ご無沙汰してます~!
新しいPCとソフトに慣れるためイラストに時間使っておりました。
3枚ほど描いてようやく勝手が分かってきましたので、今度は漫画の練習に移りたいと思っています。
こまこました時間を使って描いてるので、結構日数が掛かってしまうのが難点ですね。イラスト(というか人体の練習)もしたい、ギャグ漫画書きたい、小話もかきたいで、もどかしいです。
あと、アマゾンキンドル(アプリは無料)で8のアルティマニア売ってるんですが、スマホで見れるようになるんで、資料見るのがめちゃくちゃ便利になりました。
目次もあるんで一瞬で飛べる…!
8好きな方にはおすすめです!!!
注意すべきは、アマゾンのアプリ入れてると、検索はできるんですが購入は「キンドルで買って」と表示されてしまい出来ないんですよね。
アプリ版ではなく、PC版(HP版?)からログインして購入すると出来たはずなんで、良かったら買って読み直してみてください!
さて、以下小話です。今回は短いお話です。ちょっとシリアスです。
ゼルとサイファーが、買い物から帰ってきて部屋のドアを開けた。
そのマンション…という名のSeeD寮では、ゼルとサイファーが今年の春から共に暮らしていた。
ガーデンに戻ったサイファーと風神、雷神を学園長は快く迎えてくれた。
諸外国は殆ど罰らしい罰を受けなかったサイファーに対して否定的で、かなり揉めたようだが学園長が自分が全責任を持つと約束し、ガーデンの経営権まで担保にして、とりあえずの解決に至ったのだ。
それからのサイファーは学園長の望むとおりSeeDとなり、再びガーデンで生活していく中で、ゼルと交際に至った。
つき合い始めてしばらくのこと、サイファーはSeeDの定年が延びたことで寮の拡大をすべく新しく建てられた、第2SeeD寮の相部屋タイプの一室をしっかりと確保していた。
引きずり込まれるように相部屋で同棲が始まったゼルはサイファーの強引さに文句を付けながらも、ゆったりとしたその生活を楽しんでいた。
サイファーとつき合い始めてから知った彼の性格や癖に、ゼルは驚いていた。
今もそうだ。買い物してきた食材を調理して、そうしてテーブルに並んだ美味しそうな料理の数々。
サイファーは、それをナイフとフォークで美しく食べていく。
どちらかといえば食後にテーブルが汚れるゼルとは真逆だ。
そうして、食後は手元のナプキンで汚れたカトラリーを拭うのだ。
口を付けたコップのフチを拭うことも忘れない。
一連の流れが、慣れた手つきで行われる。
初めて共に食事をしたとき、ゼルはその意外な行動に驚いて凝視してしまった。
横暴なイメージのあるサイファーがそんな繊細なことにこだわるとは。
人間、意外なこともあるもんだとゼルは今日も目の前で行われるそれをじっと見つめていた。
だが意外というのはそれだけではない。
目の前のサイファーは手袋を付けているのだ。いつも身につけている、例のやつだ。
共に暮らしだして驚いた。
サイファーコレをはずしているのを見たことがあるのは風呂にはいるときと、夜ベッドで致すときくらいなのだ。
いくらなんでも付けすぎじゃねえ?とゼルは前々から疑問に思っていた。
普段はグローブを付けているゼルも、家に帰ってくれば流石に外している。
「なあ、なんでいっつも手袋つけてんだ?」
ゼルは思い切ってサイファーに声をかけた。
サイファーはゼルに顔を向けると、一瞬変な顔をして、そうしていつもの嫌みな顔をつくった。
「オレは潔癖性なんだよ。文句あるか?」
ふーんと、ゼルは軽い返事で答えた。
意外と神経質だからなこいつは。と心の中で納得する。
「まあ、オマエに触るときは素手の方がいいけどなぁ。もしかして手袋したまましたいのか?」
からかう調子でそう言うと、手に持っていたスプーンを擦る真似をする。
からかわれたゼルが怒りの声をあげて、話はそのまま終わってしまった。
それから数日後、サイファーとゼルは久しぶりの休日を楽しむため、ドールへと遊びに来ていた。
パブでポーカーやカードゲームを楽しんだ後、昼食を取るためにレストランへと向かった。
だがこれは実に珍しいことだった。
ゼルはレンガ敷きの道を歩きながら、隣を歩くサイファーをこっそり見上げた。
サイファーは普段、外食を嫌がるのだ。
理由を聞いても、店構えが気に入らないだとか店主の顔が気に入らない等、ゼルには考えられない理由が彼の口から飛び出してくる。
新しいもの好きのゼルは、外食に、特に雑誌にのるような有名な店に行きたがり、度々サイファーと衝突していた。
たいがいはサイファーが折れるのだが、並ぶのだけは嫌なようで、行列ができているとゼルの腕を引いてそのまま店の前を後にしてしまう。
今回はカードに熱中していたせいで、昼時を大幅に越えてしまったため、無事ゼルの希望の店にはいることができた。
店内に入ると、サイファーは勝手に歩を進めてテーブル席へと腰を下ろした。
これもいつものパターンで、サイファーにはこだわりがあるらしく、奥の窓のない席にしか座らないのだ。
食事をしながら景色も楽しみたいゼルにとって、非常に不満をもっている事だった。
かといって既に外食嫌いのサイファーに妥協させている以上、今度は自分が折れるしかなかった。
ドール近郊の海産物メインにした料理は美味で、入店時の不満はすっかり忘れて、ゼルは満腹になった腹をさすった。
同じく食器を拭き終わったサイファーが、ウェイターにチェックの声をかける。
すぐさま席に訪れたウェイターに会計を済ませるサイファーを、ゼルはぼんやりと見ていた。
サイファーの妙なこだわりはもう一つあって、必ずキャッシュで支払うのだ。
カードを持ってはいるようだが、使っているところはほとんど見たことがない。
任務中は渡されたカードを使っているから、金の管理が苦手なタイプ。というのがゼルの見立てだ。
「おい、行くぞ」
会計が終わったサイファーが、未だ椅子に座ってぼんやりしているゼルに声をかけた。
ゼルは、おう、と返事をすると、椅子から立ち上がってサイファーに続いた。
つづく
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拍手押してくださった方ありがとうございます!
心強いです!描く方も書く方もがんばりますー!
6/8にコメント下さった方ありがとうございます!
こちらこそ、楽しんで頂けてとても嬉しいです!
衝突もするけど甘いときもあって、結局一緒にいるサイゼル素敵ですよね。
粗暴なのに優しいサイファーと、ヤンチャなのに慎重派のゼル組み合わせはほんと面白いです。
ご丁寧にありがとうございました!
まだまだ描きたいものがありますので、
またどうぞ遊びにきてやって下さいませ!