チキン調教師の朝は早い。

  • 更に小話続きです!

    もうすぐサイファー誕生日ですね!なにか描きたい…!

    以下エロ注意です。





    ゼルが、いた。
    こちらに背を向けるブースで、シャワーを頭から浴びていた。
    時折髪を掻き揚げているのが見える。

    体中の血液が急に沸き立つ。


    ちょっとからかってやるだけだ。
    そう、いつもと同じだ。

    妙に高揚する自分にそう言い訳し、そっとゼルに近づく
    冷たいタイルの上を歩いているのに、体が熱くなるがわかる。
    ゼルは激しく音を立てる水音のせいか、すぐ後ろまで近づいたサイファーにまったく気付いてはいないようだった。

    サイファーは目の前に立つゼルを上から下まで舐めるように見つめた。
    小柄ではあるが、無駄なものをそぎ落としたような締まった体がそこにあった。
    うっすらと筋肉の筋が皮膚から浮いているのが妙に艶かしい。
    そっと括れた細い腰から目を離す事ができない。
    肌の上を流れ落ちる水が、差し込む月の光を反射して美しいハイライトを放つ。

    自身の腕の中におさめたい。それは腕の中にピッタリと納まるような気がした。
    心の隙間が埋まったときのように。
    そう思ったとたん、思わず後ろから圧し掛かってしまった。
    目の前のチキンをちょっと脅してやるだけだ。
    再びそう自身に言い訳をした。
    ゼルはといえば、突然後ろに迫った物体に、驚いたように体をビクリと震わせ、瞬間的に後ろを振り返ろうとした。
    そのゼルの耳元に、サイファーの声が投げかけられる。
    「静かにしろ」
    ゼルはサイファー!と驚いたように口に出すと同時に、何すんだよ!!と怒りをにじませた。
    「黙らねぇと潰すぞ」
    サイファーはそう言うと、ゼルの前方に手を回してソレを手の中に収める。
    ふざけんなよ!とゼルが続けようとしたとき、サイファーは掴んだ手に力を込めて脅しではない事を体にしらしめる。
    ゼルは途端に息を詰め、体を強張らせた。
    流れ落ちるシャワーの音が、しんと静まり返った部屋の中に響き渡る。
    しばらく静止したまま探りあいをしていた両者であったが、ゼルの抵抗が止んだとふんだサイファーの手が、ゆっくりと動き出した。
    掴んでいたソレを先ほどとは違い、揉む様にしてやると、固まっていたゼルがビクリと肩で反応をよこした。

    からかってやるだけだ。自分の心をかき乱すこの男に一泡食わせてやりたいだけだ。

    何度も自分に言い聞かせ、ゼルの首に口を当てる。
    ゆっくりと吸い付いて、舐め上げる。
    ゼルは自身に急に起こった事態をまだ理解できていないようで、指の先まで固くなり、なされるがままだ。
    サイファーは抵抗がないのをいいことに、ゼルの体にあいている手を這わせ出した。
    張り詰めた皮膚を撫で、攻撃の意思がない事を伝える。
    ゼルがそっと詰めていた息を吐くのが分かった。
    それと同時に、揉むようにしていたソレを、しごく様な動きに変化させる。


    ちょっと短いですが、続きます
    取り急ぎ失礼しましたー!
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