アスラン誕生日おめでとう.
一応お祝いらしきものは書きました.
が,イザークのとき同様小話ですみません.
29日にアップしたのですが,携帯でご覧になっている方は更新が反映されるのはもう少し時間が経ってからになるかと思います.
さて,小話を書いていて思ったんですが,本当にうちのアスランはよく泣きますね.
安直にこの手を使って話を盛り上げようとしている感じがあって,そのワンパターンさ,安易さが情けない限りです.
基本的にアスランって泣かない子じゃないですか.
こんなに度々泣かせていたら,泣かないアスランの大事な“泣く”って行為の希少価値がなくなっていきますね.
でもアスランってなぜか泣かしたくなります.
どんな泣き方でもキュンキュン来るんですが,一番はやっぱり感動でわんっわん泣いてほしい.
うん,凄く美味しそ…失礼.
今回も今回とて泣かす気はなかったんですが…気付けば泣いていました.
まあ,アスランは家族に近い人から誕生日を祝ってもらえることそもそもに対する諦めを絶対持っているから,その諦めというか,どことなく納得?している部分をイザークに今回もぶち壊されて,感動と混乱と恐怖で思わず泣いてしまったんでしょう.
「ああ、違うんだ。祝ってくれる人いたんだ。祝ってもらってるんだ、俺。」って気付いた感動と,「諦めも納得もしているのに、こんなふうに大事に祝われたりなんかしたら、次もそうしてほしいって願ってしまう。いやいや、そんなの図々しいだろ、俺!」って感じの混乱と,「困ったな。まずいな。嬉しいって思ってる。でも次はもうないかもしれないんだから、今喜んじゃったら次がなかったときに今の喜び以上に傷ついてしまう。期待なんかしたらいけないぞ、俺!」って感じの恐怖.
難しい子です,本当.
アスランの思考の中には,“その次の瞬間の別れ”ってのが常にインプットされていて,そうなったときの痛みを極力抑えるための防衛策として諦めや納得があるから,そりゃあそれを散々に突き破って,叱って,でも抱擁してくれるイザークの存在は脅威でしょうとも.
やばいぞ,また長くなってきた….
ちなみにイザークが送ったカードのメッセージは,“The Rose”という歌の一節です.
“私は思う。愛は花だって。そしてその大事な種は、あなたなんだよ。”
ベット・ミドラーが元々歌っていたのですが,私は手嶋葵バージョンの方が好きですね.
この歌の中の“愛”は恋愛に限局したものではなくて,家族愛とか自己愛も含めた根源的で広義な愛のことなんでしょうから,誕生日に贈るにしては些か妙なメッセージかもしれないんですが,先述したようにアスランがイザークから受ける感情は,彼自身の人格や精神を揺るがすほどのものなわけで,それを踏まえてこのメッセージを送りました.
イザークがアスランに送ったバラは,イザークのアスランに対する愛情ですが,それだけの愛情をイザークに抱かせるのは,バラの種であるアスランなんだよ,ということで.
そんな遠回しな表現をアスランが気付くとは到っっっ底思えないんですが,それだともれなくギャグ街道まっしぐらになるので,今回のアスランは覚醒していたんでしょうね,きっと.