今回、この“ライブ制作メモ”を書き上げるのに時間がかかってしまった。
というより、書こうと思い立つまでに時間を要した…のが正しい。
自分の手応えと結果(動員)が伴わないのはこれほどしんどいものか…
隠したいとこだがこれは“ライブ制作メモ”であり、興味がない人は見ないだろうから知られなくて済むが、逆に興味がある方にはありのままを伝えたいので…
そして何よりも、自分自身がそれを噛み砕き飲み込まないと先に進めないので…
敢えて記す。
が、こうして書いていても苦しい。
それなりにやった、頑張ったのに…
これじゃ昼・夜二回公演の意味がない、一回でよかった。
去年を上回れなかった。
CDを6月16日に出して以降の活動にも手応えを感じていた分、こうなってしまったことが本当に悔しい。
しかし…
敗因もわかっている。
ソラマメッセ’13の本番当日が近づくにつれ、それが浮き彫りになっていった。
動員が全てじゃないのもわかっている。
実際ご来場頂いた皆様が楽しんでくださったのは感じていたので…
だから尚更悔しかった。
仕方がないのは承知だが自信をなくした。
「それなりにやった、頑張った」じゃダメなんだ。
全然足りないのだ。
実力がない…
人気がない…
はたまた“見に行こう”と思うまでの魅力がない…
この現実は嫌でも受け止めるしかない。
ここでやめるのか、それでも続けるのか…
未だ半端な気持ちが、これを完成させることによって少しでも明確になればなぁと思う。
そしてここから先は、『ソラマメッセ’13』の内容に関することだけを述べていきたい。
いつもながら偉そうな文面で。
興味のある方はお付き合い頂けたら…と思う。
①内容決め
今回も昨年のソラマメッセ同様、タイトルが先に決まっていた。
『またまた仏滅だョ!全員集合』
今年も奇しくも “仏滅” だった。
2013年11月3日は仏滅だったのである。
ここら辺の時期に開催したかっただけなのだが、会場の「秋田犬」さんはこの日しかもう空いてなかったこともあり11月3日に決定。
それに【ライブ公演】という形を取り始めてからちょうど2年になる日だった。
なんとなくの運命を感じつつ、はっきり決めていたのは「今年もくろまめを出す」ことくらいか。
“くろまめが囚われている”
あの冒頭のシーンだけが思い浮かんでいた。
その画がどうにも面白く…(笑)
そのイメージだけで今回もいける、と確信が持てた。
本番が近づくにつれ、宣伝の意味もあったが『くろまめの大逆襲』というサブタイトルを付け加え…そこから広げていきたいと思っていたのだが…
そんなに甘くはないわけで(^^;;
いざ明確に内容を決めていこうとなったらそれだけじゃ進まないのである。
前回のライブ制作メモ、もしくは【宅配ライブ公演】を御覧いただいた皆様はご存知かと思うが、
その頃ソラマメの中で “半沢直樹” と “あまちゃん” がブームだった。
いや、私達だけじゃない。世間でもブームだったと思う。
ソラマメッセをやる時には両方ともドラマ自体終わっている事はわかってはいたが、
梅田と色々話しているうちに
「あまちゃんのオープニング映像を作らないか」という話になった。
梅田がアキちゃん役でジャンプしてたら面白い…と。
結果的にソラマメッセのエンディングで使用しているのだが(期間限定で動画を上げているので興味がある方は御覧ください)
それをやろう、との話になり。
が、それをどう繋げるのかは何も決めておらず、でも何とか入れられないかと考えていた。
でも実際台本制作にあたり…ネックになったのは確かだ。
繋がらなければ意味がない。ただ作りたいだけではダメなのである。筋が通らなければ!
途中諦めかけた。
くろまめが囚われているシーンから何がどうなって“あまちゃん”が入っていくのか…
ぐるぐるした。
けど面白いと思った題材は入れたい!
それも“あまちゃん”は今年がギリギリだろう…来年は使えない!と。
それであーだこーだ考えているうちに…ああなったのである(^-^)
(気になる方は今後更新予定の“ライブ日誌”へGO!
http://soramamedesu.net/)
くろまめの冒頭のやり取りから、“半沢直樹”と“あまちゃん”を入れることが出来た。
これには自分的にとても満足している(笑)
②くろまめの存在
昨年のソラマメッセより登場し始めた “くろまめ”
その頃からソラマメの【ライブ公演】に御来場頂いている皆様はご存知だと思うが、今回で3回目の登場だ。
前回は6月16日のレコ発ツーマンライブの時、その時は共演のオダタマコさんも巻き込んで踊ってたなぁ。
そして今回は“大逆襲”といえども大した脅威もなく、歌いもせず。
彼女達の存在意義とは!?
私自身も忘れそうなので今一度確認しよう(^^;;
・ソラマメの公式ライバル
・地下の住人
・ピアノ弾き語り(連弾)の姉妹ユニット
・クロノスズキ(姉・梅田に酷似)とクロノハヤシ(妹・弓削に酷似、姉のことを“お姉たま”と呼ぶ)
・【シニカルときどきノスタルジア】をテーマに活動中
(因みにソラマメは【ユーモアときどきセンチメンタル】)
・地下の住人を増やす為、たまに地上に来ては勧誘活動を行っている
・元々は地上に住んでいたらしい
くろまめの本質については、昨年の『ソラマメッセ’12』のライブ制作メモを読んで頂いた方がわかるだろう。
今回おさえておきたい所は、地下の住人であり、二人ともソラマメに酷似していることから当人になりすましてライブをし、ソラマメのお客様も巻き込んで地下の住人を増やすことが目的で、ソラマメのライブに現れる…
ことが予想される、という点。
自分で書いてて「なんだそりゃ」と突っ込みたくなるが…
それはさておき今回の単独ライブ公演を書くにあたり、彼女達に頼るのもそろそろかなぁと思った。
アンパンマンとバイキンマンのようにパターン化しても悪くはない気がするが…マンネリ化する可能性もあると同時に、私達も大人であり、そして彼女達も大人であるということ。
今回最初に“くろまめの大逆襲”としたばっかりにそうした展開にしていこうと思いきや…
いや待てよ、と。
彼女達はそもそも逆襲するのかなぁ…
と思ったのである。
一度やった過ちは繰り返しそうにないので、もう“なりすます”ことでさえもやりに来ないのではないだろうかと。
まぁでも…
結果的にハヤシ(妹)は今回こそは成功させようと来たみたいだけど…弓削に見つかり交換条件でハヤシは弓削に、弓削はハヤシになりすまし…今回のライブはそれがわかって終わる…ちゃんちゃん♪
…みたいな内容だったが…
文章にまとめると物凄くチープに感じるな(笑)
こんなチープだけど、ここに行き着くまでには結構悩んだんですよ(^^;;
もうこういう展開にしか出来なかったとも言えるが。
このプロットが決まった後、ライブとどう絡めるか、どう見せるか…が鍵でした。
次いってみよう!
③構成
6月16日以降の数々の【宅配ライブ】で気づいたことがある。
ソラマメッセへの動員には残念ながら繋がらなかったが…ソラマメは “歌” だけでも充分通じるんだな、ということ。
曲を作っている者としてはこれは歓びであり自信にもなった。
単純に演奏や歌がもっと上手くなりたいと思えたし、いい曲をどんどん作り続けていきたいなぁとも思えた。
なので今回は大いに歌おう!と思った。
流れはもちろん大事にしつつ、今歌いたい歌を入れられたと思う。
今回のソラマメッセの内容や構成を決めていく前に、前回のソラマメッセの映像を見直した。
「ゴッチャゴチャしていた」
これが率直な感想。
もちろんそれはそれで面白かったんだけど、“くろまめ” が初登場な分、内容が少し複雑だったかなぁと。
パワーはみなぎってましたがね!(笑)
今回のソラマメッセはもう少しシンプルにしよう、そう思いました。
前回はくろまめがオープニングアクトを務め歌を披露していたので、ソラマメの演奏はその分少なかったのだが、
今回はくろまめの演奏はなかったので前回よりも多く入れられた。
セットチェンジのタイミングなどは前回と変わってはいないのだが、意識的に緩急をつけてテンポ良く進む構成にした…
つもりだ!!
いかがだっただろうか?
④テーマ
今回もテーマというテーマは特にないのだが…
冒頭のくろまめのクロノハヤシ(結果的に弓削なのだが)が世間話をクロノスズキとしていた時にこんなセリフを言っている。
「世の中に出てる大概の作品が “焼き直し” なのよね。」
これは“あまちゃん”の話題をしている時に出てきたものだが…
(ここでひとつお詫びを。昼公演に御来場いただいた皆様には大変申し訳ないのだが…ソラマメは大変緊張していてこの辺りのくだりが上手くいきませんでした…なので非常に伝わりづらかったと思います(;´Д`) ゴメンナサイ)
まさにこれはソラマメへの皮肉です。
【ライブ公演】という“見せ方”はソラマメのオリジナルスタイルかもしれないが、
その中身は…結局何かに頼っている。
ライブで流す楽曲にしろエピソードにしろ…オリジナルではない。
ソラマメの曲にしても「誰かの何かに似ている曲」ばかり…
むしろ自分が作る曲に関しては、オリジナル性は出せないだろうなぁと元々開き直っている部分があるのだが。
そう、ソラマメこそ “焼き直し”の寄せ集めである。
でもそれを僻んでる訳ではなく、むしろ今回のソラマメッセはそれを逆手にとってとことんやってやろう!という気持ちだった。
“あまちゃん”を思い返してそう思ったのもあると思う。
脚本を書いていた宮藤官九郎さんが、オマージュと割り切りとことん遊んでいる様がとても楽しそうに見えた。
元々のオリジナルがわからなくても、当人達が楽しんでいる姿で伝わる。
説明しなくても伝わってくる。
“モノマネ”がそうなのかもしれない。
その本人を知らなくてもモノマネをする側がイキイキとしてやっていると、面白いもんね。
似てるのかわからないし、そのセリフを本当に言っているのかわからなくても、笑えるもんね。
話が少しズレたかもしれないが、
それと似ていると思う。
躊躇せず「これが好きだから」という思いが伝わるのが大事な気がする。
『半沢直樹』を演じていた堺雅人さんは、今放送されている『リーガルハイ』を見ても演じるのが本当に好きそうに見えるもんな。
なので!
今回も『全員集合』というタイトルがついているので、私はドリフをまた入れたいと思っていた。
だが前回が全面に押し出した展開だったので、今回はさりげなく出来ないものかと探っていて。
そして思い付いたのが、
志村けんさんと柄本明さんの “芸者コント”だったのです!
『全員集合』ネタではないけれど…派生してきたってことでお許しを(^_^;)
ご存知だろうか?
今でもたまにスペシャルで放送されている『志村けんのバカ殿様』の定番コントの一つで…
(元々は『志村けんのだいじょうぶだぁ』からだと思う)
志村けんと柄本明が演じるベテランの芸者が、御座敷にも呼ばれず愚痴をこぼし合う…っていう感じのコントなのだが、
これ私大好きで!
それでたまに梅田と話しているとこのコントを始める時があって…
よくわからないノリでうまく説明できませんが…
梅田が柄本さん役、私が志村けんさん。
それでこのやり取りを、くろまめの冒頭のシーンで使わせて頂くことにした。
はい、全くの趣味であります!
わかった人がいたら嬉しいなぁ♪
⑤最後に
今回、台本への手応えは充分に感じている。
だが、もう少し早く書き上げられたらよかった。
今までにないそれまでの“ライブ量”が思ったよりも負担になっていた。
その為、ソラマメッセへの準備が遅れてしまった…。
約2時間の単独ライブ公演だ。それなりの準備期間、気持ちの切り替えが必要だった。
甘く見ていたつもりではないが…結果的にそう思われても仕方がない。
そう、これが敗因の一つだ。
ここまでつらつらと書いてきて…
やはり私は【ライブ公演】がやりたいんだと思う。
凄いしんどいしプレッシャーもあるし面倒臭いし…何故こんなに手間暇かけてやりたいのかは正直自分でもわかりかねるが…
終わった時の充実感、解放感は半端ない。
なので…これからも続けるであろう。
だけどペースは考えたいと思う。
ライブは量じゃない。
少なくとも【ライブ公演】に繋げるのなら尚更だ。質だ。内容だ。
でも宣伝もしなくては。
もっと多くの方に知ってもらわなくてはならない!
【宅配ライブ】と【ライブ公演】
それぞれ違う形だが、ソラマメにとってどちらも必要だ。
うまくバランスを取っていかなければダメなんだと思う。
今回時間はなかったのだが、一曲だけでも新曲を入れられたのは本当によかった!
『ドレミファソラマメのマーチ』
最終的に等身大の曲になった。
演奏面ではまだまだ詰めなくてはならないが、今後様々な所で歌える曲のように思う。
定番化できるぐらいにしっかり育てていこう。
まだあれもこれも書いていないような気がするが、これで充分な気もするのでこの辺で。
このままソラマメを終わりにするのは、やっぱり悔しい。
実力も人気もつけて…
今後も活動していきたい。
来年6月でソラマメは結成10周年だ。
でもそこまでもきっと大変だ。続いている保証なんてない。でも続ける努力はしたい。
一日一日大事にしなきゃね。
ここまで読んで頂いた皆様、どうもありがとう。
関わってくださった皆様、どうもありがとう!
焦らず自分達のやり方で進んでいけたらと思う。
これで食べていけるように…!