チキン調教師の朝は早い。

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    こんにちは!
    最近ちょっとブログの更新が落ちてきているのですが、サイトの方をそろそろリニューアルしたいと思いまして新しいのを作っている最中でございます。
    一応スマホとかでも見れるんですが、見にくいのと小話も増えてきましたので新しいものにしたいと思っています。
    今しばらくやや更新が鈍い感じになるかもしれないですが、そう言った事情ですのでご容赦下さいませ~。



    さて、以下小話続きです!




    翌日の早朝、サイファー達は命令に従いガーデンを後にした。
    バラムから乗った高速艇で向かう任務地はティンバー北にあるロスフォールの森だ。
    正SeeDを含めた15人を3人班に分けて行われるこの作戦は、大量発生したグレンデルを討伐するというものだった。
    ゼル率いる身軽な斥候班が先陣を切って森の中を進んでゆく。遊撃班の班員に割り振られたサイファーは、まわりを警戒しつつそれに続いていく。
    腕に覚えのあるメンバーを揃えていたようで、討伐は順調に進んでいた。
    だが夕方になり、疲れも溜まってきた頃にその事件は起こった。
    ゼル達の班がグレンデルの群れに遭遇したのだ。直ぐに他の班も戦闘体勢を整え、グレンデルのいる前方へと意識を集中した。
    そうして戦闘が始まってしばらくした頃、後方から突然悲鳴が上がった。
    サイファーが何事かと振り返ると、オチューが直ぐ間近にまで迫っていたのだ。
    部隊が前方に意識を集中しすぎたせいで、後方より迫るレベルの高いモンスターの接近に気付かなかったのだ。
    サイファーは振り下ろされる触手をすんでの所で避けると、すぐにゼル達のいる前方に目を向けた。
    グレンデルと近接戦闘をしているせいで、まだオチューの接近には気付いていなかった。
    サイファーが声をあげるのと同時に、前方の部隊にオチューの触手が振り上げられる。
    サイファーの怒鳴り声に、ゼル達が振り返った。
    目の前に迫った触手に一瞬固まったゼルは、逃げられないと悟って強烈な一撃を覚悟する。
    だが目の前に飛び込んできた白い物体に急に突き飛ばされた。
    受け身もとれず吹き飛ばされたゼルは、急いで起きあがると何事かとそちらを見る。
    そこには、腹部を真っ赤に染めながら膝をつくサイファーがいた。
    ゼルの方を見て無事を確認すると、力なく笑って、そのまま前方へと倒れていった。
    ゼルをかばったのは明白だった。
    何が起こったのかを一瞬で理解したゼルは自分のふがいなさに奥歯を噛みしめると、
    すぐにサイファーの元へと駆け寄って、モンスターと対峙しつつ後ろ手に傷の様子を確認する。
    まだ命がある。助けられる。
    そうして声を張り上げた。

    「ケアル班っ!!!サイファーを頼む!!」

    ゼルは迫るオチューとグレンデルからサイファーを守るために戦闘の構えをとった。
    ケアル班がすぐに駆けつけてサイファーを戦線から離脱させる。
    ゼルはそれを見届けると、拳を握りしめながら班員に檄を飛ばした。
    サイファーが離脱した後も激しい戦闘は夜まで続いた。



    「ここは…?」

    サイファーが目を覚ますと、そこにはなじみのある風景が広がっていた。

    「よかった。ようやく目が覚めたね」

    「ババア…」

    「そういう口が聞けるならもう大丈夫だね」

    カドワキ先生はそう言ってベッドの横のイスへと腰をかけた。
    あの後、ケアル班の治療を受けたサイファーだったが、思いの外傷が深かったことと、ノーガードで衝撃を受けたことで昏睡状態に陥っていた。
    目を覚まさないサイファーは先に帰還することとなり、そのままガーデンの保健室へと運ばれていた。

    「俺はどのくらい寝てた?」

    「丸3日寝てたんだよ」

    「何っ…?」

    そう言ってサイファーは急にベッドから起きあがった。
    寝ている間にもう週末になってしまっている。
    行くべき場所がある。いや、会いたい人物と言った方がもう正しいのかもしれない。

    その様子を見たカドワキが驚いてサイファーを制止する。

    「起きちゃ駄目だよ!あんたの今週の任務は断ってあるからまだ寝ていなさい。面会謝絶だったんだよ。まだ傷が痛むでしょう?」

    「少しだけだ。ケアルで塞がってんだろ?問題ない」

    サイファーはそう言うと、心配そうに見守るカドワキに小さく礼を言って保健室を後にした。




    身支度をしてティンバーに向かったサイファーがアフローラに入ると、マスターが驚いた声をあげた。

    「サイファー!?今日は入院中だから来れないって連絡貰ってたけど、大丈夫なのかい?」

    そう言ってグラスを拭く手を止めてサイファーを見つめた。

    「入院なんてオレには必要ない」

    そう言うと、マスターの視線を無視していつもの指定席に勝手に座った。
    サイファーのその様子に、マスターは肩を竦めるといつもの業務へと戻っていった。

    そうして、結局その日はトラブルもなく夜が終わろうとしていた。
    サイファーといえば、あの男がまだ姿を見せないことにイライラしていた。
    あれ以来、寝込んでいたせいでゼルの顔も見ていない。当然抜いてもいない。
    早くあの肌を辿って熱くなりたかった。
    チラリチラリと裏口と時計を見ては、小さな溜め息をこぼす。
    その時、きぃ…と小さな音を立てて例のドアが開いた。
    サイファーがそちらに目をやると、店内に入ってきたエクセルと視線が合った。

    「あんた、来てたのか…。今日は来ないと思ってたのに…」

    エクセルは驚いたようにそう言って、静かにそこに佇んでいる。
    サイファーはマスターに任務終了の声を掛けると、エクセルを引っ張る勢いで裏口から出て行った。


    サイファーは部屋に入るなり、ベッドにエクセルを押し倒した。
    シーツに金の髪が散って、見知った青い視線がサイファーを見上げる。
    サイファーは這い上がる興奮を押さえつけながら、頬から首筋にキスを落とす。
    そうしてエクセルの着衣をはぎ取ると、鍛えられた腹部を辿るようにキスを繰り返す。
    だがその度に治りきっていない腹部に痛みが走る。

    「…つっ!」

    顔に出さないようにしていた痛みだったが、エクセルがサイファーを愛撫しようと腹部へ手をあてたことで思わず声が漏れてしまう。
    エクセルは、痛みに顔をしかめて隙を見せたサイファーを逆に押し倒した。
    そしてそにまま腰の辺りに跨がると、ベッドに沈むサイファーに静かに声を掛けた。
    真剣な眼差しがサイファーに向けられる。

    「腹に…ケガ、してんのか…?」

    声を詰まらせながら、エクセルがサイファーに問いかける。

    「ああ、まあな」

    「見てもいいか…?」

    「構わねえが気持ちいいもんじゃねえぞ」

    エクセルはゴクリと唾を飲み込むと、覚悟を決めたようにゆっくりとサイファーのウエアのジッパーを下ろした。

    「なん、だよ…これ」

    エクセルは震えた声でそう言って、目を背けてはいけないとばかりにそこを凝視した。
    サイファーの腹部に、まるで肩から臍の辺りまで袈裟切りにあったような傷がそこにはあった。

    「痛かったか…?」

    エクセルの震える手が、そっとその傷をなぞった。

    「それほどでもねえよ。傭兵ならこんなもん日常茶飯事だ」

    「嘘つくんじゃねえよ!」

    サイファーの飄々とした言い方に、エクセルは思わず声を荒げた。

    「どう…したんだよ、これ…」

    目を伏せて、エクセルは抑揚のない声でそう続ける。

    「なんでもねえよ。オレがドジっただけだ」

    「あんたが…?」

    「ああ、モンスターの攻撃を避けきれなくてな。そんだけだ」

    「………」

    エクセルは静かにそれを聞いていた。
    だが何かを決意したように固く目を瞑ると、目を開いて急にサイファーの下衣を取り払った。そして既に勃ち上がり掛けているそれを何度か扱いて、そっと自分の後孔へと押し当てた。

    「オレ、今日は上乗るから」

    譲らない強さでそう言って、くぷりとサイファーの先端を含んだ。

    「だからいっぱい感じてくれ、サイファー」

    サイファーの茎部を入り口で扱いて、腸壁でこすって、自身も何度も痙攣しながら、その晩エクセルはサイファーの上で存分に乱れた。

    つづく




    だいぶ佳境に入ってきました…!
    早く続きを書きたいです!


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