あけましておめでとうございます。
新年早々、財布を落としバタバタ&体調を崩しまして早くも今年の運勢は波乱に満ちそうです…。
皆様は良い年になることを願ってます…!
さて別の話になりますが、サイゼル企画の「しろくまのひよこパンツ第3回」に
参加させていただきましたのでご紹介させていただきます。
今回はギャグ+ちょっといい感じのサイゼルという感じになっております。
前半4コマ漫画で後半その続きのストーリーになっています。計6Pです。
久しぶりにキスシーン描きまして、ああ…サイゼルのチューいいわぁ…となりました。
今回もとっても楽しく描くことが出来ました。
どうしても年末年始しか描く時間が無かったので短めになってしまったのが心残りです。
こんな感じのです。
詳細は主催のくぅ様のピクシブもしくはツイッターよりご確認くださいませ!
www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=76954303
くぅ様 pixivのサイゼル企画詳細へ
(アドレスバーにコピペでどうぞ)
私事ですが、イラストや漫画をもっと描きたいなあと思うんですが、私生活の関係であと2年はイラスト描くの難しいのでもやもやしてます。
長期休暇に何枚かかけるか…?という具合です。
最近手癖で描いてるので、もう一回骨格勉強しなおして絵柄も含めてアップグレードしたいんですが、当分はこのもやもやが続きそうです。
さて話は変わりまして、体調を崩している間に考えた小話をまた書いていきたいと思います。
今回は普段とは違って、サイゼルがお互いにあまり良く思っておらず、体の関係から始まるお話です。
あまりガッツリかくつもりはありませんが、次回からR-18になります。
ゼルが名前無しモブとちょっと体の関係ありです。
中編いくかいかないかくらいになる予定です。
上記よければご覧ください。
バラムの外れの演習場。
そう聞けば、バラムガーデンに在籍するハイティーンの男子生徒なら、思い当たる暗黙の了解がある。
その演習場はバラムガーデンが屋外演習用に用意した施設でモンスター相手の戦闘や、屋外の潜伏ミッションなんかが練習できる施設で、側に宿泊用の結構立派な建物があるんだ。
どうもホテルの居抜きらしく、部屋の感じは清潔だけど、ガーデンっぽくないよなというのが多くの生徒の感想だ。
そこは元ホテル(多分な)ってだけあって、いろんな部屋があるんだけど、その中にダブルベッドの2人部屋があるんだ。
部屋はリフォームされていて浴室がない。
共同風呂があるだけで(だけどすげー広いんだぜ)、残念ながらトイレも無い。廊下の共同トイレを使用しなきゃなんねえ。
つまりどういうことかっていうと、プライベートが全然無いんだわ。
そんで、俺たちは戦闘で興奮したまま部屋に戻るだろ?するとどうなるか。
そりゃ、シたくなる。
高ぶった体を慰めたい。
個室が充てられた運のいい奴はいいんだ。
だけどダブルベッドの部屋を充てられた奴は…お互いにルームメイトに見られながら自慰しなきゃいけねえっていう悲しい事が起こるわけだ。
それでいつからか、ダブルベッドの部屋が充てられた時には暗黙の了解ができた。
『ルームメイトと抜き合いをする』
ってやつだ。
たまに本番までいく奴もいるとか(マジかよ)。
それで、俺、ゼル=ディンは今回の演習でこの部屋に当たっちまったって訳。
実は初めてじゃなくてさ、前にも数回あるんだ。
それで確信したんだけど、この部屋絶対小柄な奴が選ばれてるわ。(認めたくねーけどな)
前に当たったルームメイト達もみんな小柄な奴だったからな。イラつくぜ!
まあ理屈考えりゃ、ダブルベッドを少しでも広く使おうとすりゃあそういう采配になるのは分かるんだけどさ。やっぱムカつく。
それ以前に、SeeDは個室を割り当てられるはずなのに不思議だ。
前回はまだ俺が学生だったから分かるけど、今回は絶対個室だと思ったんだけどな。
まあ、演習の最初に全員でする合同ミーティングの時に、前に一緒の部屋になった奴がいたから今回もあいつと同室なのは間違いない。
お互い分かってるから気も使わないし、その…前シた時も気持ち良かったし。
俺は軽い気持ちで、充てられた部屋へと向かった。
荷物はガーデンから演習前に直接部屋へと運ばれてるから、手ぶらで楽なもんだ。
俺は訓練で程良く疲れた体をマッサージしながら、部屋のノブへと手を掛けた。
ガチャリと開いた先には人の気配があった。
既にルームメイトが来ていたのだ。
「あ?」
サイファーがいた。
「あ、わりい部屋間違えた」
俺はそっとドアを閉めた。
魔女戦以降、ガーデンに戻ってきたサイファーとは未だにぎこちない関係が続いている。
今回の演習にも参加してるのはミーティングで知ってたけど、特に関わり無かったし。
俺は急いで配られた用紙を見直した。部屋番号が書かれたその紙には、317号室と書いてある。
目の前のドアを見る。
「合ってる…」
ということは、答えは一つだ。
俺は再びドアを空けると、コートを脱いでいたサイファーに声を掛けた。
「あー…アンタ部屋間違えてるぜ」
そうして、今度は自信満々に部屋に入った。
「お前この部屋か?」
「ああ、ここ317だから」
「へえ…」
「荷物まだ解いてなくて良かったな。」
「ククク…こいつは面白いことになった」
会話が噛み合わないサイファーにイラつきながら、言外に早く出てけよというオーラを出す。
だがそんなものに怯むサイファーではない。
「奇遇だな俺もこの部屋だ。よろしくな、チキン野郎」
そう言ってニヤリと笑ったのだ。
■■■
ベッドを占領するサイファーと距離を置くため、少し離れた椅子に腰掛けながらチラリチラリとサイファーを盗み見る。
なんで俺がSeeDなのにこの部屋を充てられたのかようやく理解できた。
サイファーと同室に耐えられる学生がいないってことだろこれ!
俺は一応幼なじみだし、立場は未だ学生のサイファーより上だし、デカいこいつと(絶対認めたくねーけど)小柄な俺なら丁度良いって訳だ。
サイファーはベッドに横になって本を読んでる。既にラフな格好に着替えているから、風呂は済んでるって感じだ。
俺は部屋の空気に耐えられず、こちらをチラリともしないサイファーに一応「シャワー行ってくるわ」と声を掛けると、そそくさと部屋を後にした。
シャワーを浴びるとさっきまでの緊張や疲れがするりと落ちて、鈍っていた頭が冴えていく。
そうして、覚えのある感覚が下半身から沸き上がってくる。
そういやあサイファーはあの部屋の暗黙の了解を知ってるんだろうか?
どっちにしても俺が知らない振りして、とっとと寝ちまえば何にも起こらねえ。
熱くなってきた体は…気合いで押さえ込むしかない。心頭滅却すればってやつだ。
そうと決まれば話は早い。
今度は頭から水をかぶると、勢いよく風呂場を後にした。
部屋に戻っても、サイファーはまだベッドで本を読んでいた。意外と読書家なのか。
だけど、ど真ん中に居座られるのはいただけない。明日も演習があるのに、床で寝るのはごめんだ。
「なあ、ちょっと寄ってくれ、俺もう寝るからさ」
サイファーの正面に立ってそう言うと、ようやくこちらへ視線を寄越した。
そうして、無言で俺の寝るスペースを空けてくれる。
マジか。嫌みの一つや二つはあるかと思ったから意外だった。
「サンキューな」
そう言ってベッドへと入ると、サイファーが居たからか既に少し暖かい。
もしかして暖めてくれてたとか?いや、まさかな。
さっきの行動もあって、意外と良い奴なのかと油断していた俺に、恐れていた言葉が掛けられる。
「おい、お前この部屋のルール知ってんだろ」
恐る恐るサイファーを振り返ると、本は既にベッドサイドに置かれていて、片肘をついたあいつがこっちを見ていた。
続きます
今回の話は、できるだけ原作のサイファーとゼルの感じを出したいと思って書いております。
普段の私のサイゼルはお互い大好きなので、その感じは今回は出さないよう挑戦していきたいと思います~!
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拍手ありがとうございます!
早めに更新できるよう頑張りますので、また遊びに来てくださいませ~!