黄昏の閃光のごとく 渚にて

  • 変動率から見る我が業界

    変動率から見る我が業界

    右肩上がりの経済成長期ならどうでもいいんだけど(笑
    右肩下がり
    1、人口
    2、全企業数、行政機関の数、中間機関数(財団、協会など)
    3、市場購買力
    4、業界企業数

    右肩上がり
    1、失業数
    2、生活保護数
    3、老人人口
    4、社会保障費用&税金&生活基本費用(電気、上下水道)

    一見、デフレで右肩下がりまたは、平行と
    思われるもの
    1、商品販売価格(入り数や目方(重さ)が減少)
    2、車の価格(ガソリン価格は、上昇&車両価格は
    ハイブリッドや補助金で上昇)
    3、家賃(空き家の増加率に比べ賃借料の下げ率は低い。)
    4、金利(借り換えや返済期間の一時停止や延長を行う企業数
    (中小零細)の増加による負担の上昇)

    ぱっと思いついただけで、これくらいの市場環境である。

    為替(円高&円安)の変動と商品市場(原材料)の変動で
    見ると
    近年、変動率の上下幅は著しく大きい。

    この影響で
    単純に我が社(家内工業)でも粗利益率(売上から
    材料と外注そして固定費(製造)を引く)の変動も
    数年の間だけでも
    5%から25%の間を上下している。
    この振れ幅では、経営の安定などほんと難しい。
    例えば
    3千万の売上で150万から750万の間の粗利益である。
    150万だったら
    ここから、金利、変動費(販売)などを引くと
    マイナスである。(月々の借入れ返済の元本など
    到底まかなえない。)
    3千万=製造業の一人当たりの売上の大体平均値
    での算出。(2千万の業界もあるし、特注製造が主なら
    1千万以下の業界もある。)

    パナソニックやソニーなどなら
    財務に関して銀行のバックアップがあるし
    行政からの補助も大きい。(シャープなど
    進出した行政からもらった補助金のほうが
    実質多いんじゃないの。)

    中小零細企業は、この変動を自社で飲み込み
    処理しなければならない。

    いたずらに規模の拡大や売上の上昇を見込んでの
    投資や拡大は、数年で倒産&廃業を意味する変動率
    である。

    右肩下がりの経済状況下では
    時々、反発するが
    それを拡大好機と捉えてはいけないのだ。
    さらに
    落ち込み、それを回復するには
    例えば
    100%から95%に売上が落ちれば
    元の100%に戻すには、5%以上の売上が必要に
    なることを心して望まなければならない。
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