私が初めてシャープペンシル人間を見たのは、彼を懲罰房に移すよう上司に命令されたときだった。
独房のドアを開けると、シャープペンシル人間は便器のふたを開けてうんこをしていた。中に入って彼の襟首をつかみ、ひっぱり出そうとしたが、彼はうんこが出かかったままのようで、無言で激しく抵抗した。しょうがないので僕は彼の頭をたたいてみた。
彼は痛そうな顔をしながら、両手で自分の頭をかばおうとした。でも彼の手は短かすぎて頭の先までは届かなかった。いや、手が短いというよりも、頭が異常に長いといったほうが正確かもしれない。彼の頭はたたくたびにカチカチという音がした。そしてそのたびに彼の肛門から硬くて細長いうんこがずんずんと飛び出した。
カチカチ ずんずん カチカチ ずんずん
ついに彼の硬くて長いうんこの先が便器の底に到達した。それでも私はかまわず彼の頭をたたき続けたものだから、こんどは彼の躰がうんこによって持ち上げられてしまった。彼のお尻は便座を離れ、彼の躰はうんこの姿勢を保ったまま宙に浮いた。
それでも私は叩き続けることをやめなかった。するとついに長いうんこは出きってしまい、それから彼の躰はうんこの姿勢のまま傾いて、どすんと床に落ちた。
私はやれやれといって彼を引きずりだそうとしたが、彼はまだ抵抗していた。そのとき私は初めて初めて彼の声を聞いた。
「尻ぐらい拭かせてくれないか」