ソラマメ初のツーマンライブ『カナマメ横丁』
Martinのギター展示会で知り合い、かれこれ6年?の付き合いになる金井裕樹さんとのイベント。
ソラマメがまだ路上ライブをやっていた頃に合同路上ライブをやったこともある、ソラマメの数少ない良き音楽仲間。
こんなに長く親交のあるミュージシャンは彼しかいないと思う…そのくらいソラマメにとって貴重な存在だ。
不思議なことにライブハウスでの共演経験は少ない。
だけれどお互いのライブはよく見に行っている…やっぱり貴重な存在だ。
彼はお互いの共通点として「自分達をプッシュしてぶっこんでいくところ」と言っていた。
他に付け加えるとしたら「自分達が納得しないと前に進めない」ところじゃないかなぁと私は思う。
決して器用ではなく、一個一個「よしっ」「よしっ」て確認しながら進んでいく。そんな姿勢が似ている気がする。
表現スタイルは全然違うが、どこか“昭和”な匂い、ちょっと古いのかもしれないが…
だが、今の人達にも絶対通じる何かがあるはず…私達ソラマメのライブもそうだが、金井裕樹のライブを見ていてもそう願わずにはいられない。
そんな彼とのツーマンライブ。
ソラマメはこの中で第6回定期ライブ公演『カナマメ横丁のメリークリスマス』をやらせていただいた。
今回のライブ制作メモは、この日に向けての動きとイベント全体を振り返ってみようと思う。
①カナマメ横丁とは?
ちょっとシリアスな問題になってしまうが…
金井裕樹さんにとってソラマメとのツーマンライブは、やる効果はあったのだろうか?
ナーバスになりすぎだろうか…(^_^;)
金井裕樹とソラマメのツーマンライブ=カナマメ横丁
今回、私は少し履き違えてしまった気がする。
いつもソラマメが利用している「秋田犬」でのイベントということもあり、ソラマメ主導でイベントが進んでしまってはいなかっただろうか?
金井くんは秋田犬でライブをやるのが初めてだった為、それを思いやる分ソラマメが出しゃばりすぎたのではないかと気が気でならない。
今回一緒に曲を作りCDも制作したので(後述)その編集は金井くん、ジャケットなどの制作は梅田となり、必然的にイベントの流れは私が担当していた。
その為、少し偏ってしまってはいなかっただろうかと…。
今思えば、三人とも音源の方に時間と気持ちを費やしてしまった為、本来のイベント当日のイメージが共通していなかったかもしれない。
もっと話し合っておくべきだったと思った。
と思うと同時に…
ソラマメの今のライブスタイルはツーマンライブに合わないのではないだろうか…
そんなことも思ってしまった。
金井くんは等身大の歌詞を懸命に歌う、弾き語りスタイル。
だがソラマメは「虚構」だ。それを歌い演じる梅田と弓削以外は、創られた世界である。曲もそれに近く、等身大の歌詞もあるがどこかひねくれた表現をしている。
路上ライブの時のソラマメは、看板を使ったパフォーマンスはするものの、歌うことを重点に置いていたのでさほど違和感はなかったと思う。
だが今のやり方では…金井くんはやりづらく、そしてお客様は見づらかったのではないかと懸念してしまったのだが…
いかがだっただろうか?
②第6回定期ライブ公演『カナマメ横丁のメリークリスマス』
今回は金井くんとのツーマンライブだった為、結果的に“歌う”ことに重点を置く構成になった。
金井くんはいつも通り、ありのままで臨んでくるであろうと想像していたので、今回のソラマメのライブ公演はシンプルになった。
(時間と余裕がなかっただけとも言える…毎度ながら(⌒-⌒; ))
先ほど①の項目で述べたように、無意識ながらも、作り込みすぎてはツーマンライブとして混ざり合えないだろうという見解もあった。
最後の大オチに金井くんが登場する終わり方も、ライブ前は「ツーマンライブならではだ!」と一人喜んでいたのだが、
ライブ後、梅田と振り返るにつれ…そういう展開がソラマメ主導みたいな印象を与えてしまったのではないか(そういうアンケートは戴いてないが…)という答えになった。
金井くんはソラマメライブのゲスト、みたいになっていなかったか?…やはり気が気でならない。
ライブ公演の内容に少し触れるとすれば、今回クリスマスがテーマだったので、誰もが知っているだろうJ-POPを何曲か使わせていただいた。
…わかっている。本来は無断で使ってはならない。
そう、いずれは許可を取って使用させていただく…そんな立場を目指さなくてはならない。
でもいずれは…使用するBGMや効果音もオリジナルを目指すべきなのかとも思う。
まぁ現段階ではこれが現状だ。
一つ一つ階段を上るしか方法はないよね…。
ソラマメの事を昔から知ってくださってる方はもしかしたら気づいてるかもしれないが、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」は以前の単独ライブ公演『ソラマメッセ’09冬 〜きっとキミは来ない〜』でも使わせていただいたのだが…
今回も使ったのにはリベンジの意味もあった!
思い出すだけでも切ないが…その時のソラマメッセは本当に人が来なかった!…副題通りの結果になってしまったのであるヽ(;▽;)ノ
だから、だから今回は…!みたいな思いもあった。
果たしてリベンジになったのかは皆さんの判断に委ねるとして…「クリスマス・イブ」にしても「恋人がサンタクロース」にしても実にドラマティックな楽曲だなぁと思う。何かしたくなる。画が思い浮かびやすくコント(?)とかには使いやすい!
非常にワクワクしました。
弓削も梅田も共にトナカイだった…というオチ。
そしてトナカイなんだけど無理矢理サンタクロースに見せて飛び立つ。
自分で言うのもなんだが、この展開は今の『ソラマメ』をよく表していると思う。気が合いすぎるのか、ズレてるのか…そしてそれでもとりあえずやり抜こうとする…そんな姿勢。
良いのか悪いのかわかりませんが(^^;;
③共作『街の灯り』
今回のツーマンライブで一つ収穫を上げるとしたら、もうこれで間違いないだろう。
せっかくのツーマンライブ、何か特別な事を!ということで今年の8月から進められてきた。
主に曲を私が、詞を金井くんが、という運びになり始まったのだが、これは本当に勉強になった。
曲の作り方や詞の書き方、そしてどういう時に思い付くとか…何か色々と話した気がする。人それぞれ十人十色、興味深かったなぁ。
曲を作ろうとなってから私は幸運にもその日の帰りの電車で思い付き、そしてそれが採用された。
残暑厳しい頃ではあったが、年末の空気を思いながら直感的にメロディーが降りてきた。これには興奮した!
(のちに、男女で歌うのにキーの問題で少し後悔するのだが…)
そしてそれを金井くんに渡し…ちょっとそこからが時間がかかったのだが、最終的にカナマメ(金井&ソラマメ)で吟味し、私が最初にイメージした通りのものに仕上がった!これには本当に満足している。
そしてレコーディング。
軽くはあったものの、こんなにきちんと行うのはソラマメは本当に久しぶりだった。
ミュージシャンにとってこの作業は不可欠だと実感した。
どこか曖昧にしていたメロディーに向き合ったり、自分の実力に向き合ったり…
ライブだけじゃダメだって思った。
自分の不甲斐なさに嫌になり、もっと上手くなりたいと心底思うことができた。
この機会が得れてすごく感謝している。付き合ってくれた金井くんに心よりお礼を言いたい。どうもありがとうございました!!
④最後に…
ソラマメは今年、フル稼働した。
1月8日に第2回定期ライブ公演を行い、ソラマメッセを含めたら6本のライブを制作したことになる。
だが…12月までモチベーションが保てなかった。なんとか絞り切った感じだ。それが何とも悔しい。
12月に入ると一気に空気が変わる。まさに“師走” これに飲み込まれてしまった感がある。
結局動員も目標に至らなかった。
悔しい。
でも時期のせいにはしたくない。
自分達の準備不足もあった為、何も言い訳ができない。
来年ソラマメは、ライブに力を入れていくことは今年と変わらないが、音源制作、そして今までよりも多くの人に観に来ていただけるよう努めたいと思う。
それが何よりもモチベーション維持に繋がるからだ。そして正直に言えば活動費に充てられる。
衝動でライブが行えれば理想的かもしれないが、続けていくのには何が必要か。明確になってきた。
“夢”というだけでは済まなくなり、叶える為の行動。
より現実に引き寄せなければならない。
でも遊び心は忘れずに。ソラマメらしく歩んでいけたらなぁと思う(^-^)/
今年もお世話になりました。
2013年もソラマメをどうぞ宜しくお願い致します!!