公演が終わってから約10日。
いつも早く書こうと思っているのにいつもこんな感じ(^^;;
まぁでも…日が空いて客観的に書けるんじゃないかと…なんだかんだでいつも前向きに捉えてしまうので…
次回もこんな感じでしょう!(笑)
これが私のペースなんだろうな。
こうして人間は自分の本質を知る…
変な始まり方ですみません(−_−;)
◆セットリスト◆
http://notes.io/7C4
↑今回、いつもに比べなるべく詳細に記しました。
今回の内容は雰囲気とか表情で伝える部分が多く、字にすることにより
「あぁ、そういうことだったのね」
と今になって分かることもあるかもしれません。
今から本公演について振り返っていきますが…
まずはやはり梅田の剥離骨折のことでしょうか(^_^;)
公演の12日前、彼女は階段を踏み外し左足を怪我しました。
彼女が一番焦ったと思いますが、
私も負けないくらい焦りました(笑)
でもその頃、お互いあまりいい調子ではなく…まぁ仕方ないとどこか開き直ることができた。
内容は決まっていた…私の頭の中で。
DMやメルマガを送る関係であらすじはできていたものの、実はこの段階でまだ台本が書けていなかったのです。
書けてないというか、時間を作れず遅くなってしまった。
詳細に言えば…梅田が怪我したちょうどその時、まさに書き始めるところだったのです。
不幸中の幸いなのかはわからないが、怪我後に書き上げたので…無駄な作業はなかったです。
時間がなかったこともあり、当初決めていた内容に【梅田の怪我】を付け加える…という感じになったのですが…
その時点ではうまくまとめたな、と自信はあったのですが…
前日に会場の“秋田犬”でリハーサルをさせてもらった時のスタッフさんの反応を見て…不安になりました。
「ヤバイ、今の梅田の姿って滑稽なんだ」
私は見慣れてしまったせいもあり【足を怪我しているだけ】と判断していたが、
初めてその姿を見る人にとってはそうは見えない。
「どうしちゃったの?」
梅田…というキャラクターもあると思うが、明らかに思わず笑ってしまう状況だったのです。
今回の内容はシリアスにしたかったので(ライブ最後のオチに繋げる為にも)ゾクッとなる雰囲気にしたかった。
気にしないようにしていたが…不安になってしまった。前日に。
なんでもっと考慮しなかったのだろう、時間がなかったからというせいにして見ない振りをしてしまった自分やにとても後悔した。
ライブ本番は「やるしかない」と意外にも物凄く落ち着いてできたのですが…
正直、やっていいのか迷うくらいでした。不安定になりました。
作り手がブレてしまうと当然梅田にも影響する訳で…
一番不安なのは梅田だとわかっていたのですが…。
ライブ公演は、ほんと恐いです。
構成や内容を受け入れてもらえるかどうか、本番を迎える前いつも不安です。
ただ…だから練習が必要で。
内容に自信を持つには練習しかないのですが…それに十分に費やせなかっことを悔しく思います。
けれど、お客様は素晴らしいですね。
見ようとしてくれました。私達が用意してきた物を真剣に見ようとする空気が伝わってきました。
お客様も不安だったと思います。梅田の怪我のこと。
「おいおい大丈夫かよ?」と。
でも、ちゃんと “物語” として捉えてくださったんですよね。
そういった空気、そして初日のアンケートで私は救われました。
“今まで見たライブ公演の中で一番面白かった”と書いてくださった方もいて!
人それぞれの好みはあると思いますが、それがその時の自分をどれだけ救ってくれたことか!!
ありがとうございました。
本当にありがとうございました(>_
前置きはこのくらいにして、次から本公演の内容を更に詳しく振り返ります。
① Who are you?
今回は “物語” を作ろうと思っていた。
第4回定期ライブ公演『となりにトトロ』と第5回定期ライブ公演『歌謡サスペンス劇場』を足して2で割ったようなイメージ…
ソラマメにおける【今の状況】で作るのではなく、設定を変えて物語を創作したいと思った。
主人公は梅田園美と弓削麻美子にかわりはない。
…当たり前だ(^^;;
なのでいつもその1対1でしかないのだが…(歌謡サスペンス劇場は第三者がいる設定だったけどね)
狭そうで色々できる。
いつか行き詰まる気もするのだが、何か一つ見つかると広がりを見せるんだよね。
さて、今回アンケートで
「曲が先だったのか、それともライブ構成が先だったのか」
という質問をいただきました。
お答えしましょう!
曲です!!
…簡潔に言えばそうなのだが、
今回の公演の内容を上記のイメージで考えていた私は、
昔思い浮かんでいた『Who are you?』というワンフレーズしかない曲を思い出した。
どのくらい昔かというと「星のない夜空に」を作った頃。
それと一緒に思い浮かんでいた気がする。なのでもう10年前くらい。
今回やるにあたってメロディは結果的に変わっていったんだけど…
この曲のイメージでライブ内容を考えようと思った。
『あなたは何者ですか?』
やはりオチ的には梅田が◯◯だったという方が面白い。
それで…カモメに行き着いたと(笑)
(それについては後ほど経緯を説明します)
曲自体は、確かライブ内容が決まってから詞を書き始めたのだが、
『Who are you?』というフレーズだけ共通にして、中身はメロディの印象で書き上げた。
“エロい曲” にしたかった!(笑)
ソラマメが歌うにはどうなのかという迷いもあったが…
いやいや、私達はミュージシャンだから!と自分の中で宣言して書いたのです。
いつもながらなかなか書けなかったが、なんとかまとまった。
もう少しサウンド的には頑張らないといけないが、曲自体には満足しています。
②カモメの恩返し
梅田が何だったら面白いか…
似てる動物はいっぱいいるけど(笑)
意味を持たせないと意味がない!
前回の公演のアンケートに
「今回は弓削ちゃんが(梅田に対して)思いを伝える方だったけど、逆も見てみたい」
というような内容をファンの方からいただいて…
それがずっと頭にあったんだよね。
かと言ってそういうのは前回やっていたので同じような事はできない。
違う形で表現できないか。
そういうようなものが結びつき、
『鶴の恩返し』がモチーフになったのであります!
でも何故梅田は鶴でなかったのか…
それは皆さんご周知の通り!
彼女はどう見ても鶴じゃないよね(笑)
でも何故カモメなのか!?
私の中でカモメって夏のイメージで、梅田のフォルムに合うこと、そして渡り鳥であることから選びました。
弓削の最後のセリフ
「秋には戻ってこいよー!」
『ソラマメッセ’14』までには帰って来てくれないと困るので(^^;;
そういうことも踏まえカモメになりました。
で、
実は…
ソラマメの中ではリベンジの意味合いも含まれていました。
渡辺真知子さんの『かもめが翔んだ日』を使用させて頂くのは、実は今回で二度目だったのです。
あれは忘れもしない『ソラマメッセ’09』
副題が 〜海の日、カモメが飛び立つ〜 でした。
まだ【ライブ公演】というスタイルが確立できていない頃、
今思えばなんとなく起承転結をつけてなんとなく形にしてしていた頃…
その頃の単独ライブで使用したのです。
使い方は全く同じ。
梅田が最後に翔び立つ…だったのですが、
羽を忘れた!!
梅田自身がせっかく作った羽を本番当日家に置いてきてしまったのです。
昼公演のみだった為、時間もなく代わりを見つけられなかった…
どうしたかは思い出したくない(^_^;)
それで “いつか使うかもしれない” とその羽は保管。
来た。
その時がついに来た!
5年後に来た!
そんな隠れた思いもあったのです。
単純そうで色々な思いが詰まってた “カモメ案”
果たしてリベンジはできたのか!?
よかったらこの梅田のブログをお読みください。
『日々うめだ 2014/7/29』
http://s.ameblo.jp/mame-company/entry-11901446955.html
…なんの因果だろうか( ̄◇ ̄;)
③ライブ構成
今回、挑戦したことが二つある。
⒈ 梅田視点にした
ああいうオチなら、いつもなら弓削視点で始めるのが妥当なのだが
それじゃあいつもと代わり映えしない!
ということで梅田視点にしてみることによって、少し印象は変わったかなぁ?と思います。
⒉ タイトルバックを入れた
いつも定期ライブ公演では入れないけど、
今回は【プロローグ】から【ライブ、スタート】まで雰囲気を壊したくなかったので入れてみました。
テレビドラマのような感覚で。
スクリーンを敢えて使わず映像を流す。
“夜の海”に見えたかなぁ?
タイトルバックを入れることによって私達的にも気持ちが途切れず一曲目の『宴』に行きやすかった。
その『宴』という曲だが、ライブで演奏するのは数年ぶり。
ライブ公演、というスタイルになってからは歌ったことがなかったと思う。
「なんかちょっとアレかなぁ?」
という感覚があり…
“アレ” というのが何なのかはうまく説明できないが、感覚的なものというか、今のソラマメには合わないかな〜みたいな。
けど今回プロローグの雰囲気が途切れることなく、けどそこまで引きずるとライブがライブとして見れなくなる…ちょうどいい塩梅の曲はないかと思っていたところ『宴』がハマったんですよね。
アンケートでお一人この曲を大変気に入ってくださった方がいて、そして自分達も久しぶりにやってみて悪くないなぁと思ったことから、この夏他のライブでも演奏するかもしれません!
単純。(笑)
④最後に
このライブ公演が行われた一週間後、
『第4回ポップフェスティバルin町田2014 決勝大会』において、
私達ソラマメはグランプリを獲得しました。
今まであったあんな事やこんな事、無駄に思えたそんな事が、
一気に報われたような…そんな気分になりました。
また始めていくきっかけをいただけたのは事実です。
今回この“ライブ制作メモ”をまとめるにあたり、目を通した過去の記事。
その中のどこかの文が今も全く変わらない気持ちだったので、それを抜粋して終わりにしたいと思います。…いつの記事だったのかわからなくなっちゃったけど…すみません(^^;;
最後まで長々と読んで頂いた皆様、ありがとう!
次はいよいよ第7回単独ライブ公演『ソラマメッセ'14~やっと大安だョ!全員集合~』です!
やっと来てくれた“大安”にふさわしいライブを作れたらと思う。
今後ともソラマメをよろしくお願いします!
「あくまで理想の話だが…
ソラマメのライブ、そして音楽は、さまざまな価値観を持つ人々から見て、聴いて、何かしら一つひっかかればいいなぁと最近は思う。
全部を受け入れてもらうのは難しい(でも受け入れてくれる人も増やせねばならぬが)。
歌だけでもいい、ライブ構成でもいい、雰囲気だけでもいい!
『まめずかん』でもいい!(笑)
皆さんと一つは共有したい。
表現する者、もの作りをする者として、それは諦めないで活動したい。 」