職場の環境は「セミドライ」な関係が一番いいと思っている。仕事としては相手には尽くすけれど、互いに寄りかからない距離が一番いい。家族的な経営など僕には正直気持ち悪く感じる。
同じ会社の仲間だからという理由だけで、落ち込んでやる気を失った仲間にいつまでも構い続ける。
こんなふうにお互いが寄りかかった関係はなんとも気持ち悪い。
僕はどんなときでも「相手に尽くす」ことが需要だと思っているがそれは「馴れ合い」とは違う
馴れ合うために与えるのではなく、目的を持った者同士が目的を達成するために与え合うのだ。
誰かに寄りかかるのではなく、自分の足できちんと立つ。そういう人同士、目的のために繋がる。ベタベタしない、少しドライな関係が僕にとっては気持ちがいい。
家族のようなアットホームな関係を重視する経営者もいるが、僕はご免である。目的を同じくする仲間とは一緒に仕事をしたいが、必ずしもそれ以外のことまで一緒にしたいわけではない。
居心地のよい関係を作ることを目的にしている人と、自分のやりたいことを実現するために働いている人の価値観が合うわけがない。
もちろん、どうしても困ったときは誰かに相談したり、助けを求めればよいのだが、寄りかかってばかりの人たちの中には、自分が一方的に受け取ろうとして、自分からは何も人に与えようとしない人もいる。そうやって他人に寄りかかる人たちは、僕も突き放すことになる。
自立した人たちが、目的を実現するために手を繋ぎ、お互いに尽くす。
このスタンス。
※堀江貴文氏著 「本音で生きる」SB新書 より抜粋