下水ぬめり」と呼んで嫌っている。なのでスライム娘と呼ぶとキレ散らかす。
    ゲル娘はセーフ。ジェリー娘だと頷く。なお無性別なのでゲル少年やジェリー君などでも良い。スライム呼びはダメ。

    生命としての本能か、こと「生存」に関してのこだわりが非常に強く、僅かな危険でも感知すれば即座に逃げる。
    逃走と危険回避に関しては全力で行い、またその為ならあらゆる手段を惜しまない。
    分裂・自爆・自己圧縮などの体を張ったものから擬態・会話・世界渡りなどの技術どころか魔術的なものまで身につける。
    細かい作業をこなしたり、人間の作った道具を扱う為に手には指があり、泳ぐ際には指の間に膜を張って泳ぐ事もある。
    一方で大地を踏みしめ掴み蹴り進む必要性がない(ゲルに戻って流れるように動いたほうが速い)為足には指がない。
    足を結合して人魚のように泳いだり、人間のダイバーが使うフィンのような形にするなど変形できる体を存分に活かしている。

    暗闇でも輝く赤い左目がシェントの核であり本体。長年の生活で体内に取り込み溶かした無数の宝石晶石でコーティングされており、
    強度は非常に高い。また、舌先に仕込まれた宝石は"カーバンクルガーネット"と呼ばれる希少性の高い守護石で、
    その魔力によってコアを強く守っている。まず舌先の宝石をどうにかしないと核を傷つける事は難しい。
    素早い動きに強力な守護石、そして核自体の頑強さでその命は守られており、滅多な事では核どころかゲルの体に傷をつけることすら難しい。

    元居た世界では美しい湖に棲んでいたが、日頃は大人しいはずの化物が山から下りてきたのを発見、即座に逃走。
    以後、流浪の旅を続けている。元の棲家に近い森や湖など、自然が多く環境的に綺麗な場所を好んで一時的な住処とする事が多い。
    他には人の住む村の傍の水場などに身を潜める事も多く、会話によって自身の安全性を説くなどして暫く過ごす事もある。
    定住できる棲家を探してあちこちを旅しているが、どのような場所でも何かしらトラブルが起き未だに安住の地は見つかっていないようだ。

    関わりあう頻度の都合などから、いつもは人間の姿を模り過ごしている事が多い。
    但し肌色髪色は魔物のソレである為、初対面では警戒される事も多々。勿論攻撃されると即座に反撃しつつ逃走する。
    会話による説得を覚えてからはある程度人里近くでも過ごせるようになったものの、
    自分の水分を吸い取る「服」という文明を嫌っており、人間の体に擬態している状態では全裸、或いは説得の後に着るとしても
    布面積の小さい衣類を身に纏う程度の事しかせず"教育に悪い""性的に問題しかない""結婚してくれ"などの理由から追われる事も多い様子。
    男女の姿を問わずそれなので青少年のなんかが危ない事も過去に何度かあった。本人は"良質な食事"としてありがたく頂いていた。
    ちなみに食性としては雑食。フルーツの類を特に好む。酒は呑んでも体に混ざるだけだが"燃料"として逃走用に確保する事はある。

    全身可変のその体で、擬態時は主に少年少女の姿を好んで模る。理由は単純でウケがいい(≒生存率が高い)から。
    一方で服を嫌う性格上、ビキニ姿の少女から少年に変化しても水着はそのままだったり、その結果色々はみ出てたりと
    割と社会的に危ない部分には無頓着。かつては全裸で徘徊していたのが水着を身につけるだけマシになったと言うべきか、
    或いは変に布切れを身につけてしまったが故に妙なフェティッシュさを発揮してしまって危なくなったというべきか。
    しかしそれで寄ってくるアブナイ人は大抵の場合"餌"になるので問題はない、とは本人の談。

    安住の地を探す旅の過程でテリメインと呼ばれる海だらけの世界に漂着。
    少女の全裸姿で闊歩していたら管理協会にしこたま叱られ、渋々最も布面積の小さい白い水着を身につける事に。
    その後支給された"スキルジェム"と呼ばれる宝石により自身の周囲に泡の膜を張り、海の中でも生きる術を手に入れた。
    穏やかな環境から永住を考えたが、人の少ない場所を求めて探索していた所炎が吹き上がる海に到達。
    イフリートと呼ばれる魔神のようなモノなどの存在を確認し、またあまりの熱量に滞在を断念。
    生息する化物の強さなども考えると穏やかな環境もやがて呑まれるだろうと考え、そのままテリメインから離脱した。
    その後は行方知れずになっているが、時折すぐ逃げるスライム娘に出会ったという報告が上がっている為未だ生存はしている模様。
    安住の地を見つけるまで、彼(彼女)の旅は終わらない。
  • イミナ・ブラックハート

    名前:イミナ・ブラックハート(忌名 黒心)
    異名等:セクシー心臓発作殺戮者キュート桜飼い猫百合ボーイ
    種族:人間
    性別:男
    年齢:11歳
    身長:138cm
    体重:34kg
    スタイル:肉付きの薄い子供

    台詞等
    「僕はイミナ。イミナ・ブラックハート。元、幻術士さ」
    「僕はただの人間、ただの子供。魔法も幻術も使えないよ」
    「でも、何も出来ない訳じゃない。――侮るな」
    「おはよう、ヨシノ。ご飯は作ってあるか、ら……先に顔洗ってきなよ……」
    「ヨシノー?早く寝ようよ、ほら。……来てくれないの?……むうー」

    髪:茶色がかった黒髪ぼさぼさショート
    体:肋骨が少し浮く程度の痩身
    肌:褐色肌
    頭:頭頂部付近から前髪方向へ垂れた癖毛
    目:蒼色の瞳に少し長めの睫毛
    首:白いリボンタイ
      └シャツのボタンを留めない代わりに雑に口と手で結んで留めている
    胴:濃いコーヒー色のワイシャツ
      └ボタンは下3つくらいをかけっぱなしにして着脱、袖と首~胸元3つくらいのボタンは開いたまま
    背:丈夫で大きな白いローブ
      └前は開いたまま。ベルトやらは緩めっぱなし。フードはたまに被る
    腕:なし(左腕欠損:肩から先)
    手:なし
    腰:ベージュカラーのショートパンツ
      └ボタンはつけにくいので大体開けっぱなし、チャックも半分くらいまでしか閉じてない
    足:焦げ茶メインのサムループサンダル・木製の義足(左足欠損:腿から先)
    下着:黒スパッツ
       └丈は短め、薄手かつ緩めで脱ぎやすいタイプ。パンツは面倒だから直スパッツ。
    アクセ等:甘めの花の香水を気分によって変える
    その他:鎖骨の根元(?)辺りから鳩尾の上辺りにかけて黒い百合の刺青
    性格・特徴:猫・勤勉・警戒心・献身・寂しがり・孤独への恐怖

    かつて幻術士だった現・一般人の少年。今はとある森の奥の小屋(事故物件)で大切な人:門田吉之(ヨシノ)と二人暮らしをしている。
    日頃は片腕でも出来る農作業と料理、掃除、そして小屋の中にある本からの知識を得る事と、得た知識の実践に時間を費やす。
    小屋での生活を始めてから日は浅く、今はまだ主に掃除、というか血糊の類を落とすのに体力と時間を大きく使っているようだ。
    掃除の途中で興味深い書物を見かけるとそれを読む事に没頭し掃除を止めてしまうせいで中々進まないらしい。
    日常生活において腕或いは足のせいで困難な事も多いが、ヨシノの手助けによってなんとかこなせている様子。
    現在の目標はまず掃除だが、その後は義手を作ること、もしくは腕を再生、或いは腕のように使える何かを作ることらしい。先は長い。

    胸元の大きな百合の刺青は元の世界における新技術の一種で、後に魔花刻印と呼ばれるモノ。
    彫り込んだ花に応じた特殊技巧を一般人でも使えるようになる仕組みとして開発されたものであり、
    百合の刺青は幻術、薔薇は魔術、彼岸花は呪術、鈴蘭は交霊術を使用可能にする等等。
    イミナは開発初期における"人材"のうちの一人であり、両親は金銭及び一定の地位と引き換えにイミナを研究所に売り払ったとされる。
    また他に数名居た"人材"の対象者だが、それらは全員施術失敗とその後の処置失敗により死亡。
    イミナ自身も左上腕に刻んだ薔薇、左ふくらはぎに刻んだ鈴蘭の施術失敗の結果を受けている。
    なお、施術に失敗した場合刻印に含まれた術が体内に逆流、そのまま全身に伝わって大抵の場合は死ぬか重篤な後遺症を残す。
    これを防ぐ為に施術失敗時は該当箇所の切断処置が許可されており、イミナの左腕・左足はこれによって失われている。
    余談だが切断を行う装置などはなく、痛み等に暴れる対象の部位を素早く切り落とす為に手斧が用いられていた。

    その後、今まで術後措置の困難さから避けられていた胸部への施術を試行、無事成功しイミナは7歳の時点で幻術士となった。
    この成功例を以って刻印は体系化後にさらに細分化され数を増やすが、同時に施術者を騙る詐欺、未熟な施術者の失敗による事故、
    施術を受けた者達の健康被害などの訴えにより時の政府より禁止令が発され、一気に廃れる事となった。
    それでもまだ細々と水面下で施術とその失敗による事件が起き、軍が出動する事態にまで発展。一斉検挙により施術者は世界から消えた。
    しかしその数千年後に技術発掘され、その結果刻印利権争いを起こしたり、初期の資料に使用されていた被験者コード『忌名 黒心』から
    「くろこ」と言う名称でイミナが神格化され研究施設跡に無数の百合が植えられたりするのだが、それはまた別の話。

    刺青により手に入れた幻術の力だったが、一般的な幻術士が使う華々しいものと違いイミナが使えたのはたった一つだけ、
    それも「幻術にかけた物事全てを酷く見せる」という幻術士のイメージと致命的にかけはなれたものだけであった。
    本来は死ぬ直前の人に美しい世界を見せ最期を飾ったり、精神的な負荷を和らげるといった仕事の多い幻術士の中で
    そのような幻術しか使えないのは本当にどうしようもなく、またその大きな刺青と欠損は非常に目立ちやすく、
    行く先々に広まっていた評判で碌に仕事も得られないイミナは「意味無しイミナ」や名前をもじって「忌名」と呼ばれ、
    施術で生き残り今後は自由に生きていけるという彼の最低限の尊厳と希望はじわじわと削られていく事となった。
    それでも刺青の実験体になる代償に受けた保証で、ある程度生活に困らない程度の知識や医療は得られていたようだが、
    本当に必要だった友や家族などは得られなかった事でより強く孤独を感じていたようである。
    結果として幻術以外の魔術や魔法薬、マジックアイテムの知識を得るも仕事と幻術応用力が無い為にそれらが役立つ事はなかった。

    そして元の世界で心が折れかけていたところに届いた手紙によって、フタハナΩΩΩに参戦。
    しばし混乱の中にあったが、すぐに自身の「叶えたい願い」を模索しはじめる。
    やがて誰にも自らの幻術の効果を知られていない場所で、自らの幻術を使って人々に安らぎを与えようと考えたイミナは、
    幻術を使って自らの姿から来歴、願いまで全てを偽り、願いを叶える為の準備で数日を過ごした。
    ヨシノと知り合ったのもこの辺り。死ぬ前に不要な荷物を売り捌こうと思っていた際に出会い、幾らかの交流を持った。
    その後、「大規模幻術」を使用、島の空より隕石に見せかけた無数の桜の花びらを降らせ、混沌とした島にひと時の安らぎを送る。
    大規模幻術の使用により居場所を知られ、本当に隕石が降ると思っていた者達により殺害されるが当人には悔いも恨みもなかった。
    死後、刺青に僅かに残った魔力により、最期を看取りに来たヨシノと会話。人生で初めての友達を作って深く永い眠りに就いた。

    ……はずだった。フタハナの島に宿った力か、或いは心残りが出来てしまったからか、イミナは死んだまま何かを待ち続けた。
    結果として、イミナは甦る事となる。フタハナの世界の理……口付けによる蘇生を受けて。
    目を開いたイミナの前には、もうとっくに吹き散らされたはずの桜の雨。そして、泣き笑いを浮かべる友達の姿。
    幻から現へ引き上げられたイミナはただ、彼が口付けの時に放った言葉と同じ言葉を返し、同じ行為もやり返してやった。
    それからは、一度無くした命を彼のために使うと決めた。失われた花びらに願いを込めて。
    新しい願いを胸に、増えた友人から貰った地図を手に、二人は島を後にして、現在に至る。
  • ピュアッツァレラ・ザリアンルージュ

    ※イバラテスト時(重要)の設定です。
     外見や性格、異能なんかは本番にそのまま引き継がれています。

    名前:ピュアッツァレラ・ザリアンルージュ
    異名等:ピザ子
    種族:人間
    性別:女性
    年齢:16
    身長:154cm
    体重:43~48kg(よく変動する)
    体型:基本細身だが食べ過ぎると胸部が増強される

    台詞等
    「ピュアッツァレラ・ザリアンルージュです……えと、長いのでピザ子、ってよく呼ばれます……」
    「こ、来ないでください……それ以上近寄ったら通報しますよ……?」
    「えへへ……嬉しいです。私が出したピザ食べてくれる人、いなかったから……」
    「……この映画前観た気がする……観たっけ……観たような……あっ観た事ある……」
    「やるしか、ないですもんね……私、生きて帰らなくちゃいけないから」

    髪:かなり明るい金髪・後頭部で一纏め(解くと肩に届く程度)・ヘアピンで留め損ねた一部ハネっ毛
    体:細身で華奢・脂肪も薄い
    肌:白人肌、色素薄め
    頭:カットしたピザ型ヘアピン×2、フォーク型ヘアピン×2を左右にそれぞれひとつずつ
    目:エメラルドグリーン・僅かにツリ目
    首:なし
    胴(学生):貝米継高校黒セーラー服(微改造・スカーフの留め具が円形ピザ型)
    胴(日常):ゆったり系タートルネック
    背(学生):学生服時黄色系カーディガン
    背(日常):背中に大きくドクロが描かれたぶかぶかの黒パーカー
    腕:スクールバッグ(紙皿とマイピザカッター常備)
    手:なし(爪は短く手入れされている)
    腰(学生):腿丈一般スカート
    腰(日常):パーカーに隠れる程度のデニムショートパンツ
    足(学生):学校指定ローファー・黒ソックス
    足(日常):編み上げショートブーツ・4~50デニールタイツ
    下着:バッククロスチューブトップブラ・ローレグパンツ 赤・黄・緑辺りを適当に
    アクセ等:新しめのスマートフォン
    その他:太短い八の字眉・ほぼ常に涙目・あとなんか汗・口元~顎周辺に液体
    性格・特徴:口からピザを吐く・弱気・自信ない・根は明るい・引きこもり癖・覚悟

    異能を持つ以外はごく一般的な女子高生。イバラシティ所属。出身は海外だがどこかは不明。
    名前的にイタリア系のはずだが、リアクションや知識はアメリカだし、でも日本語もペラペラ。
    勉強は割と苦手。得意科目(と呼んでいいのかは微妙だが)は体育・技術・英語。どれもすごく出来る訳ではない。
    運動ではテニス・クリケットを嗜み、小・中学時代はバスケットボールもやっていたが身長不足でやめた。
    かつてはアウトドア派だったのだが、当時の友人達の前でよかれと思って異能を使用して以降は友人がいなくなった。
    また中学では異能のせいでひたすらにイジメを受け、それを以ってイバラシティの別荘へと引越した。
    学力的に色々と厳しかったが、金さえ払えば入学できる不良高『貝米継高校』に一年生として入学。
    諸々の手続きや日本語のしっかりした習得の為にやや期間が空いた為に「転入」という形で現在に至る。

    異能は『口からピザ、及びその具材に類するモノを吐き出す』。別にかっこいい別名とかはない。
    実在するピザであればあらゆる種類に対応し、ディアボラピザだろうがシカゴピザだろうが吐き出せる。
    事前に決めておけば吐き出すピザのトッピングは勿論耳の厚さ・生地の種類・辛さ調整など自由自在。
    吐き出す際のピザ・具材は全て異能によって生成される薄い防護膜に包まれており、無菌状態で吐き出される。
    共に吐き出される胃液も異能により変換され、食欲をそそる香りを放つ無色透明の液体になる。
    そのほか、副作用として異能を使用し吐き出したモノの量に応じて胸が小さくなり、
    逆に何か食物を摂取した量に応じて胸が大きくなる体質を得た。
    現状最大Iカップまで確認。なお胸が平らの状態でも異能の行使は可能な様子。
    そんな体質の都合上、下着がやたら攻めたデザインで恥ずかしい。

    異能の代償は「吐き出す苦しみ」。胃で生成されたモノは圧縮されたような小さなサイズなのだが、
    食道を通り口から吐き出される過程で徐々にサイズアップしていき、吐き出された時点で元のサイズになる。
    そして元のサイズが大きいほど胃で生成されるモノも大きくなるため、元が大きければ大きいほど苦しみ・痛みが増す。
    また、ピザに関しては常に焼きたての温度で生成されるため喉や口内を火傷する事もしばしば。
    その為口の中は傷だらけで、それを癒す為か唾液の分泌量が非常に多く、ピザ生成時の液体も相まって大抵の場合口元や顎が濡れている。
    余りに吐いたり涎が多かったりする事に慣れすぎて、そういったものが付着しているのに気付かない時があるのが最近の悩み。

    異能によって吐き出す『具材』の判定は非常に緩く、『鳥肉』ならブロック肉でも挽肉でも胸肉でも出せるし、
    その肉の元になった動物も出せる。鶏肉なら口から鶏を出せるし、牛肉なら口から牛を出せる。
    最近ではカンガルーやワニの肉を使ったピザの存在を知ってしまった為、それらも出せるようになった。
    が、勿論前述の代償がある為基本的に生き物を吐き出す事はない。余程追い詰められた場合は別だが。
    ちなみに今まで吐いた最大サイズは『イカ』繋がりで吐き出した『クラーケンの腕』。
    中途で防護膜が破れ口からイカの大腕が出るハメになったが、海魔と呼ばれる化物は役目を終えるとそのまま消滅した。
    なおピザ子は余りの痛みとエグみと塩辛さと窒息で気絶。幸い圧縮のお陰で口が裂ける事はなかった。

    中学時代前半まではインドア派寄りのアウトドア派だったが、イジメを切っ掛けにインドア派に完全にシフト。
    イジメ以降は過去の友人も離れ、外に出ない為新たな友人も居らず、それゆえにイバラシティで出来た友人によく懐いている。
    なお現在の趣味はスポーツ観戦(録画)・映画鑑賞・PCゲーム。基本的に休日は生成したピザ片手にどれかをやって過ごす。
    スポーツ観戦はなんでも見る。アメフト・クリケット・テニス辺りが気に入っているようだ。
    映画は派手な方が好き。自宅の傍にある映画館の影響でクソ映画も見るようになってしまった。
    ゲームは一人プレイ用が殆ど。オンラインゲームはソロプレイして長続きしないタイプ。
    なお気弱な見た目の割に過去の運動歴から妙に素早く体力がある。専ら逃げ足の早さに活かされている様子。

    林の奥の2階建て一軒家で一人暮らしをしているが、両親は現在も健在。
    母は無能力者だが非常に基礎スペックが高く、外資系企業を立ち上げたヤバイ奴。イバラシティ生まれ。
    海外を忙しく飛び回り、幼少の頃から家にいる事は少ないが、主に金銭面や社交面でのサポートが非常に手厚い。
    警察にも顔が利く他、本人の身体能力も(無能力者としては)破格の高さを誇る。異世界転生でもしたのだろうか。
    なお、幼少時は能力がない事を理由にイジメを受けていたらしく、ピザ子に対してそういった気持ちは味わわせたくなかったらしい。
    稀に家に帰った際は滅茶苦茶にピザ子を溺愛するほか、ピザ子にとっては憧れの存在でもあり案外愛情は伝わっている。
    一方の父は『あらゆる物を乗りこなす』異能を持ったアメリカンなナイスガイ。自分の事をダディと呼ばせるアホ。
    乗れるものならばなんでも乗れる為、一応本職はパイロットらしいが仕事してる所を見た事がないのでなんともいえない。
    専らその異能は動物に乗ったり一人で電車に乗ったり調子に乗ったり知らない人に肩車してもらうのに使われる。
    世界各地をサメやラクダやオットセイやクジラや鷹や蝙蝠や風に乗って国境無視して旅する大馬鹿野郎で、
    趣味は各地で取った写真や思い出やお土産をピザ子に送りつけること。その陽気さでどの場所でも馴染めるのが特技。
    国境無視のせいで一時期指名手配されていたが、母の助力と各国で異能を活かしテロ行為などを止めた業績から
    現在は一応特権めいた何がしかで世界渡航を自由に行っている。最近の悩みはピザ子によるイバLINEの既読スルー。

    インドア派で気弱、優柔不断なピザ子だが追い詰められた時の覚悟の決め方は両親譲り。
    戦闘経験はないがその覚悟と異能によってイバラシティに訪れるアンジニティとの戦いに挑む。
    なお、ハザマでは異能が強化され口以外からピザ・具材を出現させる事が出来るようになる。
    これにより擬似的な動物召喚技能を得たと言え、なんとか戦えそうだと本人は一安心。
    ……一方で、「異能の代償」はより直接的な「苦しみ」となってしまう。
    具体的には吐き出す以外の方法で何かを出すとめっちゃお腹壊す。ハザマにおいては水分の補給が急務となるのであった。
  • ベア

    名前:ベア・ドラヴニル
    異名等:恐怖の騎士
    種族:鎧
    性別:男性
    年齢:享年21(実年齢300↑、精神年齢25~6程度)
    身長:200cm
    体重:600kg(鎧+触手類が十全の際)0kg(本体)
    体型:脚のない重鎧

    台詞等
    「んだよ。俺になんか用か?依頼ならギルド通してくれや、ベアって名前でな」
    「あーわかったわかった待ってろ今行くから。チッ面倒な依頼受けちまったな……」
    「うーいマスター、ウイスキーで。……あっ待った金ねえやツケ出来る?んじゃツケで」
    「よーしよしよし可愛い奴め!お前だけだよ俺を怖がらないで懐いてくれんのはよーンムムー」
    「んだよ。依頼ならギルドを……へえ。どこで聞いた?そっちの依頼は別口だ、夜に鉱山跡に来な」

    髪:なし(生前はチリチリの天パ黒髪だったらしい)
    体:なし(生前は細身の筋肉質だったらしい、今は触手が鎧胸部に詰まっている)
    肌:なし(生前は日焼けした肌だったらしい)
    頭:側頭部に羽飾りのついた兜・十字の視界用スリット
    目:なし(生前は光のない黒)
    首:錆びたロザリオ
    胴:銀製の鎧(裏の仕事時は黒いミスリル鎧)
    背:亡国の紋章(十字架に絡む2匹の百足)入り赤黒マント
    腕:変形式触手クロスボウ(左腕)鎧手首に装着された毒塗り刀(右腕)
    手:触手(時々鞭に変化)
    腰:鎧に応じた腰装甲・触手毒腺手榴弾
    足:青紫の雷(腰辺りから地面まで延びている)
    下着:なし
    アクセ等:なし
    その他:鎧内部に蒼く燃える炎(本体)
    性格・特徴:中堅・動物好き・汚い騎士・異形・触手・人殺し・不死

    いつも酒場で飲んだくれている異形の騎士。空っぽの鎧に蒼い炎、紫電と触手が関節や脚部に見え隠れする化物。
    蒼い炎を中心として鎧から無数の触手を溢れさせ、それらを自身の手のように扱い人間らしく動く。
    「恐怖の騎士」の異名そのまま、どうみても魔物の類だが普通に喋るし普通に飲み食いするしノリは軽い。
    初見の子供や動物にはビビリ散らかされる一方、なんだかんだで面倒見はいいタイプ。
    実力としてはギルドにおける在籍人数がそれなりに多い中堅に納まり、
    主にその恐ろしげな見た目から呼び出される事は少なく日々を酒場で怠惰に過ごしている。
    戦闘スタイルは魔法剣士と暗殺者を足して割ったようなスタイルで、トリッキーな戦いを好む。
    毒や麻痺の他硫酸類に媚薬、果ては酒まで触手から分泌する事で敵を雁字搦めにする。

    酒場でぐだつく程度に仕事がない一方、酒場で毎日ぐだつける程度には金がある。
    これはギルドを通した正規の依頼は少ない代わりに、「本業」である後ろ暗い仕事を適度にこなしている為である。
    拷問暗殺見せしめ誘拐と汚れ仕事は大体なんでも請け負う上、成功率はかなり高く裏の顔は信頼されている。
    魔力によって形作られた触手による狙撃→死後触手のみ死体から離脱・分解などで足がつきにくい事も利点とされる。
    一方、子供や動物などをターゲットにした依頼は一切引き受けないどころか、過去にわざと失敗するなどして
    一部の依頼者からは大きな恨みを買っていたりもする。尤も、死なないので本人は平気な顔をしている。顔はないが。

    生前はとある王国の親衛隊長として王の身辺警護及び敵の排除に務めていた。
    若くして先代隊長に魔術・剣術・暗殺術を叩き込まれ、その実力を恐れた者から「恐怖の騎士」と呼ばれるようになった。
    以後、敵勢力に恐怖を植えつける名は便利だ(しかっこいいから)、と自らそれを名乗るようになった。
    王国が滅び知人や家族などを亡くした後も同じ異名を名乗り続けるのは、過去との繋がりが唯一それだけだからかもしれない。

    禁呪により不死となった代わりに肉体を失い、現在は鎧や甲冑に憑依する事で「人間味」を保っている。
    永く生きる為には必須と語り、睡眠・食事・排泄なども習慣として行っている。
    尤も体が存在しない為睡眠はかりそめの眠りだし、食事は触手に餌をやっているに過ぎない。排泄も触手が行う。
    なお本体は兜の中、或いは鎧の胸部で燃え上がる蒼い炎の塊であり、単体ではただの人魂にしか見えない。

    禁呪をかけられる直前に化物に両脚を食われ失っている為、憑依先が全身甲冑であっても脚部は動かせないのが悩み。
    勿論というべきか触手を足の形に固める事もできず、足という概念が存在せず浮遊している。
    その代わり魔力で作られた紫電が鎧の内部を駆け回り、足の代わりをするように地面へと常に伸びている。
    尤も、別に実体はないほかベア自身が害意を持たない限りは触っても何も起きないので建物が燃えたりもしない。
    伸縮も自在の為、戦闘中に突然雷を60cm以上縮めて(=浮遊する高度を下げて)足元を狙って攻撃したりもする。

    魂が禁呪に縛られている為不死身。たとえ消滅させても10分もすれば魂だけで復活する。
    不死身という特性の一方、魔力や奪った魂、憑依先の鎧に頼って存在している為それらがない場所では何も出来なくなる。
    故に封印術の類に弱く、逆に戦場跡や今正に死体と空き鎧が増えている戦場などでは異常なほど強くなる。

    かつては同じく中堅クラスの異形冒険者とコンビを組んで依頼に当たっていたが、
    その相棒が危険な仕事から足を洗って以降は大人しく一人で仕事をしている。
    二人で仕事をしていた時の賑やかさを懐かしむ一方、相棒の無事と自分の取り分が増えた事だけは素直に喜んだ。
    今でも時折相棒の開いた店を訪ねては、増えた取り分で好きなだけ飲み食いして、時々騒いだりもしている。
    余談だが一人暮らしが長いせいで料理は割と上手かつ好きであり、別に外で何かを食べる必要はない。

    現在は依頼で相対した褐色肌の戦乙女とよく顔を合わせ、酒場でうだうだしている姿をよく目撃されている。
    戦乙女配下の幼女および少年にはすこぶるウケが悪くネチネチズバズバ言われているのが最近の悩み。
    これならヤバい依頼の方がいい、ない胃が痛む、とは本人の言。
  • テイル

    名前:テイル"T"テオグリフ
    異名等:病魔
    種族:人間
    性別:女
    年齢:13……?
    身長:148cm
    体重:38kg
    スタイル:健康しかし貧相

    台詞等
    「おはよう!いい天気だし……お散歩に行ってこようかな」
    「私も、少しは役に立ちたいんだ。だから、あなたについていくね」
    「病魔の力、見せてあげるよ……!いけっ!」
    「貯金少なくなってきちゃった……そろそろ戦場に行こうかな……?」
    「ん、おいしい♪ね、リュカも一緒に食べよう?」

    髪:柔らかな黒髪ショート、左目隠れ
    体:全体的に貧相、manaita(成長性なし)
    肌:やや白いが健康的な肌色
    頭:(日差しが強い時はローブのフードを被る)
    目:明るい翡翠色
    首:白いネクタイ・先端に黒のV状ラインが2本・根元に小粒のアメジストブローチ
    胴:帝国製の黒軍服と裾の無いローブを合わせたようなゆったりめの服
    背:帝国製の儀礼軍用マント・肩に金の肩章
    腕:(着脱可能なローブの袖)
    手:素手(戦時は白の手袋)
    腰:青系のミニスカート、黒のスパッツ
    足:使い込んだ茶のロングブーツ。かなり頑丈
    下着:キャミソール+シンプルなパンツ・上下白
    アクセ等:星空を閉じ込めたような小瓶のネックレス(服の内に隠している)
    その他:大抵の場合黒い表紙の大きな本を抱えている
    性格・特徴:仲間思い・行動力がある・明るい・線が細い・足が速い・恨み深い・拷問吏

    箱庭世界出身の少女。早くに母を亡くし、父は自殺、兄は失踪と中々な過去を持つ。
    消えた兄を追って砂漠に飛び出し死に掛けていた所、「黄金の門」を通ってとある世界の帝国に辿り着いた。
    初めこそ自暴自棄気味に生き、さらには厄介な体質に悩まされていたものの、
    帝国傭兵として過ごす内に生きる意味を見出し自らに宿った病魔の制御に成功。
    以後、帝国傭兵として長く過ごした。その割に見た目は少女然としているが……?

    戦闘時は「病魔」と呼ぶ能力を行使する。これは"あらゆるものの調子をおかしくする"能力であり、
    その効果は生物は勿論無機物、細菌や微生物、果ては"法則"や"概念"、"感情"にまで及ぶ。
    距離が近いほど、テイルの意志が強いほど、その能力の強度は加速度的に上昇する。
    人間にかければ熱病と低体温症を同時発症しつつ肺炎に苦しむなど、外道そのものな能力であるが、
    基本的にテイルが殺さないように調整("病気"という状態に病魔を発動させるなど)する為に幸い死ぬ事はまずない。
    帝国到着直後は周囲3m程度の生物に強制発動する能力だった上、病魔の力が自分自身にも効果を及ぼす為に
    万年体調不良に悩まされていたが、意志を強く持った上で克服する事に成功し以後はしっかりとコントロールできている。
    なお対処法は、とにかくテイルの感知範囲外に逃げる事。それでも、恨みの意志が強ければ逃げられはしないのだが。

    抱えている黒い本は生きた魔書であり、名を「ブレインデッド」という。非常に口喧しくさらに口が悪い。
    "読んだ物の記憶を食う"という魔書を読んだテイルだったが、その際に記憶に病魔が混入。ブレインデッドは大いに苦しみ、
    こんなクソまずい記憶食ってられるかと吐き出した。が、病魔は内部に残留しそれを盾にテイルに服従させられた。
    以後、テイルと共に帝国で長く過ごす内に餌にしていた人間に興味を持ち、仲間の一人として改めてテイルに仕える事になった。
    しかし口喧しさと口の悪さは変わらず、しょっちゅう表紙をばしばし叩かれたりしている。悪友に近い存在か。
    時折単独行動もしているようだが、浮くし転移するし一般本と摩り替わったりするしで捕えるのは非常に難しい。

    箱庭世界ではこの能力を恐れた父によって監禁を受け、檻の中で拷問(という名の実質処刑)を任されて(という名の放置)いた。
    幼い頃からその扱い故に、多くの人間の病で酷い状態の死体を見ていたことでグロ耐性が非常に高く、
    さらに病魔自体が自身への病を妨げる為に今や完全健康体。真冬に全裸で外にいても風邪を引かないくらいに。
    一方で病魔に侵されていた体は健康体になったとはいえ細身で、物理的衝撃には非常に弱い。能力以外は大体一般的な少女。

    テイルは「箱庭から抜けた者」である。箱庭世界出身者は全員魔女の呪縛によりいずれ箱庭に引き戻される運命にあるのだが、
    イレギュラー的に抜け出したテイルに興味を持った魔女ポワゾンの助けを受け、
    その助けを元に魔女カチュアの依頼をこなしたテイルの恋人への礼として、箱庭史上初めて魔女の呪縛を解かれた。
    現状ただ一人の箱庭出身かつ生きた人間であり、魔女達の注目度は非常に高い。
    また、「折角助けたんだから死なせるのは惜しい」という理由から魔女2名からの加護のようなものを受けている。

    日頃は散歩したり読書を嗜んだりお友達と遊んだり恋人の少年とイチャついたりしているが、
    金銭面に不安を覚えるととりあえず傭兵やっとくかくらいの気持ちで従軍したりする。
    鎮圧さえすればいい現場は病魔のお陰で非常に楽で、ふらりと戦場に現れては病に侵して去っていく。
    それでいて彼女自体は死人を出さない為、都市伝説として大仰に語られる事もあったりして本人は赤い顔で冷や汗を垂らしている。
    時折狙撃されたりするものの、黒い本が盾になったり、突然湧き上がった影が防いだりと無傷で済んでいるようだ。

    帝国にて五大国の戦争へ傭兵として参戦。しかし繰り返される戦いの中で知り合ったとある少年と恋に落ち、一時期傭兵を辞めていた。
    数度の"巡り"の中で少年と共に住むようになったが、現在地は不明。恐らく帝国内に居るだろうがその姿を見た者は僅か。
    一方で銀髪の吸血鬼に誘われて異世界へ渡ったとも、大切な友達及び恋人と共に仲睦まじく暮らしたとも、
    次元の狭間に消え失せたとも、失意の内に戦死したとも、あらゆる噂が絶えないが真相は不明のままだ。
  • カルマ

    名前:カルマ
    異名等:花壇生まれのメイド・メイドお兄さん
    種族:アルラウネ
    性別:男性
    年齢:1歳未満
    身長:175cm(足根畳み時)~287cm(足根展開時)~600cm以上(足根を頑張って伸ばした場合)
    体重:97kg(足根畳み時)~488kg(足根展開時)~1.5t以上(足根を頑張って伸ばした場合)
    スタイル:やわらかなおにいさん

    台詞等
    「や。オレに何か用?それとも母さんに用かな。もしくはご主人に用?」
    「種族?アセビのアルラウネだよ。アセビってわかるかい?オレの頭から生えてるこの花のことね」
    「おっと。やる気かな?降りかかる火の粉は払わなきゃね。燃えちゃうしさ」
    「光合成日和だなあ……あー寝ちゃう……あー……すやすや……」
    「パンドラセンパイ、お疲れ様です。警備交替しますよ。母さんなら花壇にいました」

    髪:頭頂部が白く、毛先に行くほどピンク色が強くなるグラデーションロングポニテ
    体:細いけれど柔らかな身体
    肌:薄めの肌色
    頭:頭部やや右寄りと右耳の後ろにアセビの花が生った枝・ポニーテールを留める枯葉色のリボン
    目:妖艶な深い桃色
    首:赤い紐リボンタイ
    胴:シックで装飾のほぼないメイド服
    背:なし
    腕:左手首から指先へ柔らかな緑色の蔓・右手首から指先へ向けてカギ爪のように伸びるアセビの花枝
     (蔓・枝いずれも袖の内から伸びている為、根元は観測できていない)
    手:なし
    腰:メイド服のロングスカート
    足:硬い木の根で出来ているが柔らかく鋭く動く脚部
    下着:不明(スカートの中が観測出来ない為)
    アクセ等:左人差し指に結ばれた蔓とアセビの花の指輪
    その他:横長のエルフ耳・右目下に泣きボクロ
    性格・特徴:「すなおでおおきな劇毒」・メイド・ゆるいお兄さん・生まれたて・主従・業の塊・植物

    吸血鬼ツェペシュに仕えるメイドアルラウネ。男。ナマコちゃんが吐いた種から生まれたので、実質的にナマコちゃんの子。
    フォリウムに開かれたナマコちゃんの花壇に来た「とんでもないお客様」が持ってきた「とんでもないお菓子の山」が種の元。
    ナマコちゃん専属執事のパンドラと同様、はちゃめちゃな生まれ方をした。ちなみに毒性MAX。1D100で100。
    ゆるく素直な性格で割と優しい。毒は?と効くと「青少年の健全な育成に毒」とにこやかに返してくる。

    戦闘時は足根を大きく展開し、蜘蛛か或いは蛸のように素早く鋭く変幻自在に戦う。
    展開する範囲・速度・手数などもあって近接戦では無類の強さを誇る。人間部位での戦闘はまだ観測されていないが、
    主であるツェペシュが銃を苦手としている(耳が良いので発砲音を嫌う)為か、弓を選んでいる姿は確認された。
    現状パンドラと比べ近~中距離に特化しているが、変幻自在の足根による攻撃は攻撃手段の少なさを
    補って余りある強さを誇っている。……他に毒性を活かす攻撃もある、と小さく耳打ちされた。

    戦闘にも使用される足根は伸縮自在であり、外では非戦闘時も戦闘時ほどではないが展開されている。
    主人の傍に仕える時と自宅内では全てしまいこみ、人間の足と同じような形に畳むというか縮める。
    畳んで居る時はロングスカートもあって少々背が高い人間のメイドにしか見えないが、
    その妖しい雰囲気は吸血鬼に仕えていてなお強く醸し出されている。尤も、ノリは軽いので表面上はわからないか。

    日頃は主人であるツェペシュ、或いは母であるナマコちゃんに付き従い過ごしている。
    ツェペシュ相手の時はしっかりとメイド業を、ナマコちゃん相手の時もメイド業はするものの、
    専属執事であり先輩のパンドラの仕事を奪うわけにはいかないので割とフリーダムに動いている。
    性格同様優しくふわふわした応対の一方、常識はやや薄く物騒な事も結構口走る。
    その他、休日の日中は専ら外で日光浴もとい光合成に勤しむ。その辺りは植物らしい。
    天気がいい日は日光を浴びながら眠るのが大好きで、よく自分の体から伸びた蔓や枝葉に包まれながらすやすやしている。

    ツェペシュ及びナマコちゃんを中心に一行にあっという間に馴染み、今日も今日とて城の警備をしつつ過ごしている様子。
    誰とでも仲良くなる一方で、炎を操るかにちゃんにはやや苦手意識がある様子。しかしだからと言って対応を変えたりはしない。
    でも火を噴くときは危ないから一言言って欲しい。言ってくれるので助かっている。よかったね。
    また、先輩であり姉であるパンドラとは仲良くしているようで、戦闘訓練時はタッグを組んで参戦。
    ツェペシュ・かにちゃんのコンビに挑むも両者に先輩共々弱点を突かれて敗北したりした。
    今後の課題は弱点克服だ、と意気込みつつ、長期休暇を申請して先輩と一緒に武者修行でもしようかと企んでいる。

    ツェペシュ・ナマコちゃんに付いてフォリウムにて活動。帰還時はフォリウム自体が「夢のような世界」という事もあり
    帰還ゲートを通る際に失敗し存在消滅が危惧されたが、同じく残されたパンドラと共に戦艦主砲に乗り込み
    次元跳躍砲撃で母ナマコちゃんの下に着弾。パンドラ共々城に迫っていた危険を排除し、母及びその仲間を見事救出した。
    以後はツェペシュの城に住み込み、引き続きメイドとして活躍中。
  • ニェニェトト

    名前:ニェニェトト
    異名等:蟲の竜姫・(自称)アイドル
    種族:魔族
    性別:女性
    年齢:14
    身長:142cm
    体重:52kg
    スタイル:絞ったスレンダー体型

    台詞等
    「にぇにぇ~★(挨拶)どこでも元気に過ごすアイドル!ニェニェトトちゃんでーっす♪」
    「ふっふっふ、誰が立ち塞がっても!ニェニェトトの歌は止まらないっ★ミ」
    「右、右、ターンしてステップ。左、左、ターンしてポーズ。次は~……」
    「んー?ニェニェトトはほら。ふつーの人間だったら片手で折れるから。ぽきっ✿」
    『どんなに過酷な運命でもーっ♪私が!この手でッ!捻じ伏せてー!……アゲル♪』

    髪:白銀色のびょんびょん跳ねっ毛・つむじ近くから触覚のように太いアホ毛が2本
    体:少女然とした細めの身体
    肌:やや青寄りの紫色の肌
    頭:骨を模したヘアピン
    目:赤いくりくりした瞳
    首:白いビニール製?ケープ
    胴:黒く袖がとても長いミニチャイナ
    背:黒い竜の翼・皮膜は紫
    腕:4本指のごつい竜の腕(普段は長袖で隠れている)
    手:伸縮する鋭い爪が指ごとに
    腰:なし
    足:黒のぺたんこストラップシューズ
    下着:はいてないつけてない
    アクセ等:両頬と腿の外側の一部に桜色の鱗
    その他:二の腕から先が竜の腕で頬や腿のまばらな鱗と違いびっしりと桜色の鱗で覆われている
    性格・特徴:アイドル・元気・めげない・ノリで生きてる・怪力・憧れ・毒耐性

    世界を股にかける自称アイドルな魔族の少女。区分で言えば竜人、もしくはドラゴニュートと呼ばれる種。
    マイクを片手に身軽なステップと翼の羽ばたきで愛らしくもダイナミックなダンスを披露する。
    人類、或いは他種族にも分け隔てなく接する一方で、立ちはだかる障害は叩き潰して通るタイプ。
    その性質と自称している職業から交流範囲は広いようで狭く、気の置けない友人がいないのが専らの悩み。
    日頃はアイドル稼業に精を出すほか、スイーツを求めてお散歩したり、体型維持の為にスポーツに精を出す。
    明るくノリが良い為にそこそこ好かれるタイプではあるのだが、後述する能力と竜の腕は明らかにアイドルっぽくなく、
    本人もそれによって数少ないファンが離れることを恐れている。故にいつでも長袖を着用し、人前で脱ぐ事はまずない。

    竜の血脈の影響か大変な怪力をその身に宿し、隕鉄の装具をやすやすと握り潰す。
    「大抵の人間は片手で折れる」とは本人の弁。竜の腕ゆえに握力が特に強いが、蹴りも鉄骨をひしゃげさせる位には強い。
    ただし竜の腕と違って生身の足でそういう事をすると痛いし傷になったら困るのであんまりやりたくない。
    一方腕や頬、腿の一部など鱗がある部位はおいそれと傷付かない程度には頑丈。また、頬と腿の鱗は剥がれやすいがすぐ生える。
    他、魔族の能力として『歌で虫を操る』能力を所持。召喚・操作・返還も自在な様子。
    巨大な百足を呼び出し、その頭上で歌って蟲の群れに指示する事もあり、その様から『蟲の竜姫』の異名を持つ。

    戦闘時は歌で呼び出した蟲を敵へ向かわせたり、特殊な素材で作ったマイクをパフォーマンスとして叩きつけたり。
    自慢の怪力を誇る竜腕と、そこから生える強靭な爪によって敵を引き裂いたり貫いたりもできるのだが、
    あくまでアイドルである事を重要視している為人前ではあまりやらないもしくは隠れてやる。
    ちなみにバレた時はてへぺろっ♪ってして誤魔化そうとする。
    身体能力は竜ゆえにかなり高め。怪力もあってまともにぶつかれば大抵は負けない。
    一方で若さもあり、武術の類はまるで覚えていない。その為、戦闘技術の差で押されると弱い。
    そのほか、翼もあるので空からの攻撃も出来るのだが、ミニチャイナの上普段ははいてないので、まずやらない。
    一応アイドルだし衣装時は前張りやニプレスはつけているが、当然見せないし恥ずかしいし。その辺は常識的。

    アイドルになる以前は【箱庭世界】の魔国イルデンに住んでいた。
    幼くして両親を亡くしたニェニェトトを守る者は誰もおらず、下層居住区での生活を余儀なくされた。
    下層居住区は弱肉強食の世界であり、まして魔族は見た目で侮る事は出来ない為例え少女であっても誰一人として容赦はしない。
    ニェニェトトもあと一歩で殺され、下級魔族の餌になる所だったのだが、そこに『箱庭の魔女』がひとり、
    ポワゾン・トリスタンが通りがかる。気まぐれな毒の風はその毒で迫る下級魔族の群れを皆殺しにして少女を救った。
    ニェニェトトはその美しくも狂おしい毒の舞を特等席で見てしまった。そして、心底惚れ込んでしまった。

    その後消えた魔女の後を追って国を飛び出し、その動きの元とは何かと調べる為に霊国ユファンの図書館に入り浸り。
    そして、"舞と詠唱という二つを併せ持った職業"という情報を頼りに調べた結果、……なぜか"アイドル"に辿り着いたのだった。
    以降は本の知識を元にダンスを練習し、歌い続け、その過程で能力を発現させ、ユファンの幻霊族相手に練習の成果を披露し、
    珍しい物好きの幻霊は大喜びでおひねりを投げ、その金で生活基盤を整え……と、徐々にアイドルとしての下積みを開始。
    そのまま拠点としたユファン内で名が知れた頃、その騒ぎの様子を確認しに来た魔女ポワゾンと再会。
    周囲の幻霊達が慄く中、第一声として「お姉さま!!」を浴びせかけ、驚く魔女に雨中で精一杯の歌と踊りを披露した。
    最後まで踊り、歌いきり、雨音だけが辺りを満たし、ニェニェトトが頭を下げ、それからようやく魔女は笑い、拍手を送った。
    以降、この魔女はニェニェトトをいたく気に入ったようで、何かと世話を焼いてもらっている。よかったね。
    ちなみにお姉さまと同じものが飲みたい!!!!とポワゾンの尾から滴る毒を無理矢理飲んで死にかけたり、
    またそれと同じような事を何度も繰り返してポワゾンに毒治療されたせいか、ニェニェトトも高い毒耐性を獲得した。愛である。

    ソレナリ世界では魔女ポワゾンに連れられて現地入り。現地の生物ワァイを雇い、放送機材を調えて「NNTT-RADIO」を放送開始した。
    電波や蟲の声に乗せてあちこちに自身の声を届けている。尤も、その声に耳を傾ける者が何人いるかはわからないが。
    元気に世界を踏破しながら放送し、最新情報をいつでもどこへでもそして何度でもお届け。
    そのラジオでは多数のCMも流れ、時には異世界のCMや電波が届くこともあるとか、ないとか。
  • フィルロズ・ハーロット

    名前:フィルロズ・ハーロット
    異名等:呪具現の魔女・荒野の幻王

    種族:自称幻霊
    性別:自称男性
    年齢:最低140歳 ※自称11歳
    身長:142cm
    体重:32kg
    スタイル:細い・薄い・柔い三拍子の少年型ボディ

    台詞等:
    「僕様に何か用。今正確に1分数えるのに忙しいから後にしてくれない。」
    「このボディと呪具以外に拘りはないよ。だって何着てても僕様カワイイでしょ。」
    「僕様と戦う気。じゃあ君の負けは決定事項だ。お疲れ様でーす。」
    「そうなんだすごいね。へー。そうなんだすごいね。へー。そうなんだすごいね。へー。」
    「僕様のボディは貴重品なんだけど。それを壊そうとするなら君が先だね。覆い尽せ、《ミニチュア・ガーデン》。」

    髪:エメラルドグリーンのセミロングウルフカット(カラーコード:4dffbbくらい)
    体:子供特有の細身
    肌:顔、両腕、両脚を日焼けしている・首~胸部~下半身にかけて、背中、肩から二の腕、足先は雪のように白い肌
    頭:左耳の上辺りからゆるくカールしたアホ毛2本・細い眉
    目:だるそうなジト目・ハイライトのない金の瞳
    首:なし
    胴:ノースリーブの黒インナー・ヘソ出し腋出し
    背:着古した白衣
    腕:白いバンテージ(肘辺りから手の甲辺りまで)or白の手袋
    手:棒付きのキャンディ(ブドウ味)
    腰:黒のハーフパンツ
    足:編み上げ黒ブーツ
    下着:インナースパッツ
    アクセ等:左腿にナイフホルスター
    その他:無の顔をしている・舌が凄い長い(よく伸びる)・霊体が擬似肉体に憑依している
    性格・特徴:無・自愛・研究・観察・人形・憑依・長生き・ろくでなし

    【箱庭世界】と呼ばれる世界を統べる魔女。ポワゾン、カチュアに並ぶ三魔女のうちの一人。
    箱庭世界での4大種族のうちの一つ、幻霊族の男性(種族性別どちらも自称)。また、自らを幻霊のルーツと呼ぶ。
    「具現」と称される「無から有を創り出す」能力を身につけており、転じて新たな何かを生み出す創造主の役割を担う。
    戦闘においては自身の創り上げた強力な呪いの装備、「呪具」を使い捨て感覚で具現化させて振り回す豪勢な戦い方をする。
    本人(というかボディ)の身体スペックはさほどでもないのだが、呪いのリスクを無視して異常に強化された装備を扱うので
    見た目と違い化物染みた戦闘力を誇る。一方でそれを振り回し続ける持続力はない為、結局だらけがち。
    具現化させるにも時間や魔力が必要なので、戦場の最先端に立つ事はあまり望まないようではあるが……?
    物理的な戦闘以外では呪具を作る際に使用する呪術、日頃何かと親しむ機会の多い触手を呼ぶ召喚(転移)術などが得意。

    幻霊族は本来不可視かつ接触不能だが、物体への憑依をする事が可能な種族であり、
    現在は同じ魔女仲間のカチュアに頼んで創り上げた専用ボディに憑依している。
    その出来をいたく気に入っており、自身の事を「カワイイ」と言って憚らない。
    一応、第三者目線からでも見目麗しいといって差し支えない程度には美麗で精巧な人形の身体ではある。
    ちなみに、人形は本来の(不可視の)身体をモデルにした、と言っているがいかんせん不可視なので真偽は不明。

    上記の通り、性格に難がある。飄々としていて、自分大好き。他者も好き。困ってる他者も好き。
    他者をからかうのを好むのは見た目同様の子供らしさか、或いは生に飽いた超越者の気紛れか。
    少なくとも呪いの装備を人間に与え、どうするのか観察し続ける辺りロクデナシだと思われる。
    一般常識はあるようだが、どうにもそういった物をわざと外し続けるようなきらいがあり、付き合い辛いタイプの魔女。

    【箱庭世界】においてはストライ荒野を暇潰しにぼんやり散歩している事が多い。
    荒野で困った少年のふりをして通りがかりの生物を誘い込み、面倒な頼みをして困るさまを見届けるとふっと消える。
    或いはそのついでに所持品に呪具を忍ばせ、国へ帰ったときの混沌を楽しむなど、とことんろくでもない。
    本人の言によれば「どうせ死んでも僕様が寸分違わず具現できるんだからいいじゃん」との事。
    そんな事を繰り返すうち、付いた異名は荒野の幻王。自称したとの噂もあるが。
    なお生活拠点は同荒野の地の底にあり、転移術で出入りしているようだ。たまに篭っては迷宮の建築やらに精を出す。
    勿論こんな性格なので、上司からの指示には聞く耳を持たない。
    聞かないどころか指示と反対の事をやったり、かと思えば気紛れに言う事を聞いたり。
    その行動はあまり読めないが、概ね共通して事態を悪化させようとする為に全力を尽くしているように見える。

    呪いを宿した道具である呪具、無から有を創り出す具現、具現に呪いを混ぜる呪具現、その3つを操る故に《呪具現の魔女》。
    呪具は説明そのまま。様々な武器防具から装飾品、或いは寄生生物や触手などまで含んだ妖しい装備。効果は絶大だが、
    呪いにより解呪(≒装備破壊)以外での取り外しが難しく、長時間装着していると身体や精神を蝕む危険な代物。
    具現はフィルロズが知っている物を構築する力。知らない物はイメージに基づいた適当なものが具現化される。
    そういった少々の制限がある代わりに、完全に1から「世界」をも作り出せる。勿論、数百年単位の時間がかかるが。
    現在の【箱庭世界】もフィルロズを中心に他の魔女の協力を得て作成された世界である、と言えば規模がわかるだろうか。
    呪具現は主に箱庭世界や迷宮に属する生命を具現する時に呪いを混ぜ、その場所からの離脱を許さないようにさせる業。
    仮に何かしらの理由で世界から離脱しても、やがて魂は引きずられて呪縛された世界へと戻されるようになっている。
    現在まででこの呪縛を解かれて箱庭世界を抜けた者はたったの一名のみである。
    (箱庭から抜けた者→テイル"T"テオグリフ)
    他にも呪具現の呪いは多岐に渡り利用されるが、基本は「魔女が自由に扱う所持物」の烙印のようなものだと考えれば良い。

    魔女の扱う特殊結界《ミニチュア・ガーデン》では肉壁と触手と化物と呪具が全てを包む巨大迷宮へと対象を誘う。
    放り込まれた者は瘴気によって意志の力を削ぎ落とされながら、迷宮に潜むフィルロズを探し出さねばならない。
    永遠に続くようにも思われる肉色の迷宮で、被害者の苦しむ様をじっくりと観察し続ける空間。
    いざ魔女を発見して打ち倒しても、憑依したボディを破壊しただけに過ぎず、脱出は出来るものの撃破には至らない。
    美学に近い何かを感じる他2名のミニチュアガーデンと違い、フィルロズのそれは実験場や屠殺場に近いものなのだろう。

    とある開拓惑星では専用ボディ……ではなく、少々グレードが下がったスペアボディでの参戦。
    曰く髪が短かったり、球体関節が露出していたり、表情があまり変えられなかったりと不満は多いようだ。
    が、一応憑依水準は満たしているらしく相変わらず「カワイイ」と言い続けている。
    現地で知り合った数人の(人でない者も含む)開拓者との交流をした結果、
    自分含む魔女の手が一つも入っていない「生」の人間に感動していたりする。
    また、戦闘ではかつて開拓していた同僚のポワゾンへの対抗心か、似たような戦法を目指している様子。
    具現の力で創り出す薬や触手、或いは振り回す呪具がどの程度BUGに有効か、本人も少し楽しみにしている。
  • パンドラ

    名前:パンドラ
    異名等:執事・花壇生まれのガイノイド
    種族:ガイノイド(機械人形)
    性別:女性型
    年齢:2歳未満
    身長:151cm
    体重:1201kg(格納武装込み)151kg(武装破棄時)
    スタイル:脚と尻(強調)

    台詞等
    「当機は執事型ガイノイド。機体名パンドラ。以後、宜しくお願い致します。」
    「ピピ……敵対存在を確認。システム、戦闘モード起動。対象の撃滅を開始します。」
    「戦術データリンク。次元跳躍砲、アクティブ。照準セット。砲撃まで3,2,1――発射。」
    「ナマコちゃんお嬢様、ここは当機にお任せ下さいませ。」
    「……。わーい。じゃあパンドラちゃんが撃つかかり。(真顔)」

    髪:青銅色のショートヘア
    体:下半身がややむっちり・胸はない
    肌:濃い褐色肌
    頭:シルバーのアンダーリム眼鏡
    目:水色の瞳にしいたけハイライト
    首:ネクタイ
    胴:きちっとした執事服・上
    背:なし
    腕:なし
    手:白の布手袋
    腰:きちっとした執事服・下
    足:茶の革靴
    下着:色気のないスポブラに短いボクサーショーツ・上下黒
    アクセ等:耳が機械系センサー・黒地に紫のライン
    その他:人間に似せたボディ・鳩尾辺りに蒼い光の動力炉
    性格・特徴:「ちょっとえっちなおもたい置物」・執事・礼儀正しい・生まれたて・主従・パンドラの箱・無慈悲

    妖精さんのナマコちゃんに仕える執事型ガイノイド。実質的にナマコちゃんの子。でも保護者。
    ナマコちゃんがシカゴピザを食べる→種を吐き出す→その種を育てる→咲いた花からより大きな種が取れる
    →その種を育てる→結果花壇から誕生、というはちゃめちゃな生まれ方をしている。なんかもうわかんない。
    生まれる前にナマコちゃんが鑑定した結果「ちょっとえっちなおもたい置物」になった為その要素を持っている。
    ほとんど人間と変わらない質感の肌や髪質を持つ一方、感情や味覚、表情変更機能などは現在獲得を目指している状況。
    特に会話は多くの場合機械的な受け答えで、言語獲得の為に他者の発言を真似る事も多い。

    戦闘時は格納した武装、及び近辺に存在する機械を操作しての戦闘が可能。
    大口径拳銃、小口径機関銃の他、電撃を纏わせた長剣2本、銀のカード型から球体に変形し周囲を削り回る破壊兵器、
    目からレーザー、脚部及び腕部ブースタ、腕部射突ブレード数本、火炎放射機、電撃鞭などを所持・格納。
    その他、生まれた世界に置いてきた巨大宇宙戦艦の主砲副砲にアクセスする事で次元を超えた砲撃まで行う。
    普段の戦闘では主に小火器と2本の長剣を使用、次元砲撃は大物相手に限って使用制限が解除される様子。
    近・中・遠いずれも素晴らしい戦闘性能を誇るが、基本的にナマコちゃんが遠距離担当なので専ら近距離戦を担当。
    他、格闘技能のインストールなども行えるが、現在は生まれたて故に経験が浅く、戦闘経験を積んだ者には勝てない。
    その代わり、機械の重量を活かした重い打撃が出来るので経験を積めばかなり強い……かも。

    格納武装及び高度な性能を維持する為か見た目よりずっと重い。また、内部の圧縮機構詳細は不明。
    そもそも全身の装置圧縮率が意味不明レベルだが、"パンドラ"の名を冠するだけあって体内はブラックボックス。
    自動メンテナンス機能がついている為他者の手に触れられる事も滅多に無く、気軽に触れる主人はまだ幼いのでどうにもならない。
    唯一、鳩尾付近に蒼く輝く光を放つ動力炉が存在する事だけは分かっている。パンドラはこれを"箱"と呼称する。
    夕方から夜に変わるまでの時間と、夜明けの空が白んできた時間に外に出る事で何かしらを吸収している姿が見られる。
    恐らくは動力炉の燃料確保と思われ、彼は誰時にのみ得られる特殊な成分を吸収している説が濃厚。

    日頃はナマコちゃんに付き従い、一緒に遊んだりご飯食べたりおやつ食べたりわーいしたりしている。真顔で。
    一方、食べ過ぎやご飯前のおやつ摂取などは取り締まる。だめです。の一言で取り締まる。
    ナマコちゃん以外の交流だと、現在はまだナマコちゃんの主人であるツェペシュと会話する程度。
    ツェペシュも家族として認めているが、「ナマコちゃんの執事」であって「自分の部下」ではないなのでなるべく干渉はしない。

    ナマコちゃんに付いてフォリウムにて活動。帰還時はフォリウム自体が「夢のような世界」という事もあり
    主人の帰還と共に存在消滅が危惧されたが、戦艦の主砲に自ら乗り込み次元跳躍砲撃で主人の下に着弾。
    城に迫っていた危険により殺されそうな主人およびその仲間を見事救出してみせた。
    以後、ツェペシュの城に住み込み、変わらずナマコちゃんの執事として活躍中。
  • ケリック

    名前:ケリック
    異名等:吸血鬼の愛犬
    種族:犬
    性別:♀
    年齢:1(ツェペシュと出会う)~5(ツェペシュが吸血鬼化)~10(かにちゃん加入)~16(享年)
    体高:54cm
    体重:22kg
    スタイル:サモエドが近いか?しかし長毛に反して身はスリムな感じもある(『大神』のアマテラス的な?)

    台詞等
    「わふっ」
    「くーん……」
    「わんわんっ」
    「わふん」
    「ぐるるる……」

    毛:純白のさらふわ長毛
    体:しなやかな体躯
    頭:ぴんと立った三角耳
    目:黒
    首輪:なし
    尻尾:くるんとした尻尾
    その他:頭がいい
    性格・特徴:忠犬・人懐こい・散歩好き・日向ぼっこ好き・優しい

    吸血鬼ツェペシュの愛犬。仲間内では最も古くから冒険を共にし、そして最も早く眠りに就いた。
    パーティ内では主に遊撃・妨害要員であり、蝙蝠だったツェペシュへの攻撃を逸らしたり、
    最大戦力であるレオの為に隙を作ったり、ナマコちゃんの狙撃の為に敵を足止めしたりと行動は幅広い。
    魔法は使えないが、後に魔力を込めた鎖付きダガーを咥え、それによって魔法陣の基礎を作り
    ツェペシュとの連携を行うなど、一般的な犬よりも高い知能でパーティを助け続けた。
    かにちゃんが仲間に加わってからは前線から退き、拠点の城で番犬として務め、
    戦闘から離れた後も仲間の為にその全てを捧げていた。

    日頃はナマコちゃんとレオによって散歩に連れ出されたり、城の庭園でのんびり過ごしたり、
    そうでない時間は番犬として城の門を守ったりしている。雨やエーテル風の日はおやすみだ。
    大好きなツェペシュやかにちゃんが居る時はその足にじゃれついたり、座り込めば膝の上に寝たり、全力で甘えている。
    一番好きなのは読書中のツェペシュの膝の上でなでられながら眠る事。優しい彼の事が本当に好きなのだ。
    ちなみにケリックがつける城内の序列としてはツェペシュが最上、次いでかにちゃん・レオ・ナマコちゃんが同列、
    その次が自分で、実力的にも認められていない上城に滅多にいない防衛者のカールトゥムは自分より下に見ている。

    幼年期は両親に育てられたものの、ほんの少し親の元を離れた間に、凶暴化した魔物によって両親が殺害される。
    命からがら逃げたケリックはとぼとぼと悲しみに暮れながら、数ヶ月に一度の強い風を避ける為に洞窟へと入る。
    そしてその洞窟で、地に落ちてもがく四枚羽の大蝙蝠――ツェペシュと出会った。
    他の仲間からの助けは受けられず苦しむ様に、どこか自分の境遇を重ねたケリックは彼を助ける事に決めた。
    そして、体の急激な変異に苦しむツェペシュに薬草を与えたり、自らの身体で包み暖めたりと、彼の命を救ったのだ。
    その時ケリックが居なかったら僕は死んでいた、というツェペシュの話は大袈裟ではなく事実である。
    以後、変異を乗り越え旅立つツェペシュが心配になり、
    ツェペシュもまたケリックがついてきてくれるなら心強い、と二匹の旅がはじまったのであった。
    余談だが、ケリックは蝙蝠の頃のツェペシュの事を「守るべき対象」として捉えていたが、
    吸血鬼となってからは「大好きな家族」として考え、ツェペシュはケリックの事を今も昔も「大切な家族」として考えている。
    さらに余談だが、お互いの名前を知ったのはレオと合流し冒険者ギルドに登録する事になってからである。
    それまでは名無しだったが、ツェペシュは近くにあった小説の主人公から、ケリックはその親友からとった名前だ。

    さらふわの白い長毛はケリックにとって自慢であり、ツェペシュに可愛がって貰えた勲章でもある。
    その為か毛のカットを大変嫌い、ツェペシュに切られる時ですらかなり渋々切らせる。
    つまり、それ以外の者には切らせるのすら拒否するレベルで、非常に俊敏なその肉体で以って逃走する。
    カットを担当するかにちゃんがはさみを持ち出すと、全力の追いかけっこでどちらの体力が切れるかの根比べになる。
    ちなみに生涯戦績は46戦5勝41敗。かにちゃんは強かった。だがそこから逃げ切ったケリックもまた強者なのだ。

    晩年は城の警備の任をナマコちゃん・レオ両名に任せて自身は隠居(?)。
    大好きなご主人様達に囲まれながら城内庭園で日向ぼっこしたり、城の外庭をゆっくり散歩して過ごした。
    その後、体調を崩しながらもツェペシュの帰りを凛と待ち、急いで帰って来た彼とその仲間達が心配する中、
    くいくいとコートの裾を引いてソファへ誘い、いつものようにその背を撫でられながら、永い眠りに就いた。
    ツェペシュ一行では初の離脱者であり、また最も付き合いの長い者との別れという事もあって
    主人の感情を大きく揺さぶり、その意識を大きく変えたとされている。勿論、他の仲間にとってもその存在は大きかった。
    死後は大好きだった城内庭園に墓を建てられ、毎日太陽の光を浴びながら安らかに眠っている。
  • カチュア・エルプリズン

    名前:カチュア・エルプリズン
    異名等:魂砕きの魔女・雪山の劇団長・"全"形遣い
    種族:人間……?
    性別:両性具有・肉体はやや女性より、精神はやや男性寄り
    年齢:不詳
    身長:167cm
    体重:0kg(常に浮遊している)
    スタイル:一般体型・胸は大きめ
    参加作品:百合鏡

    台詞等:
    「やあ、まあそんな硬くならずに。形式ばったのは苦手でね」
    「私かい?なあに、善良な人形屋さんさ。カチュアちゃんって呼んでもいいんだぜ?」
    「やめたほうがいいと思うよ?魔女との取引なんて、そんな気軽にさあ」
    「戦うのは苦手なんだけどなあ……だからさっさと終わらせようね」
    「――では始めよう!最高の舞台って奴をさあ!!開演時間だ、《ミニチュア・ガーデン》!!」

    髪:M字前髪+ウルフ系跳ねっ毛 透き通った氷のような水色
    体:柔らか女体、胸と↓は大きめ
    肌:人形のように白い肌
    頭:黒ベレー帽に青鈍色のリボン巻き
    目:妖しいアメジスト色・ハイライトなし・くりくりしたおめめ
    首:リボンと同色のネクタイ 結構ゆるゆる
    胴:薄手のノースリーブ黒ワイシャツ 第二ボタンまで外してる
    背:暗い紺色のマント・背中とマントの間から2対4本の人形の腕が伸び、コルセット状に腕組み
    腕:黒い長手袋、さらつやのサテン系素材
    手:細い操り糸が五指から伸びている
    腰:黒のプリーツスカート 膝上15cmくらい
    足:柔らかそうな素足
    下着:スカイブルーに白い髑髏の手で下から支えるようなデザインのブラ・スカイブルーのローライズショーツ
    アクセ等:両耳からぶら下げるタイプの三日月形銀ピアス・魔力充填用のハーブ煙草
    その他:マントの裏地に宇宙のように星が煌めく
    性格・特徴:人形師・自由奔放・演者・飄々・だらけ癖

    【箱庭世界】と呼ばれる世界を統べる魔女。ポワゾンと同格で、三魔女のうちの一人。
    生物無生物問わず、生命・個性・特性などを具現化した「魂」を抽出する力を持ち、
    それを容易に変成・分割・結合・破壊出来る。肩書きの"魂砕きの魔女"はその能力に由来している。
    変成されれば個性は変わり、破壊されれば能力や生命を失う。生殺与奪を自在に操る、恐るべき魔女。
    尤も、魂の多くは破壊されずに丁重に保管され、新たな力を与えたり、逆に分割して他者に分けたりといった風に
    箱庭世界の「管理」の面で多く使われている。これによって殺害や無力化する事は稀。
    ポワゾンが「存在の死」、フィルロズが「存在の誕生」を司るなら、カチュアは「存在の運命」を司っている。
    →《毒啜りの魔女》ポワゾン・トリスタン
    →《呪具現の魔女》フィルロズ・ハーロット

    魔女としての力とは別に、「人形遣い」ならぬ「全形遣い」としての力を扱う。
    これは「魂」で自身に付与した後天的な能力であり、要は生きた他人や無機物、動物から魔力などにまで
    糸を通して操るという力。文字通りほぼ何でも操れるから"全"形遣い。
    戦闘においてはその辺の資材と魔力と自身の保有する人形パーツを組み合わせた人形を即興で創り上げて戦わせる。
    能力やその戦い方から分かるとおり、本来は非戦闘員。本人の戦闘能力は基本的に低い。

    性格は自由奔放な常識人。あくまで"魔女の中では"常識的というだけ。
    能力の隠れ蓑兼趣味の人形師としては真面目にこなすが、それ以外は基本的に怠惰の一言で、
    護衛の少年や買い付けた奴隷との爛れたり爛れてなかったりなだらだら生活を好む。
    思い立ったように旅行気分で異世界に行ったりするが、基本は自身の保有する屋敷から出ずに過ごしている。
    要は「引きこもってるから悪い事しない」「護衛の少年といちゃついてる間は安全」。
    逆に護衛の少年がいない時や、出先で人形を破壊された時の荒れっぷりは酷い物で、凶悪の言葉に尽きる。
    それでも"常識人"の扱いを受けるのは他二人が飛びすぎているせいだろう。

    【箱庭世界】においてはサドレス雪山頂上付近の黒い屋敷を居住地とし、日頃は少年や人形と共に怠惰に過ごす。
    また、この屋敷自体が次元を移動する操り人形であり、常に吹雪いている山の中では移動する屋敷を捉える事は難しい。
    サドレス雪山には化物が多数徘徊している為、無事に屋敷へと迷い込むものは少ない。
    むしろそこまで辿り着けた者には、魂を操り何かしらの能力を与えて山の麓まで送り返す事もある。
    上司が嫌いで、指令があると護衛の少年と共に屋敷もろとも即効別世界へ逃走する。
    一方、指示がない限りは自動化した管理により平穏を保とうとする為、逆に指示を与える方がダメなタイプ。
    別世界では少年を侍らせて観光、時々人形屋を開いたり、劇団に加入して舞台を賑わせる。
    また、稀に魔国イルデンへと赴き自身の作った生き人形を召使として上級魔族に卸したりもする。

    魔女の結界《ミニチュア・ガーデン》では客席を360度取り囲む巨大な舞台が待ち受ける。
    誘われた者は無限に現れる人形達による最大級のもてなしを受けることになる。
    スポットライトを浴びながら無数の舞台装置と尽きない軍勢、隙あらば人形にしようとする魔女の糸を退けながら戦う。
    それは無数の魂を見続けてきたカチュアが求める、「世界を相手に戦う最高の英雄」の演目なのかもしれない。

    とある世界では《魂の檻》というギルドを立ち上げ、冒険者の斡旋を行いながら迷宮の探索と自身の手駒を増やしている。
    主に魔物に捕まり生きていた、即ち「苗床」の類を好んで引き上げ、ぐずぐずの魂を調えて配下や奴隷にしている。
    大抵は本人が諦めた生命の為冒険者としては使い物にならないが資金源にはなるし、
    そうでない場合は非常に優秀な冒険者となる。趣味と実益を兼ねたいい仕事だよ、と魔女は笑う。
    護衛のシノビ、コノハもこの世界からギルド立ち上げ初期の頃に拾い上げた。

    命を救われた大恩をその魂を捧げることで返す事にしたこの少年は、
    幸か不幸か魔女の好みの魂だった為、カチュアの懐刀として雇われそれ以来共にいる。
    なお、護衛として雇うに際して凄まじい改造と試練、あと好みだったので愛(肉体も含む)を与えたりと
    割と色々エロエロやった。今でも溜まってくるとする。
    なお、現在はコノハを別世界へ派遣し、その成長を見守る段階へとシフトした。
    引き続き自分の手元に残る事を望む一方、狭い世界で満足させるのもなんだしと送り出す事も望んでいる。
    複雑な乙女心が暴れ散らかし、その分今は腑抜けてしまっている、とか。


  • ポワゾン・トリスタン

    名前:ポワゾン・トリスタン
    異名等:毒啜りの魔女・猛毒令嬢・沼地の毒華竜など
    種族:魔族
    性別:女性
    年齢:不詳
    身長:181cm
    体重:76kg
    スタイル:スレンダー貧乳

    台詞等:
    「ポワゾンはポワゾンだ。貴様も名乗るがいい。」
    「相手が何でも、ポワゾンには関係ない。さあ、侵し殺してあげよう。」
    「く、くくっ。よく分かったな?ポワゾンはそれが大嫌いだ……!」
    「ポワゾンの勝ちだな。敗者は去るがいい、ポワゾンはそれを許そう。」
    「ハハハハハッ!素晴らしいな!ポワゾンも本気を出す甲斐がある!来いッ!《ミニチュア・ガーデン》!!」

    髪:濃緑・ほんのりゆるふわショートボブ(カラーコード:17840Bくらい)
    体:かなり細身・尻尾と脚はゴツい
    肌:濃い紫肌(カラーコード:7242B9くらい)
    頭:捩れた黒い角
    目:白目部分が黒、金瞳、爬虫類系
    首:光の加減で色が変わる毒血入り小瓶のネックレス
    胴:大きくスリットの入った黒のドレス
     →前面:首まで覆っているが肩は出ている(首にリングがあってそこから胸までの間に三角に布地がある感じ)
     →背面:首下から尻尾の位置まで大きく開いてて、尻尾の上から翼の下付け根辺りまでXXXXXって感じで留めている
    背:蝙蝠の翼(普段は畳まれている)
    腕:黒長手袋(二の腕辺りまで)
    手:なし(紫の刃が捩れた細剣を持ってる事がある)
    腰:ぬめり気のある黒い竜の尾 なめらかなウロコというよりは甲殻めいている
    足:太腿辺り?もう少し上?辺りから緑鱗の竜種脚 こちらは割と滑らかな鱗
     →黒い鉤爪の他、鶏の脚みたいに後ろに蹴爪がある
     →いわゆる獣脚類(恐竜系)の脚 ラプトルみたいに爪が上向いてるタイプではなくティラノみたいな平たい感じ
    下着:脚を通せない為紐パンとオフショルダーブラ 色は気分で変えてるとか
    アクセ等:ドレスに緑薔薇のブローチ・中央には宝石のような毒塊がはめ込まれている
    その他:竜の尾からは意識して止めない限り毒液が滴っている
    性格・特徴:毒・常識はずれ・気まま・礼節・固執・食に貪欲

    【箱庭世界】と呼ばれる世界を統べる魔女。フィルロズ、カチュアに並ぶ三魔女のうちの一人。
    実験や自身の体から生成した様々な毒を扱う毒使い、というよりは毒そのもののような存在。
    毒によりあらゆる生命・物体を蝕む風であり、全を無に変え再構築への準備を整える役割を担う。
    毒を喰らい毒を作り出し、それらを組み込んだ毒の花々を操り戦う姿は苛烈でありながら優美でもある。
    花だけでなく、竜の脚と尻尾を使った格闘戦や細剣で直接毒を打ち込むなどの戦闘も行う事があるが、
    自身が直接殴りに行く戦い方は「品がない」としてあまり好まないご様子。でも回避の為に前衛に居座る。
    その他、幻術の類を僅かに使えるようだ。どこかノスタルジックな景色が見えるらしいが……?
    余談だが、幼い頃の記憶がないらしい。理由は不明。

    脚部が竜種ゆえに少々高身長・高体重。
    本人はほっそりしているので、体重の大部分は脚部のものだろう。
    同様に身長も大きく脚によって伸びている為、足が人間と同じならば今より30cm近く低いと思われる。

    一本筋の通った絶対的な自信とでも言うべきか、多くの場合堂々と尊大な態度を取る。
    その生来の性格に加え、毒のせいか少々……大分?他人とはズレた感覚を持つ。
    それ故か、彼女の操る毒の花々は色彩の常識すらも毒に蝕まれており、金の桜、緑の睡蓮、
    蒼い蒲公英、黒い向日葵、七色の薔薇……とその色彩の暴力とも言える花々は一度でも見たら忘れられないだろう。

    《毒啜りの魔女》の異名の通り、毒を操り毒への完全耐性を誇る。あらゆる毒は彼女の前では無意味。
    というか毒で回復する。しょっちゅう毒薬をぐいと一気飲みしている姿を見かける事が出来る。
    勿論別にアンデッドではないので神聖系の回復魔法でも回復出来るし、回復薬でも回復する。
    解毒剤の類は好まない辺り、毒消しでダメージは与えられるかもしれないが、
    毒を以って毒を制すと言って一般人に毒を打ち込んで解毒したりしているので微妙な所。
    その他、自身の周囲に毒沼を作りだしたり、毒煙草で吐き出す煙を絡め取ってわたあめにしたり、
    割と"毒を扱う"というプロセスを踏んでさえいれば自由自在に毒の存在を操る。

    【箱庭世界】においてはケブル大湿原の奥の奥、毒の沼地を居住地としており、日頃はそこで毒の開発に精を出す。
    迷い込んだ者にはそれなりに寛容であり、帰り道を教えたり化物から救ったりもする。
    一方、自身に敵対の意思を見せる者へは無慈悲の一言で、万一捕縛されてしまった際は死ぬより酷い目に遭う。
    その他、弟子兼友人の魔女スクルーの様子を見たり、異世界への扉を開いて自主的に休暇に出たりする。
    というかそもそも上司から指令があっても多くは「礼節に欠ける」らしくガン無視するので年中(自主)休暇。

    魔女の扱う特殊な結界、《ミニチュア・ガーデン》では激烈な毒に蝕まれた世界……ではなく、
    どこまでも広がる浅い水面に鈍色の空、それと小さく静かな丘が一つだけある世界を見ることが出来る。
    金の桜が舞い、浮かび上がる緑の睡蓮は無限に流れていく世界。しかしその全ては"毒"であり、緩やかな死を運んでくるのだ。
    その静かで穏やかで狂っていて少し寂しい滅びの景色は、ポワゾン嬢の本来の心を象った風景なのかもしれない。

    どこぞの惑星へ食を求めて休暇に向かった際、手に入れた「果ての果実」という果物を食べてからというもの、食に貪欲。
    その果実の味を知るのはポワゾン嬢だけな上、どういった味か語ろうとはしない為食に貪欲になった理由は不明。
    ゲテモノから毒物、一般的な料理まで手広く食べるが、貪欲と言いつつ地味に味にうるさいので口に合うものは少ない様子。
    結局は自分の作る毒物を日常的に消費する生活が続いている。ちなみに料理スキルはそこそこある。
  • ナマコちゃん

    名前:ナマコちゃん(ちゃんまで含めて個人名)
    異名等:狙撃妖精
    種族:妖精さん(さんまで含めて種族名)
    性別:女性
    年齢:不詳(ツェペシュの仲間に加わってから現在まで、最低でも15年は経過している)
    身長:32cm
    体重:3kg
    スタイル:ぺたむね子供体型

    台詞等:
    「狙撃妖精ナマコちゃん!さんじょーう!」
    「にししっ、ぶちぬいちゃうぞ!……――ヘッドショット、ひっと♪」
    「きょーもお花にお水をあげましょー♪るんた♪るんた♪るんたったー♪」
    「今日はケリックライダーナマコちゃん!ごーごー!」
    「パンドラちゃん、一緒にいきましょー!二人なら!むてきですので!」

    髪:日に透けた新緑色のゆるふわセミロング・左サイドアップ
    体:お子様体型・お腹ぽよぽよ
    肌:薄めの肌色・柔らかもち肌
    頭:桃色のお花の髪留め・白いリボン
    目:空色の瞳・ぱっちり微ツリ目
    首:なし
    胴:空色の上衣・髪色より日陰色のインナーワンピース
    背:妖精の羽(魔力により形作られる四枚二対の羽・翅脈はなく向こうが透ける程に薄いが実体はある)
    腕:薄い緑青色の手袋(薄手・肘上までのロング・手首に桜色の飾りが散りばめられている)
    手:拠点設置型大口径対物ライフル『N-mkF200C』
    腰:濃緑色のベルト
    足:手袋とお揃いの色素材のブーツ・濃緑色の脛当
    下着:白ぱんつ
    アクセ等:髪留めの他、ベルトと脛当てに同色同種のお花飾り
    その他:暗闇では全身がぼんやり蛍光色に光る・将来の夢はないすばでぃ
    性格・特徴:悪戯好き・天真爛漫・歌好き・植物好き・ご飯好き・人懐っこい・ライダー

    吸血鬼ツェペシュの仲間の一人。仲間の内ではレオに続き蝙蝠時代から支えた古参の一人。
    散歩気分で天界時代からの友人であったレオの元に降臨し、その時傍に居た黒くてもふもふの蝙蝠、
    ツェペシュに即効飛びつきモフり尽くしてそのまま仲間になるというエキセントリックな合流を果たす。
    仲間となってからはその速度を活かし、魔法と光子銃による近~中距離での遊撃を専門に行っていた。
    その戦い方はいわば「周囲を飛びまわる虫」であり敵からのヘイトも高く、良く狙われていた。

    主であり仲間であり家族であるツェペシュが吸血鬼となって以降は拠点で畑・花壇の管理をしつつレオと共に警備を担当。
    後述する狙撃銃を入手してからは城の天辺に陣取り、城に侵入しようとする者を一撃の下に撃ち抜く狙撃手となった。
    魔法は大地や水、風に関する魔法が得意。特に植物を操る術に長け、防壁から身体強化、拘束までをこなす。
    しかし習得魔法の多くは土耕しや植物の成長促進、極地的な雨など基本的に戦闘ではなく農耕に関する物が多く、
    後は幾らかの矢系魔法とツェペシュから教わった回復魔法の類程度。故に狙撃が戦闘の中心となり、必然的に後衛になった。

    ある日ツェペシュが読んでいた本の中にあった銃器図鑑から、拠点設置用大型対物狙撃銃『N-mkF200』を発見し一目惚れ。
    全力で頼み込んで買ってもらったものの、2mを超える銃身からなる重さと発射時の反動を妖精の身体で抑えられる訳もなく
    届いた翌日勝手に試射して倉庫の屋根を吹き飛ばし、反動で自分も吹っ飛び荷物の山に埋まるなどした。
    その惨状を見かねたツェペシュは一時銃を預かり魔法鍛冶を工房に依頼。莫大な費用と引き換えに
    『妖精でも持てるレベルに軽量化』『反動の大幅軽減』『魔力により浮遊・ロックオン・発射可能』
    といった機能をエンチャント。"整備は自分でやる""遊びで使わない"などの約束の下、ナマコちゃんに返した。
    元々の『口径さえ合っていれば特殊な弾丸も発射可能』『アタッチメント装着箇所多数』などの
    高い拡張性に加え、自分に合ったエンチャントまで加えられてプレゼントされたとあればナマコちゃんも大喜び。
    以後、漆黒のボディとそれに添えられた赤で彩られたこの化物狙撃銃を携帯し常用するようになった。
    現在は高倍率スコープやグレネードランチャーアタッチメント、特殊弾の大量装填などの魔改造の結果銃の銘に『C』がついた。
    ちなみに「N-mkF200C」の読み方は「えぬ・まーくふぉーびどぅん・つーぜろぜろ・かすたむ」。
    禁忌の名をグリップと銃身に彫られたその銃は、今日も妖精とその仲間の敵を遠慮容赦なくブチ抜いている。

    日頃は浮遊して移動しているが、これは魔力で作った羽によって浮遊しているらしい。羽ばたかなくても浮遊する。
    一方で羽を畳むと飛べないようだ。また、同様に薄い魔法障壁を張って身の安全を確保している為、
    普通は起きないが魔力切れを起こすと羽がなくなり、徒歩移動しか出来なくなり、その上ちょっとした事で怪我をする。
    基本的に単独行動はせず、弱点であるという自覚から魔力切れにも十分注意しているので滅多な事ではそうはならない。
    また、水場においても羽の浮遊によって浮いている様子。本来は泳げない為羽を畳むと溺れる。
    現在は泳げるようになるため、お風呂の時にちっちゃい桶に水を張って泳ぎの練習中。

    人や動物、ボールに銃……ジャンルは問わないがとにかく乗れるものがあったら乗りたいお年頃。
    普段はツェペシュの頭やケリックの背に乗るのが好き。最近は自分の執事パンドラの頭に乗るのも好き。
    (執事に関しては個別のテキストを参照のこと。→パンドラちゃん)
    ●●ライダーナマコちゃん!をキメ台詞に今日も何かに乗ってしばらくきゃいきゃいしてはどっか飛んでいく。
    人の頭の上でおやつを食べたり、食べてたおやつを口に押し込んできたり、妖精の特性に違わぬ自由な子。
    良く食べ、良く歌い、良く遊び、そして良く寝る。育ち盛りな妖精さんは今日も180cmのないすばでぃを夢見て過ごす。

    畑を管理し、城の食生活に彩をもたらすその作物の味は天下一品(吸血鬼談)。
    野菜だけでなく複数種類の果物も栽培し、収穫した果物は不思議と常に新鮮さを保っている。
    また、良質な味の他に多くの魔力を含み、食べるだけで魔力の回復に一役買うという特殊性も持つ。
    そんな作物だが、割とほいほい配ったりする。美味しい物はみんなで食べたいタイプ。
    いつもニコニコなナマコちゃんだが、そんな作物の出来を褒められるとさらに太陽のような笑顔を見せてくれる。
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