ライブ制作メモ

  • 2012年8月18日&19日 『歌謡サスペンス劇場 〜9年目の真実〜



    こういうライブスタイルをとってから、記念すべき第5回目の公演。

    それも初の二日連続公演だ。

    もっと噛み締めながら準備をしたいと思っていたが、もう全然!(^_^;)

    余裕なかったよね。ほんとになかった!

    しかしながらその分もの凄く集中した。
    特に台本に至るまでの準備段階では、今思うとラッキーなことが多かったなと思う。


    今回いつもよりも多くの音源を使用した。
    もう本当に立て込んでいたので、イメージはあるもののどんな音楽を使用するか決めておらず、とりあえずTSUTAYAさんに行ってそこで見定めようと思った。

    今回はセッティング中(転換中)からライブが始まるという設定で、その雰囲気からライブ本編へ入っていく訳で…ものすごく音楽が重要になる気がしていた。

    クラシックかなぁとか…なんかちょっと不穏な空気が漂えばいいなぁというイメージだけあって。

    そんなイメージだけ抱えて棚をぐるぐるしてたのだが…
    そういう時、ハッと思い付くんですよね!!

    『渋さ知らズ』だと。それだと!

    以前ライブ公演の音源を探している時に何枚か借りたことがあり、その時は
    「かっこいいけど、今回のイメージではないな」
    という感じで使わなかったのだが、直感で今回は行けそうだと思った!
    (前回の公演の『栗コーダーカルテット』の時も似た感じだったなぁ)

    そして聴いてみたら、一気に湧いた。一気に “公演” らしくなり、より “劇場” っぽく、一つの見せ物として作品として繋げてくれる音楽だと思った。

    そしてたまたま偶然『火曜サスペンス劇場』のサントラに出会うことができたのも、本当にラッキーだったと思っている!

    ライブ本編冒頭の “私の心の声”
    あのシーンのバックで流れていた音楽は火サスの音楽で、心の声の流れ(セリフ)と音楽の流れがピッタリ合ったんだよね!

    これが決まった時、「今回もいける!」と確信した。
    (この場では強気な私…(^_^;))



    …余談(?)だが、人々の “共通認識” に頼れるのはいつまでだろうか。

    ♪ ジャッジャッジャ〜〜ン
       ジャッジャッジャ〜〜ン

    あの音楽が『火サス』だと知らない世代が出てくる。
    笑ってほしい所で笑いどころがわからない人々もいるだろう。

    火サスだと知らなくても、おどろおどろしい音楽だと感じることができ、笑うことができた。
    だけれども、火サスだと知っている方が明らかに面白いわけである。


    万人受けを狙ったことは一度もないが、より多くの人に受け入れていただきたい気持ちはある。

    わかる人だけわかってくれればいい。
    確かにこれからの時代そうなってしまうのだが、なんか逃げてしまっている気もする。


    あくまで理想の話だが…
    ソラマメのライブ、そして音楽は、さまざまな価値観を持つ人々から見て、聴いて、何かしら一つひっかかればいいなぁと最近は思う。

    全部を受け入れてもらうのは難しい(でも受け入れてくれる人も増やせねばならぬが)。
    歌だけでもいい、ライブ構成でもいい、雰囲気だけでもいい!
    『まめずかん』でもいい!(笑)

    皆さんと一つは共有したい。
    表現する者、もの作りをする者として、それは諦めないで活動したい。


    うん。


    余談だったかな m(._.)m


    話をライブに戻しまして。


    今回の題材ついて記させてもらうと、

    毎回ながら “旬” のネタを探してまして…。この時期にしかできないものを探してまして…。
    今年はあったじゃないですか、オリンピックが!結構前からそれで行こうと考えてたのですが…

    いざ作るとなったら何も出てこない!
    毎度ながらそういう状態になり…
    あと、今現在のライブスタイルにハマらなそうな気がしました。

    起承転結が作れない。

    それでもう一度考える所から始めたのです。


    ソラマメの定期ライブ公演は、今のところ40分。

    長いようで短い。短いようで長い。

    もちろん、作る側やる側は、
    「あっという間だったな」とお客様にそう感じてもらいたい。


    “ ジェットコースターのようなライブ ”
    定期ライブではそれを目指しています。


    ジェットコースターにも色々ありますが、高い所から一気に落ちるタイプの物がありますよね!どちらかというとアレです!

    坂を上るまでは凄くゆっくりで、ドキドキする。
    この後何が待ってるんだろう、みたいな。じらされたり…はたまた乗った事を後悔してみたり(笑)
    でもワクワクする人もいるでしょうね!

    そしてようやく一番高い所に着き、そこから落ちたら、ワーッと一気にものすごいスピードで駆け抜ける。

    気がついたら終わっている。

    その感覚。
    定期ライブではその感覚に近いものができたらと思っています。

    まぁ、難しいんですけどね(´ω`;)
    理想です、理想。


    だからね…冒頭のシーンは長いんです。坂を下る為に必要な時間であり、そこを説明しないと後に続かないというのもありますが、ソラマメのライブ公演に入り込んでもらう為のなくてはならない時間。…だと思っています。

    単独ライブなら必要ないかもしれませんが、対バンライブでは尚更必要な気がしています。



    8月18日19日にライブということもあり、お盆も終わっているけど日が近いということもあり、テーマを “サスペンス” にしようと決めてから、
    それにあたりイメージを膨らませる為、何本かDVDをレンタルし参考にさせてもらいました。

    一つは佐藤祐市監督、小栗旬さん主演の『キサラギ』

    そしてもう一つは西川美和監督、オダギリジョーさん主演の『ゆれる』

    どちらも数年前の作品で、見よう見ようと思って見ていなかった作品でした。
    二つとも面白かった!

    『キサラギ』は、登場人物5人がそれぞれ事情を抱えながらも、一つの難題に向かっていく状況が面白く、これはやってみたいと思ったのと、

    『ゆれる』はリアルだな、と。この兄弟愛リアルだな、と。
    話の展開もムダがなくて、でも人物はちゃんと描けてて、スジも通ってるし。
    すごくバランスがとれてる映画だと思いました!

    この作品の何を参考にしたのかといえば、この兄弟の関係性でしょうか。

    いや、ごめんなさい!結果的に全然違うものになってますが…
    あくまでイメージとして持っていたものです。

    …梅田と私。結成して8年経ちました。
    仲がいいから、好きだから一緒にやっている…んじゃないですよね、もうね。

    仲悪くはないですよ、もちろん。
    なんかもうお互い使命感だけなような気もするのですよ。
    (今現在では、沢山の人に求められてる訳ではないけど…)

    殺意…。近いからこそ芽生えるのではないでしょうか。

    それを行為に出すのは勿論犯罪ですし絶対やってはいけないことですが、芽生えるのがいけないことだとは私は思わないです。

    生きてるんですもん、普通の感情だと思います。

    梅田と私…はどうかはわかりませんが、お互い悪口を言いながらも続けてる夫婦や、本当のところはどう思ってるか分からない兄弟や友人同士…
    人間らしくていいな、と思います。リアルですよ、その方が。


    …ん?


    なんかまとまらなくなってきた(^^;;


    要するに、この二本の映画が今回のライブを作るにあたって、ベースにありました!


    思えば自分の中で、
    「今回の台本は100パーセント、オリジナルだ!」
    と思えた作品でした。

    キャラクターにも頼らず、小道具にも頼らず…

    よりシンプルだったかもしれません。

    いかがだったでしょう、今回のライブ。ヒヤッとしましたかね?

    それを目標にやったので、そうなってたら嬉しいです(´ー`)


    次はソラマメッセ!
    実に2年振りです。

    でも2年前の形態ではいかないだろうし、そして場所も『秋田犬』。
    また全然違う物になるのではないかと予測しています。

    オープニングアクトさんもいらっしゃいますしね!
    祭りですよ、祭り〜!!

    最近歌ってなかったあの曲や、一回しか歌ってないあの曲、そして新曲も盛り込んで…
    楽しんでもらえるものを作りますよ〜!

    きっとここまで読んでくださった方は、きっとお越しになる方でしょう(笑) こんなに長い文章を読んでくださったんですもの!
    読んで頂いたことに感謝申し上げますm(_ _)m


    曲について全然触れなかったけど…曲はナマモノだからライブの時に感じてもらったことが全てであります!
    (セットリストは、梅田のライブ日誌にて♪ )

    新曲については、私の『おやつ日記』で触れるかもしれません。
    ここで残すのなら…一曲目の『しらす』が、今のソラマメの気持ちや状況を表していたのかなぁと思います!

    それでは。

    また会う日まで!
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