各種人物紹介

  • ツェペシュ・ハイウィンド

    名前:ツェペシュ・ハイウィンド
    異名等:消えた呪い
    種族:吸血鬼
    性別:男性
    年齢:10(吸血鬼化時)~15(かにちゃん加入時)~24(現在)(以下同様に表記)
    身長:135cm~158cm~173cm
    体重:42~50~64kg
    スタイル:ほっそり子供体型~人形のような少年~細身の青年

    台詞等
    「初めまして、僕はツェペシュ・ハイウィンド。……少し呼びにくいでしょうから、好きにお呼び下さいね?」
    「僕はただの観光客ですよ。あちこち行くのが趣味でして。本業?……ふふ、本業は冒険者です」
    「うーん……わかった、じゃあこれが終わったら行こうか?確か近くで新しい迷宮が見つかったらしいし」
    「それじゃあレオさん、ナマコちゃん、ケリック。お留守番お願いね。危なくなったら逃げてもいいから全員無事でね」
    「僕達の進む道をどうしたって塞ぐと言うのなら、僕も全力でそれを阻止するよ――退いて貰おうか。今、すぐに」

    髪:ほんの僅かに蒼がかかった銀髪・グラボブレイヤー(?)もみあげが長めのショートヘア的な
    体:棒~細身(やわらかい)~細身(微かに筋肉)
    肌:きめ細かい白磁のような白肌
    頭:なし
    目:ぱっちり金眼・少し縦長の瞳孔(竜種の血が混じっている為)
    首:四つ又の紅く長いマフラー
    胴:首と袖に真っ白いファーのついた黒ロングコート
    背:なし・マフラー変形時は2対4枚の紅い翼
    腕:なし(長袖のコート)
    手:黒い爪(伸縮自在・普段は少し長い程度)
    腰:黒い長ズボン・背中側に翡翠色の手斧
    足:丈夫な革ロングブーツ・靴底に仕込みナイフ
    下着:ノースリーブの黒インナー(胸下辺りまで)・黒スパッツ
    アクセ等:なし~なし~ムーンストーン製結婚指輪
    その他:魔力でマフラーを生成出来る・吸血衝動・世界渡り・再生・流水と大きな音にやや弱い
    性格・特徴:優しさ・貪欲・頑固・天然・流されやすい・巻き込まれ体質・主人公・腕相撲がつよい

    元蝙蝠の現吸血鬼。大変な属性過多に悩まされる冒険者。専ら「ツェペシュ」って発音しにくい問題にも悩まされている。
    多くの仲間に恵まれ、幾つもの死線と戦場と迷宮を潜り抜けてきた。
    普段はかにちゃんと組んでいて、彼女の苦手な魔法の隙を埋める後衛として魔法によるサポートを行っている。
    その為基本は後衛だが、一応前・中・後全てこなせる万能型。複数人PTにおいて真価を発揮するタイプ。
    本人の身体能力は吸血鬼ゆえかそれなりに高いが、細身の身体は大きな衝撃に弱いためそういう意味でも後衛向き。
    一方で普段は魔法障壁で防御し、吸血鬼特有の再生能力もある為に「倒れない後衛」という非常に厄介な立ち位置でもある。

    吸血鬼とは言うものの、いわゆる"真祖"と呼ばれるような根っからの吸血鬼などではなく、かといって血を吸われた訳でもない。
    その実態は遺伝子合成を繰り返し現在の体を得た、"人造吸血鬼"である。詳細などは最下部のあらすじをどうぞ。長い。
    ともあれ、色々あって高い再生能力を持ち、素早い体術と多くの魔法を操り、そして様々な世界を渡る術を持つ。
    一方で元蝙蝠ゆえに耳が良く、大きな音には弱い。また、吸血鬼としての弱点もなるべく消したが流水だけは苦手。
    それでも"長時間浸かると辛い"程度で収めてはいるが。吸血衝動も月に1度程度、それもあまり強くはない。
    流石に数ヶ月血を飲まなければ餓えるだろうが、輸血パックなどでもいいので問題になる事は少ない。

    首元に巻かれた四つ又のマフラーは、ツェペシュの魔力で作成した物。
    自身の意思で自在に動かし、4本の腕のようにして扱える。伸縮自在、魔力を流す事で硬度も変えられ、属性付与も可能。
    頭がこんがらがるので全て同時に、かつ別々の作業に使う事は少ないが、通常の腕の延長に使う事は多いようだ。
    ツェペシュの身体から離れるとじわじわと端から魔力に分解され、ツェペシュの下へと集まって再構成される。
    この分解再構成はツェペシュの意思によって阻害出来るが、本人との距離が離れるほど分解速度が上がる為放置して遠出は難しい。
    日常生活においては伸縮自在なのをいい事に高い所の物を取ったり、怪我した箇所に撒いて治癒の魔法を付与したり、
    暑い夏場は薄着の上から巻いてお洒落にしたり、バスタオルを忘れてお風呂に入った時身体に巻いてタオルを取りに行ったりと
    やりたい放題している。一度魔力に変換吸収してから再構成することで常に清潔さを保つ事が出来る為、
    使い捨てレベルで使用する。他にもいつでも吸収できる魔力タンクとして使う他、硬質化・爪のように変形して格闘に使ったり、
    翼に変えて空を飛んだり、鋭く変形させ突き刺して血を吸ったりと戦闘面でも多用する。
    元は蝙蝠時代の四枚の翼だったとされ、それが吸血鬼になる際に体内に格納(?)された結果がこのマフラーだと思われる。
    ちなみに手触りは柔らかく、繊細。ナマコちゃんやケリックに人気のお昼寝ブランケットにもなる。

    様々な魔物の遺伝子を合成したり、長らく別れていた魂の片割れとの合体を果たした結果として
    身体の構成が変わりやすいという特性を持つ。他者の血を飲む事で新たな能力を獲得出来る、といえば聞こえはいいが、
    竜の血を飲んだ結果瞳が竜種のそれに近づいたり、調合実験の失敗などで身体が女性の物になってしまうなどの弊害も出た。
    世界を渡る過程で身体の構成要素がズレて猫耳や狐尻尾が生えたり、魔力が練れずマフラーが生成出来なくなったりもした。
    こと女体化には気恥ずかしさも強い上にやたらと大きな胸で余計に疲労したりと悲しみを得ている。
    最も悲しいのは何度となくそれを繰り返したせいで慣れてきてしまっている自分に対してだとか、なんとか。

    日頃は相棒のかにちゃんと共に冒険しているか、自身の住処である森の中の小さな城で仲間と共にまったりと過ごしている。
    冒険は蝙蝠の頃から行っているだけあってライフワーク。趣味に等しい、と本人は語るだろう。
    最近では地元(?)の迷宮だけでは足りず、他所の世界の迷宮まで出張してまで冒険する始末。
    各地の迷宮に挑んではボロボロになり、何度となく挑んでは制覇して笑う彼とその仲間は、時に世界を少し変えたりもする。
    一方、冒険に挑んでいない時はほぼインドア派。雨の日などは下手をすると昼過ぎまで寝てたりする。
    また、城の一室に図書室を作り、天井に届くほどの本棚にぎっしりと本が詰まる程度に読書家。多くは魔法書だが、
    様々な世界に行った時に買って来た観光ガイドなどもねじ込まれている。冒険日誌の類も収めているようだ。
    それらの本を読んでいない時は愛犬ケリックを可愛がったり、妖精のナマコちゃんと一緒に花壇・畑の手入れをしたり、
    騎士であるレオと共に冒険中に溜まった執務をしたり、かにちゃんとイチャついたり、楽器を弾いたり、
    魔法薬の調合をしたり、弓の訓練をしたり、ケーキを作ったり、他の冒険者と交流したり……多趣味に生活しているようだ。
    とにかく日常も、冒険も、交流も、起きる出来事それら全てを楽しんでいるようである。
    蝙蝠の体では為し得なかった事が出来る、それだけでも彼は満足なのかもしれない。

    冒険の最中出会い、ある夜に互いに守る約束をしたかにちゃんと共に歩み続け、数年の冒険を経て結婚。
    後に双子の男女をかにちゃんが出産、暫くの間冒険は止めて育児とかにちゃんのサポートに全力を尽くす。
    が、ある程度子供が成長した所で"相棒"からは冒険に行きたいと頼まれる事になる。
    最初は止めたのだが、家族を見守ってきた騎士のレオに背中を押された事もあり、それよりなにより
    自分も冒険に出たかった為に結局冒険を再開。どうしたって冒険はやめられないと悟る。
    その姿を見た双子が冒険者になりたがるまで時間はそうかからず、
    結局家族での冒険をする事になりそうだ、と苦笑に見せかけたとても嬉しげな笑顔を見せている。
    ちなみに、優しげな見た目に反して冒険に関する教育はややスパルタ気味。
    死は常にすぐ隣を歩いていて、いつ降りかかるかわからないという事だけは忘れずに子に伝授している。


    ~以下、つぇぺしゅのあらすじ~

    かつては洞窟に住むただ一匹の大蝙蝠の魔物であったが、風土病である"エーテル病"により体組織が大きく変化。
    それに伴い知性を得て、構成の変わった体に苦しむ自分を手当てした犬のケリックと共に旅立った。
    エーテル病によって四枚になった翼を羽ばたかせて世界を旅して周り、
    道中で黄金の騎士レオ、妖精さんのナマコちゃんを神から賜り、冒険を続け、やがて住処へと戻ってくる。
    住処で平和に過ごしていたある日の事、自身の体に不便さを感じたツェペシュは"人間の体を得たい"と考えた。
    旅先で出会った科学者の協力の下、様々な可能性を探っていたが、しかし人間になる事はどうしても出来ないと結論。
    それならば、と人と魔の間の存在……人に近しい魔物であり、最も適合できる存在である「吸血鬼」を目指す事に。
    多くの魔物の遺伝子、血液、時には魔術や呪術も自らの体に込めることで遺伝子合成は無事に成功。
    人に近い身体、魔物としての命の両方を得て、かつての蝙蝠は吸血鬼として生まれ変わったのであった。この時が10歳。

    以後、人間の身体に慣れる為のリハビリが数年続く。長らく共に過ごした仲間の中でも、特に騎士たるレオを中心に
    手足の動かしから発声方法、常識、騎士道、護身、魔法などをひたすらに学び、なるべく人間らしい振る舞いを身につける。
    そして14歳の時、実地試験も兼ねて愛犬ケリックのみを連れて2度目の冒険の旅へと出発。
    ふらふらとした足取りは何度となく愛犬に心配の声を上げさせたが、それでも止まる事はなく、冒険を続ける。
    1年後、それなりに戦闘をこなしたツェペシュは迷宮化し、単独でのみ侵入可能な魔の塔に挑む事に。
    そこは火蟹と呼ばれるモンスターの巣窟で、強烈な炎に悩まされながら最深部へ到達。
    待ち受けていた火蟹変異種と戦闘、あっさりと打ち倒し悠々と塔を脱出した。
    ここでツェペシュに倒され、その背を追って塔を飛び出してきた火蟹変異種こそ現在の相棒、かにちゃんである。
    ともあれ、かにちゃんを仲間に加えてツェペシュは住処へと戻り、ここから数年間かにちゃんと冒険したり結婚したり
    城を建てたり変態拷問眼鏡に襲われたり、その過程で世界を渡れるようになったりするのだが長すぎるので割愛。

    その後、遺伝子合成の際に切り捨てた部分、魂の片割れで、可能性の一つであった女吸血鬼、
    「ツェペシュ・ブラッディア(以下ブラッディア)」と遭遇。レオ、ナマコちゃん、ケリックとの思い出を語るその吸血鬼は
    確かにもう一人の自分であった。その場所は私のもの、と主張するわけでもなく、ただ懐かしむブラッディア。
    その身体はツェペシュに出会った事で少しずつ、本来の自分であるツェペシュへと吸収されていた。
    最早残された時間は僅か、と彼女は語る。最期の願いとして、自分と戦って欲しいと告げた彼女は
    本来の自分が歩いた道を知る為、自分が消滅するその最後の理由を求めて、全力の殺し合いを望むのであった。
    一対一の、自分との戦い。互いに積んできた経験の全て。棄てられた可能性と、選ばれた可能性。
    最高の魔法、最速の体術、限界まで再生能力を振り絞り、その果てに――二人は共に倒れ、白み始めた空を見上げて笑っていた。
    そうしてぽつぽつと互いの歩んだ道を、見た景色を、感じた風を、想った人を、倒れたままに語り合って。
    ふと身体を起こして、どちらともなく礼を言う。ブラッディアは最後に君の責任!と笑いながら
    もう一人の自分に軽くキスをすると、朝日と共にツェペシュの中へとその姿を消した。
    一度は棄ててしまった自分の可能性を再びその身に宿したツェペシュは、太陽を背に城へと戻るのであった。

    以降は世界を渡り冒険をして、様々な経験をした後に相棒のかにちゃんとの間に双子の子供を生し、
    現在はその子供達に訓練をつける傍ら、自身もまだまだ冒険を続けている。

    ~あらすじここまで~
  • かにちゃん

    名前:カスパール・ニーティ
    異名等:焔の神槍
    種族:火蟹変異種
    性別:女性
    年齢:14(加入時)~23(現在)(以下同様に表記)
    身長:154~165cm
    体重:42~47kg
    スタイル:無胸~控えめな胸

    台詞等
    「あたしは火蟹のカスパール・ニーティ!まあ、好きに呼んでくれよな」
    「そんなに燃えたいなら、そのまま突っ立ってな!纏めて焼き切ってやるよ!」
    「へえ、これから夜飯なのに盗賊団ね。それは"ぼくたちは世界一のアホです"って言ってるのか?」
    「ツェペシューなー暇ー。その辺の迷宮行こうぜ迷宮ー。敵全部あたしが倒すからさー」
    「ケリーーーック!逃げんなって!っていうか毎回あたしがカットしてるんだから慣れろよ!」
    「ここは任せな。あたしがここにいる限り、誰も、何も、通しはしないさ」

    髪:鮮やかな赤髪・サイドポニー・腰上まで~膝あたりまで
    体:一般体型・やや薄い筋肉質
    肌:ハリのあるお肌・僅かに日焼け
    頭:空色のリボン(結んでいる訳ではなく、髪留めの飾り)
    目:髪色同様赤・ほんのりツリ目
    首:なし
    胴:赤ベスト(日常)赤甲殻胸鎧(戦闘)
    背:なし(日常)赤いファー付きマント(戦闘)
    腕:素手or蟹鋏などのアタッチメント装具
    手:戦女神の大鉾槍(凄く重い)
    腰:水着パレオ(日常)赤甲殻腰当(戦闘)
    足:赤ロングブーツ(日常)赤甲殻脚鎧(戦闘)
    下着:赤の無地・水着を兼用
    アクセ等:なし~ルビナス製結婚指輪
    その他:体温が常人より高い・熱への最高耐性・炎を操る
    性格・特徴:強気・喧嘩早い・元気・熱い(温度)・炎使い

    火蟹変異種。人間の少女と同等の見た目をしているがれっきとした火蟹。
    通称かにちゃん。「カ」スパール「ニ」ーティでかにちゃん。
    ツェペシュの相棒であり、友人であり、伴侶であり、仲間であり、理解者。
    パーティへの加入はツェペシュが吸血鬼の体を得てからの為少々遅いが、
    変異種特有の潜在能力とそれを元にした成長によりツェペシュ一行では最も高い物理戦闘力を持つ。
    頑丈かつ身軽、膂力もかなりのものだが、その一方で魔法は全く使えない。
    尤もツェペシュがその穴を埋める形で戦うので、二人が揃っている時の攻撃面の隙はかなり少ない。

    火蟹の特性か、平熱は40度を超え、そこから体温をさらに高める事も出来る。
    具体的には水が一瞬で蒸発するほどまで上げられる。当然火傷必至の温度。
    尤も、余程激怒している時でなければそこまでいくことは滅多にない。
    この特性から熱への耐性は非常に高く、溶岩の中も平気で歩けるらしい。
    なお冬場はストーブ扱いで引っ付かれる。夏場はクッソ暑いので寄り付かれない。
    また、炎を操る事が出来るが本人も原理はわかっていない。
    口から吐く・炎を固めて腕にして殴りつける・指先に火を灯す・武器に炎を纏わせるなど、
    色々と応用が利くようで普段から戦闘でも愛用している。

    両手の蟹鋏はアタッチメント式で取り外しが可能。鋏の中は人間と同じ手である。
    アタッチメントは普段の蟹鋏の他、片大鋏、蟷螂の鎌、ドリル、大爪などがある。仕入れ先は不明。
    蟹鋏は日頃から装着しているが、全力で戦う時に限っては蟹鋏を外し深紅の大鉾槍を手にする。
    戦女神から賜ったとされるこの大鉾槍は常人では持ち上げる事すら出来ないほど重い。
    が、かにちゃんは片手で振り回し、多くの化物を軽々と貫通・両断・破砕する。
    長く使う程持ち主に合わせて成長変異する神槍だが、別に生きてはいないようだ。
    現在は「熱量を感じるほど持ち主の身体能力を強化する」ように変異したとか、しないとか。

    日常的にツェペシュと共に過ごしているほか、自宅である城ではケリックを散歩に連れて行ったり、
    レオと手合わせ及び警備をしたり、ナマコちゃんと一緒にバーベキューしたりしている。
    割と自由人。時には散歩に出かけてダンジョンを壊滅させて帰ってくるなんて事もザラ。
    行く先々で友人を作り、騒がしく遊んでは帰ってくる。快活に笑っている姿は心の底から楽しそうだ。
    出身地である火蟹ばかりが集まる塔の頂点に変異種として君臨し、外に出る事がなかった反動なのか
    新しい世界を見る事に貪欲。冒険をやめない理由もこの辺りにあるのだろう。

    ツェペシュの仲間になってから数年、様々な戦場を潜り抜けた果てに結婚。
    さらに数年後、ツェペシュとの間に双子の男女を授かり、無事出産。
    暫くは夫共々冒険を止めていたが、子供がある程度成長した所で我慢し切れなかったようで冒険を再開。
    さらに双子もまた冒険者になると声を上げた為、現在は二人の訓練に力を入れている様子。
    冒険から離れてもその腕は衰えるどころかさらに強さを増したようで、訓練を受ける双子はしんでいる。
  • レオ

    名前:レオ・ローゼンベルグ
    異名等:吸血鬼の近衛騎士
    種族:黄金の騎士
    性別:女性
    年齢:220~↑
    身長:174cm
    体重:68kg
    スタイル:ナマコちゃん曰く「ないすばでぃ」

    台詞等
    「騎士、レオ・ローゼンベルグ。――参ります。」
    「お退き下さい。これ以上は、手加減できませんよ?」
    「警告は致しました。その命、ここで散らせましょう」
    「ツェペシュ様、こちらにサインを……はい、ありがとうございます」
    「ケリック、おすわり。……いいこいいこ。はあ、癒されますね」
    「ナマコちゃん?私の下着を旗にして手旗信号するのはやめなさいって言ったはずだけど」

    髪:金髪・右目隠れ・セミロング
    体:少々細身・しなやかな筋肉
    肌:白めのお肌・きめ細かい
    頭:片羽飾り
    目:金瞳・おっとり
    首:なし
    胴:黒い軽鎧・アクセントに赤・ワンポイントに薔薇の刻印
    背:黒マント・裏地も黒
    腕:黒い篭手(鎧セット)
    手:蒼いハルバード
    腰:腰当(鎧セット)・深紅のタイトスカート
    足:黒ブーツ(鎧セット)
    下着:黒・ローライズパンツ&ブラ
    アクセ等:ニーソックスにガーターベルト
    その他:核の宝石はダイヤモンド
    性格・特徴:騎士・礼節・主従・おっとりしたお姉さん・怒ると怖い

    吸血鬼ツェペシュに仕える騎士。仲間の内ではケリックに次ぐ最古参。
    主人の蝙蝠時代におけるパーティ内最高戦力。蒼い斧槍と篭手格闘を用いた1対1の乱打戦を得意とする。
    おっとりした見た目や雰囲気からは考えられない凶暴な戦いっぷりは"鬼神"と称された。
    主が吸血鬼になり、かにちゃんが仲間に加わって以降はナマコちゃん・ケリック共々城の防衛役となった。
    魔法は主に自己強化・治癒の類が得意。時には妨害・呪術の類も行う一方、攻撃系の術は苦手。

    日頃は城の警備の傍ら、城を空ける事の多いツェペシュに代わり執務をこなしている。
    蝙蝠時代は家事全般を担っていた事もあり、メイド系スキルは割と高い。料理の腕はまあまあ高い。
    ちょっとお茶目な所があり、基本は諌める立場だが空気を読んでノってくれることもある。
    普段は優しく微笑を絶やさず、教える際は厳しく容赦せず。
    飴と鞭では飴が多いツェペシュ達の中で、例え主に恨まれても鞭の立場を担う事が出来る貴重な存在。

    大型の蒼いハルバードを鋭く振るい、時にその細く見える腕で殴打し敵を倒す。
    軽鎧とはいえ、甲冑を装着した状態で何戦もこなせる以上そのスタミナと内なる筋力は人間離れしている。
    まあ実際、人間ではないのだが。ともあれ、見た目の細さとは乖離した力を持っている事は確か。
    正拳一撃で骨を砕き、貫手で易々と臓腑を貫き、肘で突けば肉体が抉れる。素手でも戦う事が出来るのは基本、とは本人の弁。
    ここにさらに肉体強化や、相手の防御を貫く魔法などを使うので物理面ではカスパールに次ぐ実力。
    なお警備時は常に鎧を纏っている為少々分かり辛いが、益体。

    普段の彼女はおっとりしつつも礼節を欠かさない女性で、可愛いものと花が好き。
    休憩中は日向ぼっこしている犬のケリックを撫でている姿や、ナマコちゃんの花壇を眺めている姿を見ることが出来る。
    また寝姿は果てしなく無防備で、鎧を脱いだ時はタンクトップまたはタートルネックにパンツスタイルとラフな服装。
    警備していない時は本当にただのお姉さん感しかないので、突然の襲撃ですっと目付きが鋭くなると客がビビる。
    日頃は優しい面が見れる一方で、仲間の全員が口を揃えて「怒らせると怖い」と言うレベルで怒らせると怖い。
    空気が凍る、というのを肌で感じるような痛烈な怒りはよほどの事がなければ見る事は出来ないが、
    例えば彼女の前で主を酷く傷つけたり、或いは礼節に欠けた態度を繰り返し続けたり、
    彼女の守護する物を貶したりすれば、その絶対零度の怒りが発現するだろう。
    相手をゴミか何かと扱うような目付きと、共に繰り出される冷たい罵倒はナマコちゃんが漏らすくらいには怖い。

    武器、装具共に長年の使用によって染み出した、核宝石のマナによって変質した様子。
    蒼いハルバードは一振り毎に氷が舞い散り、凍った敵は一撃の下に跡形も残さず砕け散る事になる。
    黄金の騎士なのに全身黒鎧になったのは主たる吸血鬼ツェペシュに己を捧げた印なのだろう。
    冒険ではなく城の警備が主となった今も、その腕も忠誠も共に衰える事はない。
    なお、ツェペシュ・カスパール両名不在時、その双子の子供に稽古をつけるのはレオの役目。
    遠距離魔法型のツェペシュよりは物理寄りで、近距離物理型のカスパールよりは魔法寄りの戦い方をする。
    二人の子供であっても、かつて主へそうだったように訓練の手は一切抜かない。そしてフォローも忘れない。
    細かな礼節を教える事も多く、騎士道についてなど堅苦しい話もある為双子の弟の方ことアルクはよくダレている。
    逆に姉のエリザベートからは、騎士及び淑女として尊敬の眼差しが向けられているようだ。
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