お久しぶりです。
すっかり更新ペースが落ちてしまい反省中です。
オペオムも完全にログイン勢になってますが、もうすぐサイファーLDくるので、そこでなんとか復帰したいなと思ってます。
ぶんまわすぞ~!
推しのイベントくらいは楽しみたいですよね!
さて、小話の続きがようやく完成しましたのでよければ以下よりどうぞ~!
「サイファー!?な、なんでここに…?」
俺は居るはずのない男を凝視すると、自分の格好に気付いて急いでシーツで体を隠した。
「うるせえよ」
サイファーは冷たい声で俺の疑問を叩き落とすと、ゆっくりとこちらに歩いてくる。
そうして、俺のシーツを勢いよくめくった。
「そんなに女に入れたかったとはなあ」
俺の隣に転がるピンクの物体に目を遣って、顔を顰めて俺を睨んだ。
そして、大きくため息をつくと、ベッドの縁へとドカリと腰を下ろす。
俺は驚きのあまりそんなサイファーを目で追う事しかできなかった。
だが、先ほどのサイファー言葉がようやく頭に入り込んでくる。
女?俺が女に入れたいって?
サイファーが何か勘違いしているとようやく理解すると、俺は前のめりになりながらサイファーに声を掛けた。
「違うって!これ見ろよ!」
そう言って、俺は脇にあったピンクのそれをサイファーへとほおり投げた。
サイファーは不快そうな顔をしながらそれを受け取ると、じろりとそれを観察する。
すると何かに気付いたようにピクリと目が開いた。
入り口を見て、女性の形の物でないと気付いたようだ。そして今度は疑問に満ちた目でそれを見つめている。
「俺いっつも入れられてるから、入れる方の感じってどんなんかなって思ったんだよ!」
そうサイファーに投げつけると、先ほどごみ箱に捨てたパッケージを拾って、サイファーに向かって開いて見せる。
『本物完全再現!まるで本当にしているような体験!』
記載されたキャッチフレーズと共に派手なパッケージがサイファーの前に晒された。
それを横目で見ていたサイファーは目を眇めると、
「貸せ!」
そう言って身体を伸ばして俺の手からパッケージをひったくった。
「今更…女の子としたいなんて、思ってねーよ…」
眉間にしわを寄せながらパッケージをなめるように読むサイファーに、俺はぽつぽつとそう零した。
しばらくして納得したらしいサイファーはパッケージをゴミ箱に投げ捨てると、俺へと向き直った。
「嘘は言ってねえみたいだな」
そう言うと、腕を組んで少し黙って考え込んでしまった。
次に出た言葉がこれだ。
「アナルがどんな風か試したかったってことだな?」
「あ、おう…」
事実だが、改めて人にそう言われると、なんだか恥ずかしい。
言葉に詰まった俺を見ていたサイファーはベッドの縁に腰掛けたまま、急に自分のベルトを緩めだした。
「何すんだよ…?」
サイファーが何を考えているのか分からない。
「『本物完全再現』かどうか確認してやる」
真顔でそう言うと、緩めたテーパードパンツから既に立ち上がりかかっているそれを取り出した。
「え!は?てか起ってんじゃん!」
何がなんだか分からない俺が驚いてそう言うと、サイファーはフンと鼻を鳴らしながら答えた。
「お前が自分でヤってるとこ見て平気なわけねえだろ」
そう言うと、先ほど俺が渡したピンクのそれを自身に押し当てだした。
それを見て、俺はようやく大事なことを思い出して「あ!」と声が出てしまった。
「なんだ」
挿入しようとしていたサイファーが、うるさそうにこちらをみる。
「お、俺さっき中だししちまって…」
その事をすっかり忘れて投げ渡していたのだ。
もちろんサイファーが挿入しようとするとは思いもしない。
だが、サイファーはなんだそんなことかという顔をすると言葉を続けた。
「こちとらいつもおまえのモン飲んでるんだぞ。そんな事気にするかよ」
むしろ興奮するぜ、とそう言って、サイファーはついにぐぷりと音を立てながら熱芯の先をその中に押し入れた。
途端に中から自分の出した物がこぼれて、俺は居たたまれない気持ちになる。
「へぇ…なるほどな」
サイファーは片眉を上げてピンクのそれを見つめた。
そうして俺のぬめりを借りながらサイファーは奥まで自身を押し入れた。
全部入れても収まりきらなかったそれに自分とのサイズの違いを意識しちまうのは仕方ないよな?
そうこうする間にも、サイファーは無表情のまま右手を動かしている。
いろんな角度で押し上げたり、速度を変えて扱いたりしているのを見て、俺は堪らない気持ちになってくる。
いつもあの芯棒で押し上げられているのは俺なのだ。
エロすぎだろ…直視できねえよ…。
俺は目を伏せて、サイファーに声をかけた。
「気持ち良いのか?」
「あぁ、まあな」
その言葉に、ドクリと心臓が強く打った。
気にしないフリをして、言葉を続けた。
「ホンモンっぽいのか?」
「いや、全然違うぜ」
サイファーはそう答えた。
二つの答えが何を意味しているか。
俺との行為は「良くない」って事だ。
だってそうだろ?
ホンモン(俺)ではぴくりともしない奴が、ホンモンと全然違うアレが気持ちいいっていったんだ。
やっぱり身体の相性って奴があったのだ。
「そうかよ」
俺は、声が震えないようにするのが精一杯だった。
サイファーがどんな顔をしているのかなんてもう恐ろしくて見れない。
だが、サイファーは敏感にも俺の変化に気付いたようだった。
「おい、何青くなってやがる」
そう言ってピンクのそれから自身を抜くと、様子のおかしい俺をのぞき込んだ。
だがそのサイファーを避けると、俺は心に浮かんだその一言を口からこぼした。
「やっぱ、ホンモンよりいいのか?」
力ない言葉だったと思うが、サイファーは意味をくみ取ったようだった。
俺の顔をぐいと持ち上げて、無理矢理自分の方へ向けさせた。
「俺の知ってる本物はお前しかいねえけどな」
そう前置きして、再びピンクのそれを手に取ると、自身へとあてがった。
「いいか、まず一番違うのは温度だ。お前は体温高いからな。こいつは冷たすぎる」
そう言うと、再び先端を中へ押し入れた。
「締まりはまあまあだが、お前のとは全然違う。体鍛えてるお前のここは喰い締められるくらいすげえぜ」
そう言うと、俺が入れてすぐにノックアウトされそうになった部位に出し入れしている。
目の端でそれを見て、ついに俺は股間がはっきりと熱くなるのを感じた。
だがサイファーは至って真剣だ。
「中もまあそれっぽいが、腹圧が全然ねえな。ただのやらけえ筒に出し入れしてるみたいで面白くねえ。俺が入れると押し戻そうと抵抗する圧力がいいんだがな」
そう言うと、顔色も変えずに続けた。
「最後にこれだ」
そう言って、押し入れた筒の奥をぐいと押し上げた。
外側のピンクのシリコンが、サイファーの押し上げを受けて盛り上がる。
「この奥が無い。この奥に狭くて吸い付くようなとこがあんだよ。感じてるとガンガン絡みついて窄まる、お前の一番好きなとこだ」
サイファーは分かるだろ?と言わんばかりにこちらに話をふってくるが、全く心当たりがないので答えに困ってしまう。
「そ、そんなとこあんのか?」
俺は思った通りを言ったのだが、サイファーは俺が羞恥から話をはぐらかしたと思ったようだ。
「よく言うぜ。奥に入れてちょっと揺すってやるだけで声にならねえくらい感じてやがるくせに」
サイファーはからかうようにそう言うと、ゆっくり自身を筒の中から抜き去った。
充血して熱くなったそれをちらりと見てしまった俺は、サイファーのからかいもあってカーっと身体全体が熱くなった。
サイファーはというと、さて、と一呼吸おくと、俯いたままの俺をそのままベッドへ押し倒した。
「それで?なんで『本物』を確認したくなったか聞いてなかったな」
ぐいっと顔を近づけると、口をつぐむ俺のそこをぺろりと舐め上げた。
「言わねえなら酷くなるぜ」
サイファーはそう言って、時折見せる残酷な表情を浮かべた。
この顔をしたときのサイファーは、大体激戦帰りで興奮していたり、嫌なことがあったときのもので俺も何度か被害にあったことがある。
俺が何と言おうか迷っていると、サイファーが俺の首元に噛みつくようにキスを始めた。
そうしてそれは次第に下におりてきて胸の辺りを舐め上げ始めた。
サイファーの過剰な責めたてが始まりつつあった。
これは素直に従った方がよさそうだ。
俺はそう判断すると、胸元のサイファーに声をかけた。
「だってよ、あんた…俺としてても全然良さそうじゃなかったからよ」
小さな声でそう言うが、サイファーは答えを聞いても動きを止める気はなかったらしい。
キスは乳首へと達し、そこを舐め始めた。
「あ…」
先ほどのサイファーの自慰を見て熱くなりかけていた身体についに火がつきだす。
それを知ってか知らずか、サイファーはベッドの隅でほったらかしになっていたローションを手に取ると、俺の後ろに指を入れ始めた。
「っ…ぁ…」
巧みに後孔を責められ、俺はすっかり降参状態だ。
ちらりとサイファーを見ると、あいつのソコも臨戦態勢のままで、入れる気なのが分かった。
何度も後をかき回されて、ついにサイファーが覆い被さるように挿入を開始した。
俺のアナルに挿入の圧力がかかる。
サイファーが言っていた『喰いしめられるくらい凄い締め付け』というやつだ。
なんとか力を抜いてそれを逃がすと、挿入を果たしたサイファーが俺に声をかけてきた。
「やっぱ本物は違うな。気持ちいいぜ」
思いがけない言葉に、俺は素っ頓狂な声で返事してしまった。
「え?」
「俺が良いかどうか知りたかったんだろうが」
サイファーは少し不満そうにそう答えた。
「あ、おう。あんたいつも眉間に皺寄せてるし…いまいちなんかなって」
それを聞いたサイファーは、はーーと深い溜め息を吐く。
「なーーーにがイマイチだコラ!イキそうになってんの歯ぁ食いしばって堪えてんにきまってんだろが!!」
「!」
俺は驚いて目を見開く。そしてとっさにもう一つの疑問が口をついた。
「だ、だって全然イかねえじゃん!?」
「何いってんだ、イってるに決まってんだろ!お前、最後訳わかんなくなってる事が多いから記憶が飛んじまってんだよ!」
そう大声で言い切ると、サイファーは腰を動かし出した。
「よーーーくわかった。今日はきちんと分からせてやるからな!」
そう言うと、俺の弱いところを責め出す。
「あ!…ああっ…!」
その日、俺はなかなかイかせて貰えず、焦らされ記憶もはっきりしたまま、サイファーの『どれだけ俺の中が気持ちいいかという感想』という名の言葉責めを聞かされて、存分に悶えてのたうって、そうして最後に吐精を許されたのだった。
□□□
すっかり日も傾いた頃、俺はベッドからむくりと起きあがった。
隣にいるはずのサイファーはそこにはおらず、とりあえずホッとする。
そうして再びベッドに身体を預けると、先ほどは凄かった…と記憶を反芻する。
結局、全て俺の勘違いだったのだ。
最中のサイファーはいつもとは違い(いつもは俺の記憶がないだけかもしれないけど)、俺が妄想した通り、切なそうに快楽に身を浸していたし、確かに何度も達していた。
そこまで考えて、ふと中で出されたことを思い出す。
急いでそこを確認するが、すっきり綺麗になっていた。
よく見ると隣にはピシッと整ったシーツと脱ぎ散らかしたはずの服が畳んで置いてある。
いつもは全然気付かなかったが、今日はその事にようやく気付くことができた。
よく考えれば、俺が寝ている間に、サイファーはいつも処理をすませてくれていたのだ。
サイファーを信じきれなかった自分が不甲斐ない。
オナホで試そうなんて考えた自分が浅はかだったのだ。
そういえばあのピンクの物体はベッドからなくなっていた。
おそらくサイファーがベッドを片づける際に廃棄したのだろう。
本当に申し訳ないことをしたと肩を落とす。
俺はベッドから立ち上がると、リビングへ行くために畳まれていた服を身につけようとした。
その時にふと違和感に気付く。
いつもローションの入っているベッドサイドの棚の扉が少し開いていたのだ。
サイファーが閉め忘れたのか。
何か妙な予感がしてそっとそこを開けてみる。
するとそこには、ローションと共にあのピンクの物体がしっかり洗って保管してあったのだ。
「今晩それ使うからな。捨てんなよ」
背中にかけられた声に驚いて振り返ると、先ほどと同じようにドアにもたれたサイファーが、戸棚を見て驚く俺にそう声をかけた。
そうして手を筒の形にして、ニヤニヤと笑いながら、上下に動かして擦るマネをする。
間違いなく、俺に使う気だ、あいつ。
俺は先ほどの気持ちを訂正すると共に、ちょっとした興味でこんな物を買ってしまったことを深く後悔したのだった。
おわり
ゼルとサイファーを穴兄弟にしたら面白いかなと思って作った話です。
最後はきちんと行為を書くつもりでいましたが、短編のつもりが意外と長くなってしまったため短めでまとめてあります。
次回は中編くらいのを書きたいと思っておりまして、10年くらい前から書きたいな~と思っていた話になります。
ほんとは話の展開と相まってサイファーの誕生日に完成させたいのですが、今のペースでは無理そうなので大幅にずれ込む予定です…。
早いうちに手をつけたいと思います~。
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拍手押してくださった方ありがとうございます!
なかなか更新できず申し訳ないですが、やる気はいただいております!ありがとうございます!!