各種人物紹介

  • ケリック

    名前:ケリック
    異名等:吸血鬼の愛犬
    種族:犬
    性別:♀
    年齢:1(ツェペシュと出会う)~5(ツェペシュが吸血鬼化)~10(かにちゃん加入)~16(享年)
    体高:54cm
    体重:22kg
    スタイル:サモエドが近いか?しかし長毛に反して身はスリムな感じもある(『大神』のアマテラス的な?)

    台詞等
    「わふっ」
    「くーん……」
    「わんわんっ」
    「わふん」
    「ぐるるる……」

    毛:純白のさらふわ長毛
    体:しなやかな体躯
    頭:ぴんと立った三角耳
    目:黒
    首輪:なし
    尻尾:くるんとした尻尾
    その他:頭がいい
    性格・特徴:忠犬・人懐こい・散歩好き・日向ぼっこ好き・優しい

    吸血鬼ツェペシュの愛犬。仲間内では最も古くから冒険を共にし、そして最も早く眠りに就いた。
    パーティ内では主に遊撃・妨害要員であり、蝙蝠だったツェペシュへの攻撃を逸らしたり、
    最大戦力であるレオの為に隙を作ったり、ナマコちゃんの狙撃の為に敵を足止めしたりと行動は幅広い。
    魔法は使えないが、後に魔力を込めた鎖付きダガーを咥え、それによって魔法陣の基礎を作り
    ツェペシュとの連携を行うなど、一般的な犬よりも高い知能でパーティを助け続けた。
    かにちゃんが仲間に加わってからは前線から退き、拠点の城で番犬として務め、
    戦闘から離れた後も仲間の為にその全てを捧げていた。

    日頃はナマコちゃんとレオによって散歩に連れ出されたり、城の庭園でのんびり過ごしたり、
    そうでない時間は番犬として城の門を守ったりしている。雨やエーテル風の日はおやすみだ。
    大好きなツェペシュやかにちゃんが居る時はその足にじゃれついたり、座り込めば膝の上に寝たり、全力で甘えている。
    一番好きなのは読書中のツェペシュの膝の上でなでられながら眠る事。優しい彼の事が本当に好きなのだ。
    ちなみにケリックがつける城内の序列としてはツェペシュが最上、次いでかにちゃん・レオ・ナマコちゃんが同列、
    その次が自分で、実力的にも認められていない上城に滅多にいない防衛者のカールトゥムは自分より下に見ている。

    幼年期は両親に育てられたものの、ほんの少し親の元を離れた間に、凶暴化した魔物によって両親が殺害される。
    命からがら逃げたケリックはとぼとぼと悲しみに暮れながら、数ヶ月に一度の強い風を避ける為に洞窟へと入る。
    そしてその洞窟で、地に落ちてもがく四枚羽の大蝙蝠――ツェペシュと出会った。
    他の仲間からの助けは受けられず苦しむ様に、どこか自分の境遇を重ねたケリックは彼を助ける事に決めた。
    そして、体の急激な変異に苦しむツェペシュに薬草を与えたり、自らの身体で包み暖めたりと、彼の命を救ったのだ。
    その時ケリックが居なかったら僕は死んでいた、というツェペシュの話は大袈裟ではなく事実である。
    以後、変異を乗り越え旅立つツェペシュが心配になり、
    ツェペシュもまたケリックがついてきてくれるなら心強い、と二匹の旅がはじまったのであった。
    余談だが、ケリックは蝙蝠の頃のツェペシュの事を「守るべき対象」として捉えていたが、
    吸血鬼となってからは「大好きな家族」として考え、ツェペシュはケリックの事を今も昔も「大切な家族」として考えている。
    さらに余談だが、お互いの名前を知ったのはレオと合流し冒険者ギルドに登録する事になってからである。
    それまでは名無しだったが、ツェペシュは近くにあった小説の主人公から、ケリックはその親友からとった名前だ。

    さらふわの白い長毛はケリックにとって自慢であり、ツェペシュに可愛がって貰えた勲章でもある。
    その為か毛のカットを大変嫌い、ツェペシュに切られる時ですらかなり渋々切らせる。
    つまり、それ以外の者には切らせるのすら拒否するレベルで、非常に俊敏なその肉体で以って逃走する。
    カットを担当するかにちゃんがはさみを持ち出すと、全力の追いかけっこでどちらの体力が切れるかの根比べになる。
    ちなみに生涯戦績は46戦5勝41敗。かにちゃんは強かった。だがそこから逃げ切ったケリックもまた強者なのだ。

    晩年は城の警備の任をナマコちゃん・レオ両名に任せて自身は隠居(?)。
    大好きなご主人様達に囲まれながら城内庭園で日向ぼっこしたり、城の外庭をゆっくり散歩して過ごした。
    その後、体調を崩しながらもツェペシュの帰りを凛と待ち、急いで帰って来た彼とその仲間達が心配する中、
    くいくいとコートの裾を引いてソファへ誘い、いつものようにその背を撫でられながら、永い眠りに就いた。
    ツェペシュ一行では初の離脱者であり、また最も付き合いの長い者との別れという事もあって
    主人の感情を大きく揺さぶり、その意識を大きく変えたとされている。勿論、他の仲間にとってもその存在は大きかった。
    死後は大好きだった城内庭園に墓を建てられ、毎日太陽の光を浴びながら安らかに眠っている。
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