こんにちは!ご無沙汰しています。
仕事も落ち着いて、通常のGWを過ごせそうでとても楽しみです!
更新も徐々に上げていけれればと思います。
最近、といってももう半年くらいになりますが、ゼルの影響で、キックボクシングを習い始めたんですよ!
やはりゼルを語る上で格闘は切り離せないので、一度体験してみたいとずっと思っていたので、こういう感じで練習してるのかな、と想像しながらミット打ちやサンドバッグを叩いています笑 ゼルの部屋にもサンドバッグありましたよね笑
格闘技は初めてなんですが、これが面白くて結構夢中で練習しています。
やってみると、3分打ち続けるだけでもかなり体力が必要で、ゼルの凄さを実感します。
ジムには選手希望の練習生みたいな方が沢山いるんですが、ガチスパーリングみたいのをしていて、感心しながら見入ってしまいます。パンチやキックが体重乗っててめちゃくちゃ上手いんですよ!(選手志望なので当たり前ですが)
あんなふうに戦うのかーとちょっと違う目で見てしまいます笑
サンドバッグとかも凄い音させながら蹴ってるので、格闘家の力は本当に凄いんだなぁと実感しております。私ももっと上達すべく!しばらく頑張ってみようと思います笑
というわけで早速前回の続きです。
最近あの少年を見なくなったのに気付いたのは、新しい月になり、店のカレンダーを捲った時だった。そういえばもう1ヶ月も見ていない気がする。SeeDだと言っていたから仕事で遠方に行っている可能性もあるが、学園長の意向により、最近のSeeDはあまり長期の任務は無いという噂だ。
妙に騒がしい少年だったから、顔を見ないと何か寂しいような気持ちがこみ上げる。
体を壊していなければいいんだが…。そう物思いに耽っていた時、レジのカウンターに一人の男が姿を現した。
とっさに気持ちを仕事に戻し、いらっしゃいませとあいさつをしてレジ台の上を見ると、レトルトのお粥や野菜のスープ、ポカリスエットなどが大量に置かれている。
どう見ても20歳は越えている体格のいい男が、そんな食料で足りるのかと余計な思考がよぎった。
「ああ、それと化膿止めもだ。熱冷ましもよこせ」
健康そうな青年の様子を見るに、誰か他の人間のものを買いに来たのかと一人納得した。おそらく具合の悪い彼女か、友人、家族の看病をするのだろう。
そのまま商品を用意し、会計をすすめていると、青年は何か思いついたような顔をすると、その場を離れた後、新しく一つ商品をカウンターに差し出した。どうやら追加で購入したいらしい。
ありがとうございますと一言添えて、商品を見ると、そこにはマスタードたっぷりのホットドッグが置かれていた。
一瞬思考が停止し、その後、まさかという気持ちが走り抜ける。
このパンを買うのは彼しかいない。
とっさに目の前の青年に目を向ける。長身に眩しい金髪が映える、精悍な青年だ。傲慢そうな表情を貼り付けた顔には、斜めに傷が走っている。
「あと、45番くれ」
目の前の男が後ろの棚を顎でしゃくってみせる。
私は察してしまった。そういうことだったのだ。
分かってしまうと、全ての辻褄が合った。
これは確かに気苦労が多そうだと少年に軽く同情しながら、後ろの棚からタバコを取った。
そのまま会計を済ますと、青年は急いでいるのか、早足で店から出ようと歩いていく。
私は目の端にはいったソレをとっさに一つ掴むと、お待ち下さいと青年を呼び止めた。
青年は不機嫌そうに眉間の皺を深くし、こちらを不審そうに見ている。
急いで青年に近づくと、彼に栄養ドリンクを手渡した。
片手に栄養ドリンクとこちらを何度か見比べた後、これは何だとばかりにこちらへと視線を投げられた。
「おまけでお付けします。お大事にするよう伝えてください」
そう言って、最後に営業用のスマイルを付け加えた。
「……いいのか?」
青年は少しの沈黙の後、こちらが理解したことに気付いたのか、纏っていた厳しい雰囲気を和らげた。
「いつも贔屓にして頂いておりますから」
そう言うと、青年は悪いなと言って口の端を上げて笑い、再び早足で店を出て行った。
そうして私は店の挨拶と共に青年を見送った。
直接会ったことで、少年が言っていた意味が理解できた気がする。
今度また傷が癒えてここに買い物にきたら、彼に違うアドバイスができそうだ。
私の中で、彼は悪い人ではないという場所にカテゴライズされたのだった。
終わり
拍手押して下さった方ありがとうございます!とても励みになります!
更新も再開していきたいと思います!また遊びにきてやってくださいね!