気ままな一日目

  • 歌の話

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    拍手をくださった方々,コメントをくださった方々,ありがとうございます.
    いつも皆様の拍手やお言葉に力を頂いております!

    今日はまた歌について述べさせてください.
    今回紹介するのは,タテタカコさん.
    彼女は以前,情熱大陸にも取り上げられたことのあるアーティストですね.
    ピアノと自分の声を主体に,変にエフェクトをかけたりしない,“歌”らしい“歌”を歌う方です.
    メジャーデビューしたのかな?
    それは知らないのですが,ミニアルバムの“そら”と“裏界線”だけ持っています.
    その中で気に入りなのは,“宝石”,“あの人”,“秘密の物語”,“卑怯者”かな.
    歌詞が素敵なのはどの曲もそうなのですが,些か曲のアレンジがクセのあるものが多くて聴くのに少しばかり力がいるのです.
    情熱大陸に取り上げられる以前に私は彼女のことを知っていたのですが,番組に映し出された彼女を見て唖然としました.
    知った当時からまるで命を削るような曲を作っていた方ですが,映像の中で本当に彼女は命を削りながら,何かに吸い上げられながら歌っていました.
    それこそが彼女の歌に宿る生命力の理由だったのでしょう.
    使い古された言葉を寄せ集めて,使い慣れた旋律で陳腐な音楽を垂れ流している,その辺の安っぽい歌手とは比べ物にならない音を奏でる人ですが,…いつか消えてしまいそうな人ですね.
    プロであり,それを生業としている方に“もっと気楽に”なんて思ったら失礼なのかもしれませんが,それでももっと楽に歌って生きられたらいいのに,と思ってしまいます.

    さて,この方の“あの人”という曲の歌詞を以下に掲載させていただきます.


    ことばにならないくらい涙がこぼれおちて
    あれから一歩も進んでない
    心ないコトバだけが あなたをとりかこむでしょう

    雨の中をすすむように冷たい声の中を
    歩いてゆくうしろから あの人が走ってきて
    あなたを抱きとめるでしょう

    廻り道をしてきたことに後悔はしなくていいから

    どこへも行けないほどの悲しみが来たとしても
    ひとりぼっちにならないように
    あの人がやってきて あなたを連れ出すでしょう


    実はこれ,“No.5”のテーマにさせていただいた曲でもあります.
    パッと聴いた感じ,イザアスでもいけるのでしょうが,個人的にはアスランとシンの歌だな~と思いました.
    基本的に私はイザアス以外のCPに魅力は感じないのですが,なぜかシンアス?アスシン?は許せたりします.
    種デスで,一番傷ついたのは間違いなくシンでしょう.
    そして,そのシンの傷に包帯を巻いてあげられるのは,キラじゃなくてアスランだと思うのです.
    だって傷つけたのはアスラン本人だったわけですから.
    助ける,癒す,まではいかないでしょうが,少なくともできてしまった傷を塞ごうとすることはできます.
    深く深くはまってしまった逆境から,シンの耳を塞いだり,目を閉じさせたり,連れ出したりできるのは,アスランだけでしょう.
    そうしてもらうことで,シンは尖ってしまった自分の人格の,棘の部分を削ってあげられるのではないかと思います.
    そうした二人の関係のイメージに,この曲はピッタリなんです.
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