公演を終えて約3週間。
早いなぁ。
書くのが遅くなってしまったが…毎度のことだけど…ゆっくり思い出しながらじっくり振り返っていこうと思う。
興味がある方はどうぞお付き合いを。
⑴ 内容決め
“SFをやりたい!”
いつだったか、ふと思ったのである。やってみたいなぁと。
“SF”というワードはもっと前から頭に浮かんだことがあったような気がするが、
実際にやってみようと思ったのは今回が初めてである。
前回の公演から約2ヶ月空いての今回の公演。
この短いスパンでのライブ公演は久しぶりだったが、
当初、【ライブ公演】というスタイルが誕生した頃はこの間隔が当たり前だった。
2ヶ月ない時もあった(^^;;
ネタを考える側としては少々キツイのだが、左脳や右脳的には【ライブ公演モード】を保てるので、
意外にこの短い期間が感覚的にも良かったりする。
ネタも意外に早く見つかったりするのだ。
…というか、迷う時間が無いだけかもしれないが。
話は戻って“SF”ということだが…
本当になんとなく思っただけである。
というのも、私自身特にSFが好きだ!ということでもなく、映画でも有名な物がたくさんあると思うが…ほとんど見たことがない!!
(自慢にも何にもならない)
実は今回題材にした『ターミネーター』もお恥ずかしながら見たことがなかった…。
いや、もしかしたら“金曜ロードショー”(日テレさんの番組だね!)とかでは見たことがあるかもしれない。
そうだとしても記憶に残ってない、ということは見てないし知らないに等しいということだろう。
なので、最初はなんとなくのイメージで、“SF”というテーマで物語を書いてみた。
今見ても「これじゃなくてよかった〜」と思う。
…実現不可能だった。
完全にスベって終わっていたと思う(笑)
このストーリーを梅田に聞かせ…大筋は変わらないものの…全体テーマが“ターミネーター”になったのは梅田とのやり取りからだった。
◆流れ&セットリスト◆
http://notes.io/qhTZ
上記のリンクを見てもらうと…
最後マーミネーターが “何故、過去に来ているか”という理由を話しているが、
これは最初に作ったストーリーを梅田に説明している時に、突如始まったエチュード(ソラマメにはたまにそういう事が起こります)で出てきたエピソードだった。
「なるほど!」
と思い、そこから派生してどんどんそういう流れになっていった。
今回の『マーミネーター』は梅田の助言によるところが大きい。
梅田自身も“未来から来たアンドロイド”なのか“人間”なのか…
はたまた“時空警察”か何かで取り締まっている人なのか…あの終わり方ではそこまではわからないが…
そういう設定も、最後の最後のシーンも、梅田とのやり取りの中で決まっていった。
なので彼女には感謝しているのと同時に、一緒に作っている感じが今回のライブ公演はよりよく感じられた。
今回は曲練習が主で、演技面(?)はあまり練習できなかったが…
そういう作業があったので、練習時間が短くても割と出来たのかなぁと…思わなくもない。
⑵ ターミネーター
⑴の項目の補足になってしまうが…何を隠そう『ターミネーター』をちゃんと見たことがなかったので、1と2を台本を書く前に見ることにした。
その前に!
数あるSF映画から何故『ターミネーター』が選ばれたのか!?
一番題材にしやすいと思ったこともあるが『ターミネーター: 新起動/ジェニシス』 が公開されたばかりだったというのが大きい!!
やはりタイミングというのは大事で、この公演が今年の終わりの方だったら間違いなく『スター・ウォーズ』をテーマにしていたことだろう(笑)
話は戻って…
本当なら全作見ておいた方がよかったのだろうが、やはり『ターミネーター』といえば1と2だと巷の評判ではそうだったので…
その二作品を参考にさせてもらうことにした。
取り入れたものは《ターミネーター登場時のポーズ》《2029年》《アイルビーバック》《アンドロイドの従順さ》だろうか。
1が公開されたのが1984年。この時から2029年を想像すると結構な未来な気がするが、今私達が生きている2015年から思えば、そう未来ではない。
あと14年後に人間やロボット達の未来はこうなっているだろうか…
って考えた時の結論が今回の内容になっています。
そして今回の“マーミネーター像”は、2のシュワちゃん(アーノルド・シュワルツェネッガー氏)が演じるT-800にインスパイアされている。
梅田に『ターミネーター2』は泣けるよ、って言われて
「え?ターミネーターで!?」
と半信半疑なまま観たのだが…
泣けた。
ボロボロ泣けてきた。
あのT-800の最後の選択は切ないよね!
自分がアンドロイドでしかない、って分かってるんだもの!役割をさ。
…なので、私はこちらを信じたい。
ロボットやアンドロイドは従順で純真だと!
…だけど『マーミネーター』はどうやら違うかもしれない、というオチでしたね(^^;;
実は、最後の最後の“マーミネーターが顔を上げる”というシーンは、本番3日前位に書き足したシーンだったのです。
なので、それがなかったら“マーミネーター”はいい奴で終わったのかもしれませんが…
まぁ、一筋縄ではいかないということで。それと8月の夏の公演だったということもあり…ヒヤリとさせたかった、というのもあります。
そして…今回のタイトルが 『マーミネーター 〜真実は存在するのか〜』
マーミネーター…
・ターミネーターを濁らせたもの
・マネすることが得意
・弓削麻美子のマミ
真実は存在するのか…
・その文そのままの意味
・真実→マミ とも読める
…いかがだったでしょうか!?
あ、ターミネーターの名言《アイルビーバック》ですが…
これは“けいこ”に言わせたのですが…
分かりましたか?
これ、ちょっと後悔してまして…
もう少しわかりやすく録音し直せばよかった、と。
聴きづらかったと思うのです。
ちくしょ〜。
⑶ 曲
ここまで読み返すとソラマメの音楽が全然聴こえてこないが!
今回も曲だけでも聴き応えがあるように、なおかつテーマに合った曲を構成したつもりです。
今回のライブを観てくださった皆様にはどう映ったかわかりませんが、
アンドロイド弓削が歌うことによって感じ方が変わった曲もあるかもしれないし、それは抜きにしても伝わった曲があるかもしれないし…
設定が邪魔をしている可能性もありますが、良い効果を生んでいると信じるしかなくて。
その上で、毎回定期ライブ公演は新曲を持ってきています。
『さよなら、街の灯』
今年の初めの、休養期間に書いた一曲です。
私の場合、曲ありきなので、曲のイメージから出たフレーズから詞を完成させていくことが多いのですが、
今回もそんな感じで作っていきました。
深い意味は込めてませんが、“戦場”が風景として浮かんできました。
決して“戦争”がどうだとか、平和がどうだとかそういうことを言ってる訳じゃなくて、あくまで風景として捉えたというか。
そんな一曲です。
“サクラ”という歌詞が出てきますが、作者としてはタイトルのイメージが強く、歌うなら夏に歌いたいと思っていました。
今回の公演で歌えてよかったです。
演奏的にはもう少しアレンジを加えたいと思っているので、
また演奏する機会があれば、さらに良くして臨みたいと思います!
⑷ 最後に
今回の公演の裏テーマに…進化とはどういうものか!?
というのがありました。
『ターミネーター』って人間が進化することによって生じた世界ですよね。
進化したからと言って良い効果があるとは限らない。
今生きててもヒシヒシと感じます。
進化していかなければ意味がない、という考え方もあるとは思いますが…このままでもいいのに…と思うことも多々あります。
維持するのは進化とは違うのか!?
…ここで考えても仕方がないですが、というか答えなんて多分出ないのでスッ飛ばしますが!
「ジタバタするなよ!世紀末が来るぜ!」
って凄い歌詞ですよね!?
これは森雪之丞さんが書かれた、シブがき隊の『NAI・NAI 16』の一節です。
今回のライブ公演を御覧頂いた方にしかわからないと思いますが、
ライブ終了後、“マーミネーター”が自分の事を説明する時に、この歌の歌詞の一部を歌ったことにより、最後の梅田が口ずさむシーンに繋がっているのですが…
たまたま“マーミネーター”のセリフを考えてたら出てきた歌だったんですが、これに結び付いたことは何とも予想外でした。
「ジタバタ〜」の一節で全てを表している。すごい詞です!
今回のライブ公演をうまくまとめてくれたような…そんな気がしています。
ということで、このライブ制作メモは全然まとまっていない気がしますが、そろそろこの辺で終わりにしたいと思います。
もっとたくさんの人にライブ公演を見ていただくには、ジタバタしないで、目の前のことをひたすらにやっていくしかないんだろうな…と思う次第です。
…と分かってる割に…ブレるんですよね、私。上がったり下がったり情けないですけど…これが人間なんでしょうね!
少しずつ、そういう部分は進化していきたいと思います。
長文に付き合ってくださった皆様、ありがとうございました!!
今後とも宜しくお願いします。