チキン調教師の朝は早い。

  • R18小話です注意!

    その日は日差しの強い日だったが、夕方になって涼しい風が吹き出した。
    バラムの潮風が肌に気持ちいい。
    俺とサイファーは連日のエスタでの任務の疲れを癒すためのバラムでの休暇中だ。
    オダインに散々こき使われてまぁ酷いもんだったぜ。
    そういうわけでバラムのホテルを拠点に釣りをしたり、母さんのところに顔を出して昼飯を食ったり、数日の休暇とはいえ思った以上に癒されていい感じだ。
    19を迎えたサイファーも、18になりたての俺も、今はSeeDとして任務に就く毎日だ。
    記憶と共にガーデンに戻ってきたサイファーとは色々あったし、沢山揉めた。
    でも気が付いたらあいつの事が気になって…仕方なくなってたんだ。
    なんでかわかんねぇけどあいつもその気だったらしくて、今では寮の部屋にも入りびたりですっかりそういう関係になっちまった。

    昨晩もホテルで2人で過ごした。
    別に嫌なわけじゃないんだ。でもまだ慣れてなくて、痛くて苦しい時があって、
    (あいつはデカすぎなんだよ!)どうしたらいいかわかんねぇんだよなぁ。

    ああ、日も落ちてきて、もう引き上げの時間だ。
    ホテルで夕飯をとる約束だから、そろそろ向かわなくちゃ。

    ■■■

    ホテルでの夕飯は、バラム自慢の海鮮料理が満載でうまかった。
    サイファーも最初は眉を顰めながらだったが、最後はいつものふてぶてしさで食事をとっていた。あいつはあんまり口に出して言わないけど、つまりうまいってことだ。

    たらふく飯を食った俺たちは部屋へと引き上げた。
    サイファーが上着を脱いでベッドにほおり投げた。
    俺は思わずビクリと反応してしまう。

    「何ビビッてやがる。…先シャワー浴びるか?」

    「あ、おう」

    俺は促されるまま、バスルームへと足を運んだ。
    熱いシャワーを頭からかぶって自分を落ち着ける。
    いつまでたってもこういう時間は慣れない。気恥ずかしさと、行為への恐怖だ。
    そっと後孔に指を入れて具合を確かめる。
    挿入時の痛みを少しでも減らすためだ。
    くちゅくちゅと中を掻き回すと、なんだかジンと痺れるように熱を持って、
    俺の指に吸い付いてくる。
    あいつのをこんな風に締め付けるんだろうか。
    そこまで考えた俺は自分の考えの恥ずかしさに気付いて、降り注ぐお湯はそのままに
    頭をかきむしった。



    シャワーから出た俺と入れ違いにバスルームに入ったサイファーは、俺の半分の
    時間もしないうちに部屋へと戻ってきた。
    ガシガシとタオルで頭を拭きながらベッドへと近づいてくる。
    腰に巻いたタオルに拭ききれなかった水滴が流れ落ちるのが見える。
    隆起した筋肉を辿る様に流れ落ちるそれは凄くセクシーで、俺は思わず唾をのんだ。

    「何を見てやがる」

    サイファーはそう言って、俺の上にのし掛かってくる。
    身動きが取れなくなる前に、と俺はライトを落として部屋を暗くした。

    「何しやがる」
    「さっき何見てやがるって言っただろ。」

    それは体のいい言い訳だったけど、あいつはフンと鼻を鳴らしただけでライトを
    付けようとはしなかった。納得したみたいだ。
    明るい中での行為なんて恥ずかしくて、やっぱまだ俺には無理だ。

    それでも月明かりに照らされたサイファーがくっきりと浮かび上がる
    ただでさえ堀の深い顔をしているのに、その陰影が更に強調されて、すごく綺麗だと思った。

    その姿に再び見惚れていると、サイファーが俺のタオルをそっと剥がして局部に指を這わせだした。
    それだけでじんわりと熱を持って固さを増してしまう。
    ゆっくりした手つきから、素早く動かすようにと強弱を付けられてすごく気持ちがいい。
    局部だけじゃなく、体全体が熱く火照ってくる。
    それはサイファーも同じようで、触れ合う部分の体温が上がっていくのを感じる。
    「あ…」
    腹部に感じるサイファーも同じように猛っていて、その質量に圧倒されてしまう。
    そっと頬を染めた俺に、噛みつくようにキスをされた。
    何度も角度を変えて唇を合わせる。だんだんと体の奥が疼いてくる。
    それを知ってか、サイファーが後ろに指を押し込んでくる。
    柔らかくなったそこはほぼ抵抗なくそれを飲み込んでいく。
    中をゆっくりと擦られると、痺れたように快感が走った。
    「すげ…いい」
    思わず声をあげてしまった。
    それに気を良くしたのか、サイファーは指を抜くと、自身を俺のそこに宛がった。
    「も、もう入れんの…?」
    早急な行為に不安が募る。
    「我慢できねえ」

    サイファーの体に力が入ったのが分かった。そののちに、俺の中にサイファーの楔が
    撃ち込まれていく。

    「あ…あ…」

    凄く熱くて、もつれて、苦しい。でもほのかに快感を感じる。
    力任せに半分ほど入れられたところで、サイファーが深く息をつく。

    「あー…たまんねえな」

    そうして再びサイファーに口づけられた。先ほどよりも更に激しく唇を吸われる。
    その行為に、埋められた部分が麻痺していく。
    挿入の快感に酔いしれていたサイファーが、意思を持って腰を動かしだす。
    とたんに、痛みと快感が俺の体に叩きつけられた。

    「ああっ…うっ…はぁん…!」

    サイファーが動くたびに、掻き回されるような痛みが襲う。だが、無意識に俺のいい所を擦っていくのかそれは同時に熱い快感をもたらしていく。
    そっとその結合部を見ると、俺のそこに真っ赤に熟れて弾力を持ったものが半分ほど食い込んでいて、その卑猥な様に急いで目を伏せた。
    その時に気付く。
    サイファーは最初に入れた半分より先には挿入していないようだ。
    これ以上は俺が苦しいだけだって思ってるのだろうか?遠慮してんのか?あのサイファーが?

    俺はサイファーらしからぬその気遣いに喜びを感じるとともに、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
    同じ男だからわかる。俺なら最後まで入れて、思い切り突き上げたい。
    だが今でさえ苦痛と快感のはざまに居る俺を、あいつは分かっているのだ。

    「サイファー…」

    受け入れてやりたいが、どうしていいのかわからない。
    その切ない気持ちが、思わず上ずった声と共に出てしまった。

    と同時に、目の前が真っ白になった。何も見えなくて、驚いて上に乗っているサイファー
    を掴もうとしても何も手に感触が無い。
    どうなっているのかと驚いていると、次第に目の前の光が消えて行って、同時に声が聞こえてきた。
    「おい、ゼル!ゼル!」
    俺を呼ぶ声だ。サイファーの。
    眩んだ目を戻すように何度か瞬きをして、目の前を見ると、そこには先ほどと同じようにサイファーがいた。
    ベッドの上で、俺の上に乗っている。これも先ほどと同じだ。
    だが、様子がおかしい。
    サイファーが、少し…ふけた…ように見える。
    「…え?」
    驚いて辺りを見回して更に驚愕する。

    「!!!!!うわ!!ここどこだよ!!??」

    全く知らない部屋のベッドの上にいたのだ。
    サイファーを上に乗せて。



    続きます



    ずっとやってみたかった入れ替わりものにチャレンジです!
    &いつもエロ難しくて回避する傾向になるので、エロにチャレンジ…します…!(エロってどうしたらいいんだ…

    またしばらくここで更新していきますのでお楽しみください~!



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    拍手ありがとうございます~!
    漫画リハビリかねつつまたやっていきますので遊びに来てやってください~!

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