久しぶりに更新させていただきました.
ようやく,ようっやく!
大変お待たせいたしました.
とりあえず,片足だけ戻ってきたような感じです.
あ,それから新作の方,すこーしだけ手直しさせてもらいました.
それでは,拍手レス!
■6/24 21:02 ぴ様
⇒お久しぶりでございます!
コメント,ありがとうございます.
もう来てくれる方もいないのではと思っていたので,俄然テンションが上がりましたとも!
SEEDに関して,結局本編では明らかになりませんでしたよね.
後書きでも書きましたが,個人的にはそのように遺伝子を操作された者がSEEDという能力を得たのでは,と考えています.
メンデルでヒビキ姉弟のケース成功に端を発し,その後研究所を訪れるクライエントにはその遺伝子の優越性に応じて様々な試みをしていたのでは,と思います.
アスランの場合,短命という遺伝子上の欠陥を疾患として治療し,遺伝子から再構成する中で,SEEDを発現する可能性のある遺伝子に行きついたものと.
ちなみに,この話の中の研究員とは某ギルバートさんだったりします.
彼が運命計画に際してアスランの優れた戦闘能力を知っていたのは,この時点でアスランの遺伝子構造をすでに知っていたからではないか…だったら萌える.
そもそもこの話は,ギルバートさんが本編でアスランの戦闘における能力を会う前から知っていた点に疑問を持ったことから始まっています.
SEEDが初めて発現したときの状況から考えて,アスランは自分のその覚醒を嫌悪している.
アスランの無力感の表れ,象徴でもあると思いますから.
だからこの話でもあんな浸食的な表現にしました.
というより,無意識の自分に呑まれる描写が好みなものでして…私が(じゅるり)
あくまでアスランにとっての覚醒が,あんな感覚なんだ,と思ってもらえれば.
覚醒による暴走はイザークにしか止められない,しかしその覚醒はイザークによってしか起こらない.
だから少なくとも,イザークに庇われた直後のアスランは“無事”ではなかったはずなのですよね.
それから拍手のイザアスさん.
熱の話はね,もうスーツCDで公式としていろいろやらかされてますからね.
どうして熱のこと知ってたんでしょうね,イザークさん(笑)
アスランは負けたからって言い訳でイザークに打ち明けるするタイプでもないし,イザーク以外の人にもそんなこと触れ回るタイプでもない.
だったら,イザークがアスランの様子を見てそう判断しているってことじゃないですか.
今回の場合はさらに自分で確かめるために行動に出たってわけで.
彼にとっては不思議なことでもなんでもなく,ただ確かめただけのつもりなんですよ.
つ も り.
周囲の人間はもう穏やかに眠れるわけないですよね!ね!!
さて,話は変わって,変な天気が続いていますね.
私は至って元気です.元気!
ぴ様はお加減いかがですか?
確かに暑さにも寒さにも…弱そうですよね.
なんたってすぐ熱出しちゃうんですからね,アスラン!
イザークのさり気ないフォロー…想像しただけで胸が高鳴りますわ.
さり気ない,の破壊力が半端ない.いい男すぎる,イザーク.
ビバ・イザアス!
鬱陶しいテンションですみません.
それでは,拍手ありがとうございました☆
さて,今回の話を書きながらふと思ったわけですが,SEEDってそもそも何なのか.
いつも通り長いですが,みなさん,よろしいですか?
Wiki先生によると,「ナチュラル・コーディネーターを問わず現れる、人類が一つ上のステージに進むための可能性」とのこと.
生みの親である福田監督は,「火事場の馬鹿力の映像的表現であり、それによって何かが変わるというものではない」「人間性の喪失」と仰ってます.
本編で明らかにされていないので,これらの情報を繋ぎ合わせて私的に解釈するしかないですね.
私的には,SEEDはいわば脳の過覚醒状態のことを指すのではないかと思います.
今となっては信憑性はなくなっていますが,一昔前,人間は本来の脳の容量の10%ほどしか活用していない,という論調が囁かれていましたよね.
今は様々な状況に応じて,必要な脳の部位を活用していることが分かっており,10%の使用量なんてナンセンス極まりない主張ということになっています.
しかしこれらはあくまで状況によって人間が使用する脳の部位を変動させることできるということを指すものであって,同時に全ての部位をフル稼働させることができるということを示すものではありません.
福田監督が仰るような「火事場の馬鹿力」であるSEEDは,常ならば制限的に働く各部位が危機的状況に際して同時に活性化することを指すことなのではないでしょうか.
それはつまり,爆発的な情報把握・処理能力の発現を意味するものではないかと.
これが言うところの“覚醒状態”です.
本来ならば並行して使用されることのない脳の部位同士が活発化することにより,そうなった人間の様相は「人間性の喪失」と表現されるような,非人間的な,あるいは機械的,あるいは動物的なものへと変貌するのではないでしょうか.
しかしそうであるなら,それは到底人類として「一つ上のステージ」に進歩したものとは捉えられず,むしろ狂人の蛮行として考えられるものだと思うのです.
SEEDが純粋に人類より上位の可能性を秘める者が所有する能力を指す言葉であるならば,それを制御し得る理性の介在なくしては認められないでしょう.
そうした制約を考慮した上で,本編でSEEDを発現した者の中でそれを探すなら,SEEDを純粋に使いこなしていたのは,結局キラだけだったのだと思います.
カガリは能力的な面で他よりいくらも劣っているし,ラクスはそも上記の条件に当てはまってはいない(革命家としてなら,その手腕は本当に非人道的ではあるのかもしれませんが),シンはSEEDによってほとんど暴走しているし….
それならばアスランは?
無印終盤から運命終了まで,アスランもキラ同様に理性的にSEEDを使いこなしていますよね.
暴走するアスランが好きな私の偏見で以て説明させてもらうなら,キラとアスランの違いは,支持する存在の有無によって変化するか否か,です.
キラはたとえ独りぼっちになっても,その神格化した思想が鋼の精神となって,理性的にSEEDを制御する(それも人間性を失っていると言えばそうなのかもしれませんね).
アスランの場合,自覚的にSEEDを使いこなせたのは,すでにそうなったキラやラクスの傍にいたときだけ.
つまり自分の状態を支持し得る存在の傍でだけ,その力を理性的に使うことができる.
実際,二コルを失ってキラと戦っていたときのアスランは,人間性を失い,獣のように戦い死のうとできたし,運命でキラたちの陣営に加わるまで彼は確かSEEDを発現していなかったはず.
すなわち,アスランは自分のSEEDを一人では制御できないのではないでしょうか.
以上の点から分類するなら,厳密な意味でのSEEDを持ちうるのはキラ・ヤマトただ一人で,残りはその素因は持ちつつも使いこなせない者,なのではないでしょうか.
ですから,支持する者を失ったアスランのSEED発現は,すでに人類の次なるステージの可能性を示すものではなく,脳の覚醒に耐えられなくなった“暴走”にカテゴライズされるのだと思います.
…さてさて,ここからは暴走するアスランが好きな私による,さらに偏執的な考察になりますが,準備はよろしいですか?
はい,脳の覚醒を理性的に制御することのできないアスランは,“暴走”します.
本来なら,自我を介さない暴走は無謀なだけで,戦いの心得がある者にとっては止めることにさしたる問題はないはず.
しかし悲しいことに,彼を止められる人間はそうはいないのです.
なぜなら,アスランの意識が崩壊しても,身体的・操縦技術的な能力はその暴走に耐えられてしまうためです.
むしろ遺伝子上の差異だけでなく,鍛錬によって培われた能力の差異も加味して考えるならば,軍人として訓練を積んだアスランの方が,正確にはキラよりも全体的な能力は優れていて然るべきですね.
戦闘時における咄嗟の判断力や,周囲の状況を把握する点に関しても,経験上の差はあるはずです.
彼は膨大な情報を処理し,生存率の高い判断ができるだけの経験(場数)を彼はこれまで積んでしまったし,その中で生き残ってきてしまった.
そのため生命維持本能だけで動く,理性の崩壊した“怪物”のように彼は勝利するまで戦い続けるしかなくなる.
キラよりも恐らく優れた能力を持つアスランが,その能力だけを最大限に高めた状態でさらに忘我にあるのだとしたら…それは通常の“覚醒”を逸した,“過覚醒”の状態にあると言えるでしょう.
覚醒が心身の一時的な能力向上を指すのであれば,過覚醒はそれらが一層高まった状態,心身を害するほどに過剰になった状態だと捉えてもらえればいいかと.
……さてさてさて,ここからはさらにイザアスの妄想が入りますよ,よろしいですか?
はい,そうした過覚醒状態まで一気に駆け上がるためには,生物にとってもっとも原始的な防衛本能が刺激される必要があります.
それが“攻撃性”です.
誰かを傷つけたい,ではなく,自分が死にたくない,というところを始まりにした攻撃性です.
アスランの攻撃性の源は,自分の存在に対する決定的な危害を意味するだろう,イザークの死です.
そしてそれを招き得る存在に対する,明確で激しい敵意(憎悪)です.
父母を奪われ,友を殺されてきた彼です.
ようやく見つけた(見つけてくれた)本当に優しくしてくれる人を奪う恐れのある相手への敵意は,もう尋常じゃあないでしょう.
だからもう執拗に攻撃を仕掛けていくのです.
それを弄び,相手の命を嘲るような真似までして,散々に冒涜してまでも,徹底的に打ちのめす.
アスランは,そういう形で暴走します.
そういう形で,アスランはイザークを守ろうとする.
でもこういう形は,きっとイザークが喜ばないと,アスランは分かっているのです.
だってそういう形を忌み嫌ったのは,他でもないイザークだったのですから.
だから、こんなことはやめないと。
でもやめると、イザークに危害が及ぶ。
だから、止められない。
止められるのは、自分と同じくらい強い、イザークだけだから。
でもここにイザークはいない。
だから、止められない。
どうしてここにいない?
あいつらが、傷つけたからだ。
イザークを傷つけたやつらを、逃したりするものか。
徹底的に叩き潰してやる。
でも、イザークはこんな俺を嫌うだろう。
始まりは、そういう形からだったじゃないか。
だから、こんなことはやめないと。
ってな感じの無限ループ.
アスランとは,そういう“怪物”.