名前:ツェペシュ・ハイウィンド
異名等:消えた呪い
種族:吸血鬼
性別:男性
年齢:10(吸血鬼化時)~15(かにちゃん加入時)~24(現在)(以下同様に表記)
身長:135cm~158cm~173cm
体重:42~50~64kg
スタイル:ほっそり子供体型~人形のような少年~細身の青年
台詞等
「初めまして、僕はツェペシュ・ハイウィンド。……少し呼びにくいでしょうから、好きにお呼び下さいね?」
「僕はただの観光客ですよ。あちこち行くのが趣味でして。本業?……ふふ、本業は冒険者です」
「うーん……わかった、じゃあこれが終わったら行こうか?確か近くで新しい迷宮が見つかったらしいし」
「それじゃあレオさん、ナマコちゃん、ケリック。お留守番お願いね。危なくなったら逃げてもいいから全員無事でね」
「僕達の進む道をどうしたって塞ぐと言うのなら、僕も全力でそれを阻止するよ――退いて貰おうか。今、すぐに」
髪:ほんの僅かに蒼がかかった銀髪・グラボブレイヤー(?)もみあげが長めのショートヘア的な
体:棒~細身(やわらかい)~細身(微かに筋肉)
肌:きめ細かい白磁のような白肌
頭:なし
目:ぱっちり金眼・少し縦長の瞳孔(竜種の血が混じっている為)
首:四つ又の紅く長いマフラー
胴:首と袖に真っ白いファーのついた黒ロングコート
背:なし・マフラー変形時は2対4枚の紅い翼
腕:なし(長袖のコート)
手:黒い爪(伸縮自在・普段は少し長い程度)
腰:黒い長ズボン・背中側に翡翠色の手斧
足:丈夫な革ロングブーツ・靴底に仕込みナイフ
下着:ノースリーブの黒インナー(胸下辺りまで)・黒スパッツ
アクセ等:なし~なし~ムーンストーン製結婚指輪
その他:魔力でマフラーを生成出来る・吸血衝動・世界渡り・再生・流水と大きな音にやや弱い
性格・特徴:優しさ・貪欲・頑固・天然・流されやすい・巻き込まれ体質・主人公・腕相撲がつよい
元蝙蝠の現吸血鬼。大変な属性過多に悩まされる冒険者。専ら「ツェペシュ」って発音しにくい問題にも悩まされている。
多くの仲間に恵まれ、幾つもの死線と戦場と迷宮を潜り抜けてきた。
普段はかにちゃんと組んでいて、彼女の苦手な魔法の隙を埋める後衛として魔法によるサポートを行っている。
その為基本は後衛だが、一応前・中・後全てこなせる万能型。複数人PTにおいて真価を発揮するタイプ。
本人の身体能力は吸血鬼ゆえかそれなりに高いが、細身の身体は大きな衝撃に弱いためそういう意味でも後衛向き。
一方で普段は魔法障壁で防御し、吸血鬼特有の再生能力もある為に「倒れない後衛」という非常に厄介な立ち位置でもある。
吸血鬼とは言うものの、いわゆる"真祖"と呼ばれるような根っからの吸血鬼などではなく、かといって血を吸われた訳でもない。
その実態は遺伝子合成を繰り返し現在の体を得た、"人造吸血鬼"である。詳細などは最下部のあらすじをどうぞ。長い。
ともあれ、色々あって高い再生能力を持ち、素早い体術と多くの魔法を操り、そして様々な世界を渡る術を持つ。
一方で元蝙蝠ゆえに耳が良く、大きな音には弱い。また、吸血鬼としての弱点もなるべく消したが流水だけは苦手。
それでも"長時間浸かると辛い"程度で収めてはいるが。吸血衝動も月に1度程度、それもあまり強くはない。
流石に数ヶ月血を飲まなければ餓えるだろうが、輸血パックなどでもいいので問題になる事は少ない。
首元に巻かれた四つ又のマフラーは、ツェペシュの魔力で作成した物。
自身の意思で自在に動かし、4本の腕のようにして扱える。伸縮自在、魔力を流す事で硬度も変えられ、属性付与も可能。
頭がこんがらがるので全て同時に、かつ別々の作業に使う事は少ないが、通常の腕の延長に使う事は多いようだ。
ツェペシュの身体から離れるとじわじわと端から魔力に分解され、ツェペシュの下へと集まって再構成される。
この分解再構成はツェペシュの意思によって阻害出来るが、本人との距離が離れるほど分解速度が上がる為放置して遠出は難しい。
日常生活においては伸縮自在なのをいい事に高い所の物を取ったり、怪我した箇所に撒いて治癒の魔法を付与したり、
暑い夏場は薄着の上から巻いてお洒落にしたり、バスタオルを忘れてお風呂に入った時身体に巻いてタオルを取りに行ったりと
やりたい放題している。一度魔力に変換吸収してから再構成することで常に清潔さを保つ事が出来る為、
使い捨てレベルで使用する。他にもいつでも吸収できる魔力タンクとして使う他、硬質化・爪のように変形して格闘に使ったり、
翼に変えて空を飛んだり、鋭く変形させ突き刺して血を吸ったりと戦闘面でも多用する。
元は蝙蝠時代の四枚の翼だったとされ、それが吸血鬼になる際に体内に格納(?)された結果がこのマフラーだと思われる。
ちなみに手触りは柔らかく、繊細。ナマコちゃんやケリックに人気のお昼寝ブランケットにもなる。
様々な魔物の遺伝子を合成したり、長らく別れていた魂の片割れとの合体を果たした結果として
身体の構成が変わりやすいという特性を持つ。他者の血を飲む事で新たな能力を獲得出来る、といえば聞こえはいいが、
竜の血を飲んだ結果瞳が竜種のそれに近づいたり、調合実験の失敗などで身体が女性の物になってしまうなどの弊害も出た。
世界を渡る過程で身体の構成要素がズレて猫耳や狐尻尾が生えたり、魔力が練れずマフラーが生成出来なくなったりもした。
こと女体化には気恥ずかしさも強い上にやたらと大きな胸で余計に疲労したりと悲しみを得ている。
最も悲しいのは何度となくそれを繰り返したせいで慣れてきてしまっている自分に対してだとか、なんとか。
日頃は相棒のかにちゃんと共に冒険しているか、自身の住処である森の中の小さな城で仲間と共にまったりと過ごしている。
冒険は蝙蝠の頃から行っているだけあってライフワーク。趣味に等しい、と本人は語るだろう。
最近では地元(?)の迷宮だけでは足りず、他所の世界の迷宮まで出張してまで冒険する始末。
各地の迷宮に挑んではボロボロになり、何度となく挑んでは制覇して笑う彼とその仲間は、時に世界を少し変えたりもする。
一方、冒険に挑んでいない時はほぼインドア派。雨の日などは下手をすると昼過ぎまで寝てたりする。
また、城の一室に図書室を作り、天井に届くほどの本棚にぎっしりと本が詰まる程度に読書家。多くは魔法書だが、
様々な世界に行った時に買って来た観光ガイドなどもねじ込まれている。冒険日誌の類も収めているようだ。
それらの本を読んでいない時は愛犬ケリックを可愛がったり、妖精のナマコちゃんと一緒に花壇・畑の手入れをしたり、
騎士であるレオと共に冒険中に溜まった執務をしたり、かにちゃんとイチャついたり、楽器を弾いたり、
魔法薬の調合をしたり、弓の訓練をしたり、ケーキを作ったり、他の冒険者と交流したり……多趣味に生活しているようだ。
とにかく日常も、冒険も、交流も、起きる出来事それら全てを楽しんでいるようである。
蝙蝠の体では為し得なかった事が出来る、それだけでも彼は満足なのかもしれない。
冒険の最中出会い、ある夜に互いに守る約束をしたかにちゃんと共に歩み続け、数年の冒険を経て結婚。
後に双子の男女をかにちゃんが出産、暫くの間冒険は止めて育児とかにちゃんのサポートに全力を尽くす。
が、ある程度子供が成長した所で"相棒"からは冒険に行きたいと頼まれる事になる。
最初は止めたのだが、家族を見守ってきた騎士のレオに背中を押された事もあり、それよりなにより
自分も冒険に出たかった為に結局冒険を再開。どうしたって冒険はやめられないと悟る。
その姿を見た双子が冒険者になりたがるまで時間はそうかからず、
結局家族での冒険をする事になりそうだ、と苦笑に見せかけたとても嬉しげな笑顔を見せている。
ちなみに、優しげな見た目に反して冒険に関する教育はややスパルタ気味。
死は常にすぐ隣を歩いていて、いつ降りかかるかわからないという事だけは忘れずに子に伝授している。
~以下、つぇぺしゅのあらすじ~
かつては洞窟に住むただ一匹の大蝙蝠の魔物であったが、風土病である"エーテル病"により体組織が大きく変化。
それに伴い知性を得て、構成の変わった体に苦しむ自分を手当てした犬のケリックと共に旅立った。
エーテル病によって四枚になった翼を羽ばたかせて世界を旅して周り、
道中で黄金の騎士レオ、妖精さんのナマコちゃんを神から賜り、冒険を続け、やがて住処へと戻ってくる。
住処で平和に過ごしていたある日の事、自身の体に不便さを感じたツェペシュは"人間の体を得たい"と考えた。
旅先で出会った科学者の協力の下、様々な可能性を探っていたが、しかし人間になる事はどうしても出来ないと結論。
それならば、と人と魔の間の存在……人に近しい魔物であり、最も適合できる存在である「吸血鬼」を目指す事に。
多くの魔物の遺伝子、血液、時には魔術や呪術も自らの体に込めることで遺伝子合成は無事に成功。
人に近い身体、魔物としての命の両方を得て、かつての蝙蝠は吸血鬼として生まれ変わったのであった。この時が10歳。
以後、人間の身体に慣れる為のリハビリが数年続く。長らく共に過ごした仲間の中でも、特に騎士たるレオを中心に
手足の動かしから発声方法、常識、騎士道、護身、魔法などをひたすらに学び、なるべく人間らしい振る舞いを身につける。
そして14歳の時、実地試験も兼ねて愛犬ケリックのみを連れて2度目の冒険の旅へと出発。
ふらふらとした足取りは何度となく愛犬に心配の声を上げさせたが、それでも止まる事はなく、冒険を続ける。
1年後、それなりに戦闘をこなしたツェペシュは迷宮化し、単独でのみ侵入可能な魔の塔に挑む事に。
そこは火蟹と呼ばれるモンスターの巣窟で、強烈な炎に悩まされながら最深部へ到達。
待ち受けていた火蟹変異種と戦闘、あっさりと打ち倒し悠々と塔を脱出した。
ここでツェペシュに倒され、その背を追って塔を飛び出してきた火蟹変異種こそ現在の相棒、かにちゃんである。
ともあれ、かにちゃんを仲間に加えてツェペシュは住処へと戻り、ここから数年間かにちゃんと冒険したり結婚したり
城を建てたり変態拷問眼鏡に襲われたり、その過程で世界を渡れるようになったりするのだが長すぎるので割愛。
その後、遺伝子合成の際に切り捨てた部分、魂の片割れで、可能性の一つであった女吸血鬼、
「ツェペシュ・ブラッディア(以下ブラッディア)」と遭遇。レオ、ナマコちゃん、ケリックとの思い出を語るその吸血鬼は
確かにもう一人の自分であった。その場所は私のもの、と主張するわけでもなく、ただ懐かしむブラッディア。
その身体はツェペシュに出会った事で少しずつ、本来の自分であるツェペシュへと吸収されていた。
最早残された時間は僅か、と彼女は語る。最期の願いとして、自分と戦って欲しいと告げた彼女は
本来の自分が歩いた道を知る為、自分が消滅するその最後の理由を求めて、全力の殺し合いを望むのであった。
一対一の、自分との戦い。互いに積んできた経験の全て。棄てられた可能性と、選ばれた可能性。
最高の魔法、最速の体術、限界まで再生能力を振り絞り、その果てに――二人は共に倒れ、白み始めた空を見上げて笑っていた。
そうしてぽつぽつと互いの歩んだ道を、見た景色を、感じた風を、想った人を、倒れたままに語り合って。
ふと身体を起こして、どちらともなく礼を言う。ブラッディアは最後に君の責任!と笑いながら
もう一人の自分に軽くキスをすると、朝日と共にツェペシュの中へとその姿を消した。
一度は棄ててしまった自分の可能性を再びその身に宿したツェペシュは、太陽を背に城へと戻るのであった。
以降は世界を渡り冒険をして、様々な経験をした後に相棒のかにちゃんとの間に双子の子供を生し、
現在はその子供達に訓練をつける傍ら、自身もまだまだ冒険を続けている。
~あらすじここまで~
異名等:消えた呪い
種族:吸血鬼
性別:男性
年齢:10(吸血鬼化時)~15(かにちゃん加入時)~24(現在)(以下同様に表記)
身長:135cm~158cm~173cm
体重:42~50~64kg
スタイル:ほっそり子供体型~人形のような少年~細身の青年
台詞等
「初めまして、僕はツェペシュ・ハイウィンド。……少し呼びにくいでしょうから、好きにお呼び下さいね?」
「僕はただの観光客ですよ。あちこち行くのが趣味でして。本業?……ふふ、本業は冒険者です」
「うーん……わかった、じゃあこれが終わったら行こうか?確か近くで新しい迷宮が見つかったらしいし」
「それじゃあレオさん、ナマコちゃん、ケリック。お留守番お願いね。危なくなったら逃げてもいいから全員無事でね」
「僕達の進む道をどうしたって塞ぐと言うのなら、僕も全力でそれを阻止するよ――退いて貰おうか。今、すぐに」
髪:ほんの僅かに蒼がかかった銀髪・グラボブレイヤー(?)もみあげが長めのショートヘア的な
体:棒~細身(やわらかい)~細身(微かに筋肉)
肌:きめ細かい白磁のような白肌
頭:なし
目:ぱっちり金眼・少し縦長の瞳孔(竜種の血が混じっている為)
首:四つ又の紅く長いマフラー
胴:首と袖に真っ白いファーのついた黒ロングコート
背:なし・マフラー変形時は2対4枚の紅い翼
腕:なし(長袖のコート)
手:黒い爪(伸縮自在・普段は少し長い程度)
腰:黒い長ズボン・背中側に翡翠色の手斧
足:丈夫な革ロングブーツ・靴底に仕込みナイフ
下着:ノースリーブの黒インナー(胸下辺りまで)・黒スパッツ
アクセ等:なし~なし~ムーンストーン製結婚指輪
その他:魔力でマフラーを生成出来る・吸血衝動・世界渡り・再生・流水と大きな音にやや弱い
性格・特徴:優しさ・貪欲・頑固・天然・流されやすい・巻き込まれ体質・主人公・腕相撲がつよい
元蝙蝠の現吸血鬼。大変な属性過多に悩まされる冒険者。専ら「ツェペシュ」って発音しにくい問題にも悩まされている。
多くの仲間に恵まれ、幾つもの死線と戦場と迷宮を潜り抜けてきた。
普段はかにちゃんと組んでいて、彼女の苦手な魔法の隙を埋める後衛として魔法によるサポートを行っている。
その為基本は後衛だが、一応前・中・後全てこなせる万能型。複数人PTにおいて真価を発揮するタイプ。
本人の身体能力は吸血鬼ゆえかそれなりに高いが、細身の身体は大きな衝撃に弱いためそういう意味でも後衛向き。
一方で普段は魔法障壁で防御し、吸血鬼特有の再生能力もある為に「倒れない後衛」という非常に厄介な立ち位置でもある。
吸血鬼とは言うものの、いわゆる"真祖"と呼ばれるような根っからの吸血鬼などではなく、かといって血を吸われた訳でもない。
その実態は遺伝子合成を繰り返し現在の体を得た、"人造吸血鬼"である。詳細などは最下部のあらすじをどうぞ。長い。
ともあれ、色々あって高い再生能力を持ち、素早い体術と多くの魔法を操り、そして様々な世界を渡る術を持つ。
一方で元蝙蝠ゆえに耳が良く、大きな音には弱い。また、吸血鬼としての弱点もなるべく消したが流水だけは苦手。
それでも"長時間浸かると辛い"程度で収めてはいるが。吸血衝動も月に1度程度、それもあまり強くはない。
流石に数ヶ月血を飲まなければ餓えるだろうが、輸血パックなどでもいいので問題になる事は少ない。
首元に巻かれた四つ又のマフラーは、ツェペシュの魔力で作成した物。
自身の意思で自在に動かし、4本の腕のようにして扱える。伸縮自在、魔力を流す事で硬度も変えられ、属性付与も可能。
頭がこんがらがるので全て同時に、かつ別々の作業に使う事は少ないが、通常の腕の延長に使う事は多いようだ。
ツェペシュの身体から離れるとじわじわと端から魔力に分解され、ツェペシュの下へと集まって再構成される。
この分解再構成はツェペシュの意思によって阻害出来るが、本人との距離が離れるほど分解速度が上がる為放置して遠出は難しい。
日常生活においては伸縮自在なのをいい事に高い所の物を取ったり、怪我した箇所に撒いて治癒の魔法を付与したり、
暑い夏場は薄着の上から巻いてお洒落にしたり、バスタオルを忘れてお風呂に入った時身体に巻いてタオルを取りに行ったりと
やりたい放題している。一度魔力に変換吸収してから再構成することで常に清潔さを保つ事が出来る為、
使い捨てレベルで使用する。他にもいつでも吸収できる魔力タンクとして使う他、硬質化・爪のように変形して格闘に使ったり、
翼に変えて空を飛んだり、鋭く変形させ突き刺して血を吸ったりと戦闘面でも多用する。
元は蝙蝠時代の四枚の翼だったとされ、それが吸血鬼になる際に体内に格納(?)された結果がこのマフラーだと思われる。
ちなみに手触りは柔らかく、繊細。ナマコちゃんやケリックに人気のお昼寝ブランケットにもなる。
様々な魔物の遺伝子を合成したり、長らく別れていた魂の片割れとの合体を果たした結果として
身体の構成が変わりやすいという特性を持つ。他者の血を飲む事で新たな能力を獲得出来る、といえば聞こえはいいが、
竜の血を飲んだ結果瞳が竜種のそれに近づいたり、調合実験の失敗などで身体が女性の物になってしまうなどの弊害も出た。
世界を渡る過程で身体の構成要素がズレて猫耳や狐尻尾が生えたり、魔力が練れずマフラーが生成出来なくなったりもした。
こと女体化には気恥ずかしさも強い上にやたらと大きな胸で余計に疲労したりと悲しみを得ている。
最も悲しいのは何度となくそれを繰り返したせいで慣れてきてしまっている自分に対してだとか、なんとか。
日頃は相棒のかにちゃんと共に冒険しているか、自身の住処である森の中の小さな城で仲間と共にまったりと過ごしている。
冒険は蝙蝠の頃から行っているだけあってライフワーク。趣味に等しい、と本人は語るだろう。
最近では地元(?)の迷宮だけでは足りず、他所の世界の迷宮まで出張してまで冒険する始末。
各地の迷宮に挑んではボロボロになり、何度となく挑んでは制覇して笑う彼とその仲間は、時に世界を少し変えたりもする。
一方、冒険に挑んでいない時はほぼインドア派。雨の日などは下手をすると昼過ぎまで寝てたりする。
また、城の一室に図書室を作り、天井に届くほどの本棚にぎっしりと本が詰まる程度に読書家。多くは魔法書だが、
様々な世界に行った時に買って来た観光ガイドなどもねじ込まれている。冒険日誌の類も収めているようだ。
それらの本を読んでいない時は愛犬ケリックを可愛がったり、妖精のナマコちゃんと一緒に花壇・畑の手入れをしたり、
騎士であるレオと共に冒険中に溜まった執務をしたり、かにちゃんとイチャついたり、楽器を弾いたり、
魔法薬の調合をしたり、弓の訓練をしたり、ケーキを作ったり、他の冒険者と交流したり……多趣味に生活しているようだ。
とにかく日常も、冒険も、交流も、起きる出来事それら全てを楽しんでいるようである。
蝙蝠の体では為し得なかった事が出来る、それだけでも彼は満足なのかもしれない。
冒険の最中出会い、ある夜に互いに守る約束をしたかにちゃんと共に歩み続け、数年の冒険を経て結婚。
後に双子の男女をかにちゃんが出産、暫くの間冒険は止めて育児とかにちゃんのサポートに全力を尽くす。
が、ある程度子供が成長した所で"相棒"からは冒険に行きたいと頼まれる事になる。
最初は止めたのだが、家族を見守ってきた騎士のレオに背中を押された事もあり、それよりなにより
自分も冒険に出たかった為に結局冒険を再開。どうしたって冒険はやめられないと悟る。
その姿を見た双子が冒険者になりたがるまで時間はそうかからず、
結局家族での冒険をする事になりそうだ、と苦笑に見せかけたとても嬉しげな笑顔を見せている。
ちなみに、優しげな見た目に反して冒険に関する教育はややスパルタ気味。
死は常にすぐ隣を歩いていて、いつ降りかかるかわからないという事だけは忘れずに子に伝授している。
~以下、つぇぺしゅのあらすじ~
かつては洞窟に住むただ一匹の大蝙蝠の魔物であったが、風土病である"エーテル病"により体組織が大きく変化。
それに伴い知性を得て、構成の変わった体に苦しむ自分を手当てした犬のケリックと共に旅立った。
エーテル病によって四枚になった翼を羽ばたかせて世界を旅して周り、
道中で黄金の騎士レオ、妖精さんのナマコちゃんを神から賜り、冒険を続け、やがて住処へと戻ってくる。
住処で平和に過ごしていたある日の事、自身の体に不便さを感じたツェペシュは"人間の体を得たい"と考えた。
旅先で出会った科学者の協力の下、様々な可能性を探っていたが、しかし人間になる事はどうしても出来ないと結論。
それならば、と人と魔の間の存在……人に近しい魔物であり、最も適合できる存在である「吸血鬼」を目指す事に。
多くの魔物の遺伝子、血液、時には魔術や呪術も自らの体に込めることで遺伝子合成は無事に成功。
人に近い身体、魔物としての命の両方を得て、かつての蝙蝠は吸血鬼として生まれ変わったのであった。この時が10歳。
以後、人間の身体に慣れる為のリハビリが数年続く。長らく共に過ごした仲間の中でも、特に騎士たるレオを中心に
手足の動かしから発声方法、常識、騎士道、護身、魔法などをひたすらに学び、なるべく人間らしい振る舞いを身につける。
そして14歳の時、実地試験も兼ねて愛犬ケリックのみを連れて2度目の冒険の旅へと出発。
ふらふらとした足取りは何度となく愛犬に心配の声を上げさせたが、それでも止まる事はなく、冒険を続ける。
1年後、それなりに戦闘をこなしたツェペシュは迷宮化し、単独でのみ侵入可能な魔の塔に挑む事に。
そこは火蟹と呼ばれるモンスターの巣窟で、強烈な炎に悩まされながら最深部へ到達。
待ち受けていた火蟹変異種と戦闘、あっさりと打ち倒し悠々と塔を脱出した。
ここでツェペシュに倒され、その背を追って塔を飛び出してきた火蟹変異種こそ現在の相棒、かにちゃんである。
ともあれ、かにちゃんを仲間に加えてツェペシュは住処へと戻り、ここから数年間かにちゃんと冒険したり結婚したり
城を建てたり変態拷問眼鏡に襲われたり、その過程で世界を渡れるようになったりするのだが長すぎるので割愛。
その後、遺伝子合成の際に切り捨てた部分、魂の片割れで、可能性の一つであった女吸血鬼、
「ツェペシュ・ブラッディア(以下ブラッディア)」と遭遇。レオ、ナマコちゃん、ケリックとの思い出を語るその吸血鬼は
確かにもう一人の自分であった。その場所は私のもの、と主張するわけでもなく、ただ懐かしむブラッディア。
その身体はツェペシュに出会った事で少しずつ、本来の自分であるツェペシュへと吸収されていた。
最早残された時間は僅か、と彼女は語る。最期の願いとして、自分と戦って欲しいと告げた彼女は
本来の自分が歩いた道を知る為、自分が消滅するその最後の理由を求めて、全力の殺し合いを望むのであった。
一対一の、自分との戦い。互いに積んできた経験の全て。棄てられた可能性と、選ばれた可能性。
最高の魔法、最速の体術、限界まで再生能力を振り絞り、その果てに――二人は共に倒れ、白み始めた空を見上げて笑っていた。
そうしてぽつぽつと互いの歩んだ道を、見た景色を、感じた風を、想った人を、倒れたままに語り合って。
ふと身体を起こして、どちらともなく礼を言う。ブラッディアは最後に君の責任!と笑いながら
もう一人の自分に軽くキスをすると、朝日と共にツェペシュの中へとその姿を消した。
一度は棄ててしまった自分の可能性を再びその身に宿したツェペシュは、太陽を背に城へと戻るのであった。
以降は世界を渡り冒険をして、様々な経験をした後に相棒のかにちゃんとの間に双子の子供を生し、
現在はその子供達に訓練をつける傍ら、自身もまだまだ冒険を続けている。
~あらすじここまで~